東沢大橋:赤い橋 (清里高原大橋:黄色い橋)

 
川俣東沢渓谷東沢大橋(レストハウス)→天狗岩橋→天井岩橋→蘭庭曲水→御座石→八ヶ岳牧場(迂回)→吐竜の滝→カラマツ林→清里駅
年月日2007年11月3日
地域清里(山梨県北杜市)
1300m〜1400m
天気晴れ
ひとこと

東沢大橋と八ヶ岳、美しい秋の渓谷散策

温泉天女の湯(丘の公園)
 

 

吐竜の滝までのマップ ▲黄色い橋と赤い橋▼
  


黄金に輝く道(ハシゴのような階段)


奇岩の上に紅葉の木々(落ち葉だらけ)

 

この真っ青な空の下、八ヶ岳を背に、あの真っ赤な東沢大橋とその周辺の山々の紅葉が織り成す絶景はさぞかしすばらしいだろうな。。。

その前にまずは清里高原大橋の黄色い橋(写真一番上マウスオーバー)をチェック。ここからの八ヶ岳方面の景色も紅葉は見頃少し前のようだがすばらしい(写真下パノラマ)。とういうことは、さらに標高の高い東沢大橋からの紅葉はパーフェクトに違いない(うふふ)。

ところが着いてみると、赤い橋の向こうに見える山々の木々はきれいさっぱり裸状態になっている。ここまで葉が落ちなくてもいいのに。。。レストハウスの人に尋ねてみると、どうやら先週突然やって来た台風のしわざらしい。山の紅葉の見頃はその台風前だったみたいだが、少し過ぎていても葉っぱががすべて散ってしまうことはないのに。。。悔しい。。。

よく紅葉の雑誌などで見る風景の撮影ポイントから、同じような写真を撮ってみるが、真っ青な空と、赤い橋と、ちょうど見頃になった近くのもみじの赤が目立つ写真となった(写真一番上)。それはそれでコントラストをなしているのでとりあえず満足。

この後、「大泉レストハウス赤い橋」から、川俣渓谷遊歩道を「吐竜の滝」を目指して降りていく(12:50)。葉が完全に散ってしまった木々が多い中、まだ少し紅葉が残っている木々もある。それらが青空のキャンパスに思いっきり鮮やかな黄色や赤の絵を描いている(写真左上と下)。大きな奇岩も目立つ(写真左下)。

   
清里高原大橋の黄色い橋からの眺め
   
   

レストハウス近くの緑、黄、赤の紅葉まぶしいばかりの黄葉青空に生える紅葉と黄葉
きれいな水に浮かぶきれいな落ち葉いろんな落ち葉清流
   

 

▲東沢大橋から川俣渓谷歩き▼  
  

はしごのような急な丸太の階段は慎重に降り、落ち葉に覆われた道を下って行くと、「天狗岩橋」(13:20)あたりから渓谷のすぐそばを歩くようになる。明るい青空はしばらくお預けとなる。その代わりに、薄暗い中、少し上品な色に映る紅葉の木々や奇岩、渓流、落ち葉、橋など、どこにカメラのフレームを向けても情緒たっぷりの絵になる風景が続く。

まだ色が新鮮な落ち葉も多い(写真すぐ上)。落ちている葉っぱの種類が場所によって異なるので、上を見上げなくても木の種類が変わっていくのがわかるのも楽しい。水たまりに浮かんでいる落ち葉は、水があまりにも透き通っているために、宙に浮いているようにも見える(写真すぐ上)。

美しい風景に何度も感動しながら、「天井岩橋」までやってきた(13:55)。橋の手前には面白い形をした奇岩(写真右上マウスオーバー)。橋から進行方向を見た眺めもすばらしい(写真右上)。

途中でこちらに向かって歩いてくる老夫婦に会ったが、途中で行き止まりになっていて「吐竜の滝」には行けなかったので引き戻してきたそうだ。ええ!?最後の楽しみの滝が見えないなんて!がっかり。。。でも、ここまで歩いてきたのだから、美しい景色がいっぱい詰まったこの渓谷をとりあえず、行けるとこまで歩くことにする。

途中で簡単なお昼休憩をした後、「獅子岩」と書かれた大きな岩にやって来た(写真右中央マウスオーバー)。上には紅葉の木々が生えているこの岩をよく見れば獅子に似ているかも。。。その後に現れた、「蘭庭曲水」では、赤い落ち葉がちりばめられた岩の間を右に左にと曲がりながら流れる清流と、黄葉の木々が織り成すしっとりとした庭園のような風景に酔いしれる(写真右中央)(14:20)。

また向こうからやって来る人たちがいたので、吐竜(どりゅう)の滝に行けるか尋ねたところ、牧場の方へ行く迂回路を通れば行けるとのこと。一安心だが、さっきの老夫婦が迂回路があることを知らずに引き返したのは残念だ。

その後、奇岩の「覚円峰」(写真右下)を見上げて、これまた美しい「御座石」(写真右下マウスオーバー)(14:40)の清流を眺めて少し歩くと、例の行き止まりのところにやって来た(14:50)。

 


天井岩橋


蘭庭曲水(獅子岩)


覚円峰(御座石)

   
   


透かし模様青空と鮮やかな紅葉が見えるきれいな色の葉っぱ
牧場の向こうに八ヶ岳牧場のそばの木々吐竜の滝(吐竜の滝上部)

 

 ▲迂回路→吐竜の滝→カラマツ林→清里駅▼
  

吐竜の滝

カラマツ林(足元は熊笹)
 

ここからは渓流沿いに歩けないので、一度牧場まで登ってからまた降りる迂回路を使う。薄暗い渓谷から上に登って明るい牧場に出た(15:00)。牧場の向こうに赤岳を初めとする八ヶ岳が見える(写真上)。少し歩いたら、また林の中を渓谷に向かって降りて行く。降りきったところに、今日のクライマックスである吐竜の滝が現れた(写真左上と写真すぐ上)(15:18)。

苔むした岩肌をいく筋にも分かれて曲がりくねりながら水が落ちているこの滝は、これまでに見たことのないタイプ。滝の近くの紅葉がすでに落葉しているのは残念だが、周囲にはまだ鮮やかな紅葉が残っている。

この滝を見に人が次から次へとやって来る。どうやら、逆方向の車道の方から来ているようだが、時間をかけて美しい渓谷を歩いてきた我々のクライマックスでの感動はひとしお。

この後、車道には出ないで、カラマツ林の方に登っていく(15:30)。足元は熊笹、上を向くと、青空に突き刺すように伸びた黄金のカラマツの木々(写真左下)がまぶしい。上り詰めると、アップダウンのない林の中をらくらくお散歩。

林を抜けると右手に広い草原。少し歩くと今度は左手にまた広い草原。ここからも八ヶ岳が見える。しばらくすると民家が現れ、教会の前を通って、国道141号線に出た。線路を渡って清里駅まで歩く。車を停めている駐車場の近くの赤い橋までピクニックバス(写真下)で戻ろうとしたのだが、時間はすでに16時半。最終便は16時で終わっていた。しょうがなくタクシーで戻ったが、駐車場も17時で閉鎖だったので、ぎりぎりセーフだった。

あっという間に日は暮れ、夕焼け空には甲斐駒ケ岳のシルエットが現れた。結局、歩いてみると、まだまだ紅葉を楽しめる満足度の高い渓谷歩きだった。

    
   
吐竜の滝のそば黄金の葉っぱがまぶしい池に浮かぶモミジ(カラマツとモミジ)

美しい紅葉ピクニックバス(ユニークな家)甲斐駒ケ岳シルエット(清里の信号)