さくらパノラマを見る4月前半
4月後半

 
新宿御苑では3月中旬から4月末までの一ヶ月半の間に75種類もの桜を楽しむことができます。それぞれの桜が自分の順番になると舞台に立ち華麗な姿を観衆に披露します。ソメイヨシノが潔く散った後のさまざまな八重桜の競演は一年のうちで最も華やかな舞台。まるで御苑に宝石がちりばめられたよう。このページには自分のフィルターを通して見た桜の季節をアップしました。今年は新宿御苑にある45種類の桜を観察することができました。(2006年)
  花の写真をクリックすると拡大写真が見られます。

新しく追加した花には印がついています。
秋から咲く品種一重
ジュウガツザクラ
(十月桜)

2005.10.30
八重咲で、白またはうすピンク色。コブクザクラと同様、10月ごろから咲き、春にも咲く。春の花はやや大きい。

コブクザクラ(子福桜)
2005.10.30
複数の実を着けることから、「子福桜」と呼ばれる。中輪で八重咲き。ジュウガツザクラと同様秋から咲き始める。
フユザクラ(冬桜)
2005.11.22
ヤマザクラとマメザクラの雑種と推定されています。 花は一重小輪、色は白色〜淡紅色で、花期は11月〜12月及び4月。
カンザクラ(寒桜)
2006.03.08
秋から咲き続けるものを除くと最も早く咲き始める品種。淡紅色の中輪一重。最初に注目されるにふさわしいサクラ。
シュゼンジカンザクラ
(修善寺桜)

2006.03.08
花は淡紅色の中輪一重でカンザクラより少し遅れて咲く。静岡県修善寺町の修善寺に原木がある.。




ジュウガツザクラカンザクラ



一重
カワヅザクラ (河津桜)

2006.03.14
静岡県賀茂郡河津町で、毎年2月上旬に咲き始め、約1ヶ月を経て満開になる桃色から淡紅色のサクラ。花期が長い。

オカメザクラ

2006.0318
カンヒザクラとマメザクラの交配種.。この2つの中間色で淡い紅色。小輪一重。カンヒザクラほどではないが、やや釣鐘状で下向き。

トウカイザクラ(東海桜)
2006.0318
淡紅色の小輪一輪で、ソメイヨシノより早く咲く。2mぐらいの小さな樹でも多くの花をつける。
ヒマラヤヒザクラ
2006.03.18
濃い紅色の釣鐘状の花を咲かせる点ではカンヒザクラと似ているが、高さ10mぐらいに大きく育つところが異なる。
コヒガン(小彼岸)
2006.0318
淡紅色の小輪一輪。ソメイヨシノより一足早く、彼岸のころ、樹は薄いピンク色に染まる。



シュゼンジカンザクラサンシュユ

コヒガンザクラ



一重
カンヒザクラ(寒緋桜)

2006.03.25
中輪一重。サクラの中で最も濃い紅色をしている。花が広がらない釣鐘状。

オオカンザクラ
(大寒桜)

2006.03.25
カンザクラより遅れて咲く。淡紅色の中輪一重。
シダレザクラ(枝垂桜)
2006.03.25
小輪一重。垂れた枝にやや釣鐘状の花が数珠のように連なって咲いた姿は美しい。
ヨウコウ(陽光)
2006.03.25
紅色の大輪一重。カンヒザクラほどではないが色はかなり濃い。青空によく映える。
オオシマザクラ
(大島桜)

2006.03.25
真っ白な花と緑の葉が混じってみずみずしい。大輪一重。桜餅の葉っぱはこれ。



コヒカンザクラ、オオシマザクラなどサクラと鳥



一重
アメリカ

2006.03.25
中輪一重だがソメイヨシノより少し大きく色も少し濃い。ソメイヨシノが綿なら、このアメリカは絹のようななめらかさがある。

ソメイヨシノ(染井吉野)

2006.03.30
中輪一重。淡紅色。言うまでもなくサクラの代表格。大木に咲いた満開のサクラは圧巻。

ヤマザクラ(山桜)

2006.03.30
野生のサクラ。中輪一重。花と葉が同時に開く。葉は赤褐色。

シダレソメイヨシノ
(枝垂染井吉野)

2006.03.30
花がソメイヨシノに似ている。シダレザクラのようなしなやかさはない。
ヨコハマヒザクラ
(横浜緋桜)

2006.04.01
ヨウコウと同じぐらい濃い紅色をしている。大輪一重。




アメリカとオオシマザクラとヨウコウソメイヨシノとオオシマザクラ



一重八重
シラユキ(白雪)
2006.04.03
大輪一重。花びらが大きくてまん丸。白雪の名前どおり真っ白。
ベニヅルザクラ
(紅鶴桜)

