雷鳥平テント場からの立山連峰の眺め

 

  雷鳥
説明に「立山火山の水蒸気爆発によってできた凹地に水がたまった池です。プランクトンやカワゲラの幼虫はいますが、魚はいない貧栄養型の湖沼です。『みくり』は『御厨』と書き、神様の食べ物を調理するところをいいます。」とある。   この池の斜面に今回ぜひとも会いたかった雷鳥さんを発見。周囲の色と似ているので見分けにくいが確かにあそこに一匹、そしてその近くにも一匹動いている。3倍レンズのデジカメでシャッターを押す。・・・・・一匹は確実に写っていてよかった。
立山からの帰り、ロープウェイ乗り場で、ちょっとユニークな駅員のおにいさんが宣伝していた立山の写真本『立山黒部アルペンルート』には、雷鳥の若鳥をオコジョが狙う写真が載っている。ちなみにこのおにいさん、自分の誕生日の9月27日に立山の紅葉が始まります、と言っていた。   説明に「ライチョウは、氷河時代の生き残りと言われ、日本全国でも3,000羽程度しか生息していないとても貴重な鳥です。そのうち、富山県内には1,300羽あまりが生息し、特に立山周辺は全国でも生息密度が高く、300羽程度が生息しています。」とある。

 

血の池 血の地獄池の周囲には可憐なチングルマが咲いていたのが印象的。

 

地獄谷(温泉卵づくり)  
説明には、「地獄谷は立山火山の水蒸気爆発でできた、多数の噴気孔や温泉の泉源などがある窪地で、日本で最も高所にある温泉としても知られています。
また、歴史的に立山の地獄は、全国の亡者が集まるところとされ、平安時代に書かれた記録や説話の中にもたびたび登場します。
江戸時代には立山信仰の中核をなすものとして、立山の地獄が立山信仰布教の手段として作成された『立山曼荼羅』に大きく描かれ、全国に広められました」とある。
  緑のないこの地獄谷は、地面のあちこちからガスや水蒸気が吹き上がっていて、強い硫黄のにおいに包まれている。その昔、立山には全国の亡者が集まったと言われるが、ここの光景にはまさに『立山曼荼羅』の絵がぴったり。
この異様な光景の中にはずっと留まってはいたくないのでどんどん進んで行くと、そこには亡者ではなく、温泉卵をつくっている人たちがいた。いきなり現実の世界に引き戻された。温泉卵が欲しくなったが、そこでは売っていなかった。

 

 
室堂ターミナルからさまざまな見所を楽しみながらアップダウンの道をしばらく歩くと、下方に赤、青、黄色などの鮮やかな色に彩られたキャンプ場が見えてくる。ここのキャンプ場はスムーズな平地で、水場もトイレも近い。しかもトイレは水洗。まさにテントを張るには絶好の場所。
受付で宿泊日数分の料金を払うと、かわいい雷鳥のストラップと水に溶けるティッシュまでプレゼントしてくれる(写真右)。
テント場の周囲には、立山の山並みがガスのベールをはがしながら、そのすばらしい姿を少しずつ現してきている。
 

 

 
山の天気は気まぐれで、日が差して真夏の暑さになったかと思うと突然雨が落ちてきてダウンが必要なくらい寒くなる。そんな天気のなか、ついにガスのベールが完全に取り除かれ、立山の壮大な山並がすっぽりと現れた(写真一番上)。
  うわあ〜、すばらしい!テント場はこの壮大な景色のまさにど真ん中にある一等席だったようだ。しばらくすると向かい側から夕日が差し込んできて、それらの山々を赤く染めた。
この日は夜も快晴で満天の星を楽しんだ。