石尊山から男体山が見える
 
官ノ倉山東武竹沢駅→三光神社→天王沼→官ノ倉山→石尊山→北向不動→小川町駅
年月日2006年12月10日
地域奥武蔵
344.7m (官ノ倉山)、344.2m(石尊山)
天気

曇りのち晴れ

ひとこと すばらしい展望、忠七めし、酒倉
 

 

  ▲東武竹沢駅→天王沼▼
  

三光神社(大杉)


天王沼(山道が始まる)
 

冬は低山の陽だまりハイキングがたまらない。今回は、奥武蔵の官ノ倉山をハイキング。天気は昨日の雨から回復してきている。344mの低い山なので、まだ少しは紅葉が残っているかもしれないし、青空が広がれば展望も期待できる山だ。

池袋から東武東上線に1時間余り乗って10時少し前に東武竹沢駅に到着。空もすっかり晴れている。線路のトンネルをくぐって反対側に出たら左方向へ進みハイキング開始(10:15)。

民家を通り抜け、のどかな風景を楽しみながら、指標に従って歩いていく。15分もすると舗装道路が終わり(10:32)、ちょうど角にある三光神社で無事をお祈りする。『三光神社は、一般に「妙見様」として知られていますが、元来は妙味社と称し、明治維新の神仏分離によって、日・月・星を祀る三光神社と改称されました』という説明がある。

鳥居をくぐるとすぐ目の前に大きな杉の木。どなたかのHPにこのスギの木について、『斜めになった境内の大杉を切ろうとしたところ、突然起き上がったという伝説があり、今もその時の傷が残っている杉があります。』という興味深い説明があった。確かに傷がある(写真左上マウスオーバー)。

砂利道の車道が終わったところに天王沼がある(10:45)。水面にはこれから登る官ノ倉山が写っている(写真左下)。
ここから山道となり林の中に入っていく(写真左下マウスオーバー)。

 

▲官ノ倉山と石尊山▼  
  

少し登るとあっという間に官ノ倉山の頂上に到着(11:27)(写真右上)。この山は数年前に木々を一部伐採してから展望が得られるようになった。周りに高い山がないこともあり、北は広い関東平野の向こうに榛名山や赤城山が見える。足元近くに広がる低山は針葉樹の緑と広葉樹の紅葉の赤(葉が落ちる前の茶色っぽい色)のコントラストがすばらしい。南西に見えるのは地図によると笠山と堂平山(どうたいらさん)(写真右下)のようだ。

次のピークである石尊山のほうが眺めがいいという情報をネットで前もって得ていたので、お昼はそこで食べることにして、そのまま進む。落ち葉でフカフカになった道(写真下)を楽しみながら少し下って登り返すと石尊山に到着(11:57)(写真右上マウスオーバー)。情報どおり、展望を邪魔するものは全くなく、眺めがすばらしい(写真下パノラマ)。
「あっ、男体山が見える!」という誰かの声に反応してその方向を見ると、増えてきた雲に混じって雪をかぶった男体山が見えた(写真一番上)。他にも榛名山や赤城山も見える。

お昼を食べていると風が出てきた。何もさえぎるものがない頂上に木の葉が舞い始めた。眼下の木々にしがみついていた茶色い葉っぱがとうとう木から離れ、上に舞い上がってきたようだ。お日様の光に当たりキラキラと輝きながら空を舞う姿はきれいだ!

 


官ノ倉山山頂(石尊山山頂)


笠山と堂平山

   
石尊山へフカフカの落ち葉のじゅうたん広葉樹はほとんど裸
   
▲石尊山からの展望▼ (スクロールしない場合はEdgeの設定から「Explorerで開く」をクリック)

 

 ▲下山→小川町タウンウォーク▼
  


鎖場(下りてからみあげたところ)



広場に出る(ゆずの木)


美しい黄葉

 

展望を満喫したら、下山。途中、鎖がかけられた少し急な坂があるが(12:30)(写真左上)、それほど怖くはない。ただ、ふわふわした落ち葉の下に木の根っこや岩が隠れている場合があるので見えない危険は潜んでいる。慎重に降りる。

20分ぐらい下ると林道に出る。北向不動を右手に見て10分ぐらい歩くと、林から抜け紅葉に囲まれた広場に出る(写真左真ん中)(13:05)。頂上で見た雲は風とともに去り、雲ひとつない青空に戻っていた。陽だまりがたまらなく心地よい。紅葉の見頃は終わりかけているがその中で黄葉真っ只中のミズナラの木を見つけた。太陽の光を受けて黄金色に輝き、それが青空に映えてきれい!しばしその美しい光景を眺める(写真左下)。ゆずの木も目立つ(写真左真ん中マウスオーバー)。

里に出た。山のように道が単純ではなく入り組んでいるのでこれからが大変だ。ところどころに指標が立っているのだが、ついつい見落としてしまう。なんとなく歩いていたら、尋ねてもいないのに、畑で農作業をしているおじさんがハイキングコースはこの道ではなく、少し手前の橋を渡るんだと教えてくれた。きっとコースを外れて歩く人は我々だけではないのだろう。地元の人たちはハイキングコースをちゃんと把握しているみたいだ。

途中から指標が全く現れなくなった。西中学校というところに出てきた。コースから完全に外れている。地図を見てとりあえず小川町駅に向かって歩くことにする。念のため向こうから歩いてくるおじさんに道を尋ねると、ハイキングコースはあっちだとのこと。おじさんは毎日町をぐるりと歩いているそうで、その途中だった。駅の近くまで案内してくれることになった。おかげで車の通らないのどかな道を楽しみながら無事小川町駅にたどり着くことができた(14:30ごろ)。地元の人たちにはとっても感謝!

このあとは武蔵の小京都といわれる小川町のタウンウォーク。晴曇酒造では試飲をさせてもらい直売のお酒を購入。その後、二葉本店では、最も楽しみにしていた日本五大名飯の「忠七めし」をいただく。とってもあっさりしていておいしかった。お酒と食べ物に時間をかけすぎたため、和紙の紙すき工程の見学はパスしてしまった。

 
 
モミジの紅葉梅の木にカラスウリが絡み付いているあまり目立たない指標