2006.04.03
淡紅色の中輪一重だが、ソメイヨシノより濃く、少し遅れて咲く。
フジザクラ(富士桜)
2006.04.06
直径1cmぐらいの小さな花が集まらずにパラパラと咲いている姿はかわいい。
マツマエハヤザキ
(松前早咲)

2006.04.03
北海道の松前町に原木がある。淡紅色の中輪八重。イチヨウよりも早く咲き始める。
ヤエベニシダレ
(八重紅枝垂)

2006.04.03
シダレザクラより遅く咲く。紅色の八重で枝が垂れているこのサクラは御苑の中でもひときわ目を引く美しさ。




ソメイヨシノとシダレザクラ

ヤエベニシダレザクラとソメイヨシノとドコモビル




八重一重
シロタエ(白妙)
2006.04.06
まだ一重の桜が活躍しているころ先頭をきって咲き始めるこの美しい桜はバラのよう。真っ白な大輪八重。
コシオヤマ(小汐山)
2006.04.06
花びらの輪郭に沿ってほのかにピンク色に染まった感じが美しい。
ベンドノ(弁殿)
2006.04.06
淡紅色の中輪一重。葉の色は褐色。花びらの形がきれい。
アラシヤマ (嵐山)
2006.04.09
淡紅色の大輪一重だが、よく見ると、花びらが6枚以上あるものもある。まん丸の花びら。
タイハク(太白)

2006.04.09
真っ白な大輪一重。少し縮れた感じの花びらはかなり大きく、5枚の花びらが大きく重なり合っている。




シロタエとソメイヨシノ

ヤエベニシダレザクラとシロタエとソメイヨシノ




一重八重
チョウシュウヒザクラ
(長州緋桜)

2005.04.09
花の色は少し紫がかったピンク色。大木全体が紅紫色に染まる姿は青空によく映える。
スザク(朱雀)
2005.04.09
少し濃い目の淡紅色で中輪八重。枝が上に伸びるため近くで花が見えないのが残念。イチヨウやウコンと同時期に咲く。
イチヨウ(一葉)
2006.04.09
ソメイヨシノが一重を代表する桜ならば、イチヨウは、少し遅れて咲くカンザンと並んで八重の代表格。葉は緑色。
エド(江戸)
2005.04.09
小さな木にこんなに美しい花をたくさんつけています。つぼみは濃い紅色。

ウコン
2006.04.09
イチヨウより少し遅れて咲く。花はきれいなクリーム色。緑がかったものもある。



桜の雨が降っているよう...左からイチヨウ、フゲンゾウ、カンザン、イチヨウ



一重八重
スルガダイニオイ
(駿河台匂)

2006.04.13
今ごろ一重の花が?と思うころに咲く。この花のように、オシベが変化したような花弁があるものもある。花に桜餅の匂いが...。
イチハラトラノオ
(市原虎の尾)

2006.04.13
長く横に伸びた枝が虎の尾に似ていることがこの名前の由来。花弁を50枚ほどもつ。
ギョイコウ(御衣黄)
2006.04.17
花の色が緑色。地味だがとっても珍しいサクラ。花が緑色なので、葉は余り目立たないが、茶褐色。
フゲンゾウ(普賢像)
2006.04.17
2本の雌しべが葉のようになって突き出ている。イチヨウと似ているが、フゲンゾウの花の内側はほとんど白色で、葉は茶色なので区別できる。
ショウゲツ(松月)
2006.04.17
高さ2mほどの小さな木から垂れ下がった枝先にまとまって咲く花を目線より下の位置でじっくり眺めることができる。葉は緑色だが、ぎざぎざがある。



右側の大木はフクロクジュ八重桜の競演


八重菊咲一重
カンザン(関山)
2006.04.18
八重桜の代表格。ほとんどの八重桜が咲きそろったころ、カンザンが御苑のあちこちに濃い紅色を添えてくれます。
フクロクジュ(福禄寿)
2006.04.18
七福神の一人と同じ名前で縁起のいい桜!?花びらがくねくねと波打っている。
バイゴジジュズカケザクラ梅護寺数珠掛桜

2006.04.21
花びらが100枚もあります。兼六園菊桜よりも小さめの花がたくさんぶら下がって咲いています。

ケンロクエンキクザクラ(兼六園菊桜)
2006.04.21
花びらがなんと100枚以上もあるのだそうです。まん丸でふわふわ感があり、つい触りたくなります。
カスミザクラ(霞桜)
2006.04.26
なんと菊咲が見頃の時期に咲く一重の桜がありました。梅護寺数珠掛桜と同時期に満開になっています。