ドナウ川のヴァッハウ渓谷 (シュピッツの近く)(世界遺産)



●メルク
   

ザルツブルクから列車でメルクに入る。ウィーンにそのまま列車で行くのもいいが、せっかくなので、世界遺産のヴァッハウ渓谷のクルーズで途中まで行くことにする。
スーツケースをメルク駅のコインロッカーに入れて、さっそくメルク修道院方面に歩く。パステルトーンの家並みが美しい町まで来ると丘の上のメルク修道院の頭が少し見えた。オレンジ色の華麗な建物が真っ青な空によく映えている。
建物の間にある狭い階段を上っていく。くねくねと曲がった階段をどんどん上っていくとメルク修道院に着く。あまり時間がないので、中には入らず周辺を眺めるだけで終わったのが残念。

メルク修道院メルク修道院
町並みメルク修道院中庭メルク修道院

 

●クルーズ (メルク〜シェーンビューヘル〜アックシュタイン城〜シュピッツ〜バイセンキルヘン〜ドゥルンシュタイン)
   

駅に戻り、スーツケースを引きずりながら、メルク修道院の裏側にある船着場に行く。切符を買ったら、たまたま、BRANDNERという小さい方の遊覧船に乗ることになった。船に乗ったらとりあえず、デッキに出るがあまりにも暑いので、パラソルがついたテーブルに座り、昼食をオーダーする。しばらくすると出発。パラソルの下でもかなり暑くなったので、中に移動する。
ドナウ川は水であふれ、太陽を反射して銀色に輝いていた。「美しき青きドナウ」の青色とは言い難い。
お城や廃墟などのポイントごとに、独語、英語、そして日本語の順で説明の放送が入るのでわかりやすい。

オーストリア号に乗ってメルクを出発船から大きな遊覧船をながめる
シェーンビュヘル城アックシュタイン城シュピッツ
↑アックシュタイン城は強盗騎士の城として使われ、囚人には、バラの庭と言われた岩だなから飛び降りるか、そこにとどまり餓死するか、という2つの方法しかなかったそうだ。

→シュピッツの地域の山では、良い年にはバケツ1000杯分(約57000リットル)のワインが収穫できるそうだ。
バイセンキルヘンは、ヴァッハウで最も大きなワインの産地。
船がシュピッツに寄る バイセンキルヘン(?)
ケーンリンガー城(廃墟)ドゥルンシュタイン(船を降りる)船はクレムスを目ざす

 

●ドゥルンシュタイン
   

ヴァッハウ渓谷のクルーズはこの先クレムスまで続くのだが、最もメルヘンチックなこの町を見学したかったので、ここで降りる。実際、ドナウ川沿いにそびえ立つ聖堂参事会修道院教会は、明るい水色の塔が美しくシンボル的な存在になっている。
ドゥルンシュタインの城は、1192〜1193年にかけてイギリスのリチャード獅子心王が幽閉され、家臣ブロンデルによって救い出されたことで有名。船からよく見えたこのケーンリンガー城は廃墟になっている。
市庁舎などのあるハウプト通りに来ると、狭い通りにはいろんな店がぎっしり並んでいる。ここはアンズの産地でもあるようで、アンズのジャムを売るお店も多い。パン屋さんで買ったアンズのパイはおいしかった。

聖堂参事会修道院教会ドナウ川沿いのベンチでのんびりする人たち
石壁の上に猫が町並み町並み
駅に行く途中ケーンリンガー城が見えるブドウ畑(その向こうにドナウ川が)この列車に乗って、途中で乗換後ウィーンへ