北横岳北峰からの八ヶ岳(縞枯現象)
 
北横岳横岳坪庭駅→北横岳ヒュッテ→横岳山頂(南峰)→北峰→北横岳ヒュッテ→七ツ池→坪庭周遊歩道→横岳坪庭駅
年月日2007年8月24日
地域北八ヶ岳
2473m
天気晴れ
ひとことロープウェイでお手軽登山、縞枯現象
 

 

  ▲ピラタス蓼科ロープウェイで坪庭へ▼
  


ピラタスロープウェイ山麓駅
(ロープウェイからの眺め)


坪庭

 

夏休みには、麦草峠から五辻経由で坪庭に行って北横岳に上り、亀甲池を通って双子池ヒュッテに泊まり雨池経由で麦草に戻る、という一泊二日の楽して楽しいハイキングコースを計画していたのだが、体調がもうひとつ。無理はしたくない...。こういうときは他力登山に限る。北横岳だけならロープウェイで坪庭まで上って、そこから自力で約1時間上るだけで山頂に立てる。

ピラタス蓼科ロープウェイ山麓駅の標高はすでに1774mあるが、なにしろ下界が酷暑なのでこの標高でも暑くてたまらない。ロープウェイわずか7分でたどり着くロープウェイ横岳坪庭駅(標高2240m)では気温が15度とのこと。酷暑から逃げるようにロープウェイに乗り込む。

晴れてはいるが遠くの空は霞んでいるので、ロープウェイからは南アルプスがかすかに見える程度。山頂に近づくにつれて右上方向に普段とは違う形の八ヶ岳が見えてくる。あっという間に(約7分)横岳坪庭駅に到着。陽射しが強いので思ったより暑いが、時折頬をなでる涼しくて心地よい風が標高2000m以上であることを思い出させてくれる。

横岳坪庭駅を出ると目の前は坪庭。「坪庭は、八ヶ岳最後の噴火でできた熔岩台地で、横岳と縞枯山との鞍部に広がる。地形の形状がすり鉢状になっており、熔岩の岩石がむきだしの土地に長い年月をかけて植物が少しずつ回復しつつある状態」だそうだ。

そんな坪庭に黄色のキオンと白のヤマハハコの花などが元気よく咲いている。すでに終わっているイワカガミの花の後があちこちに見受けられる。目立たないがハイマツの林縁に生えたガンコウランには黒い実がなっている。ここの名物のコケモモは実がなり始めている。(花の写真はお花畑ボタンをクリック、坪庭と周囲の山は下のパノラマ写真をご覧ください)。

   
▲坪庭からの眺め▼

 

▲坪庭から北横岳南峰へ▼  
  

坪庭には一周40分の遊歩道があり、ロープウェイを利用してやってくるほとんどの人たちはこの遊歩道を散策してアルペン気分を味わう観光客。ハイヒールの人もいる。観光客に混じって左側の遊歩道を歩き始める。約15分後ほど歩くと遊歩道から離れて左手方面に曲がり横岳への道を歩き始める。

針葉樹林の中(写真右上マウスオーバー)、しばらく歩いて標高が少し高くなったところで、右側の木々の間から縞枯山、そしてその手前に広がる広大な笹原を見下ろすことができる(写真右上)。さらに15分ぐらい歩くと、三ツ岳、雨池山への分岐点にやってくる。

この辺、ゴゼンタチバナやオヤマリンドウの花が目立つ。トンボが飛び交う中さらにもう少し歩くと、進行方向に小屋が見えてくる。もう北横岳ヒュッテまでやってきた。ヒュッテ(写真右下)の近くの赤いオンタデと黄色いキオンの花の群落が美しい(写真右下マウスオーバー)。少しだが、ヤナギランの花も発見。

この先には、注意書きがあり、「観光でここまで足を延ばされた方で、登山地図のない方、足に自信のない方は、北横岳山頂より先には行かないでください」などと書かれている。

ここからひと上りすると横岳の山頂の南峰(2473m)に出る。さえぎるものは何もなく風が強い。八ヶ岳はかなりはっきり見える(写真下パノラマ)が、南アルプスはうっすら。反対側には蓼科山の頭が見える。

 
縞枯山と笹平(登山道)


北横岳ヒュッテ(オンタデとキオン)
   
北横岳山頂南峰から見た八ヶ岳

 

 

▲北横岳北峰と七ツ池▼
  

北横岳山頂北峰(八ヶ岳)


神秘的な七ツ池
 

この後、2、3分歩いて北峰へ。こちらのほうが南峰より少しばかり高いが三角点は南峰のほうにある。北峰には北横岳の指標があり2480mと書かれてある(写真左上)。ここからも八ヶ岳が見えるが、反対側の蓼科山はその全貌がより近くに見える(写真下パノラマ)。ここも風が強いので、木々の枝も風が吹く方向にしか生えていない(写真左上マウスオーバー)。

ここ北横岳山頂までなら、観光で坪庭に来たファミリーなどでももう少し頑張れば足を延ばせるところなので、たまにファミリーもやって来る。ここでお昼を食べたら下山。

北横岳ヒュッテまで降りてきたら 七ツ池方向へ。5分も歩くと水を少しだけたたえた池にたどり着く。この季節にまだワタスゲが少し残っている。もう少し奥に歩いていくと、そこには別世界が待っていた。シラビソに囲まれたその池は俗世界から隠れるようにひっそりとたたずみ、まるで仙人が住んでいそうなぐらい神秘的!時を忘れてしばらくこの世界にひたる。

我に返って北横岳ヒュッテまで戻り、坪庭まで下りてくる。一方通行の遊歩道を回りながら、縞枯山をはじめとする縞枯現象の山々をじっくり眺める。「この縞枯現象は本州中部ではこの北八ヶ岳が最も有名で、学術的にも大変貴重なもの」だそうだ。「何故このような縞枯れが起こるのかハッキリとした原因の特定は出来ていない」とのこと(縞枯現象は一番上の写真マウスオーバーと上の動くパノラマ写真をご覧ください)。

今回はとってもお手軽登山だったが、坪庭の熔岩台地といい、この縞枯現象といい、自然の神秘をつくづく感じた一日であった。

   
北横岳山頂北峰から見た蓼科山
 
   
トンボコケモモ大福とコケモモアイス
 
 
その他
  
八ヶ岳PAの「風林火山」稲文字アート諏訪湖の花火(ハート型)