三ノ塔から塔ノ岳へ
 
大菩薩峠大倉→三ノ塔→塔ノ岳→丹沢山→塔ノ岳→大倉
年月日 2000年12月2日〜3日
地域丹沢
1567m (丹沢山)
天気晴れ/雪
ひとこと影絵の富士山、雪景色の丹沢
温泉鶴巻温泉
 

 

  ▲大倉から三ノ塔、そして塔ノ岳へ▼
  


富士山の影絵

 

12月でも登れる東京から比較的近い、歩き応えのある山々。大倉から出発して落葉の展覧会を楽しみながら小幅でゆっくりゆっくり歩き続けていると、そのうち解け出した霜柱の上を歩くようになり、やがて三ノ塔に到着。晴れているのにすぐ近くにいるはずの富士山が見えない。霞んだ空にはいくつものパラセーリングが舞っている。ここでお昼を済ませて、塔ノ岳へ向かう(上の写真)。

一山、二山、三山...いくつもの山を越えて日が落ちる少し前の4時ごろ塔ノ岳に到着。今晩は尊仏山荘に宿泊。ここでも富士山は顔を見せてくれずがっかりして甘酒を飲んでいると、ちょうど日が落ちるころ、夕日をその裾野に抱いた厳かな姿を見せてくれた。私の中で富士山の背景は青空か曇り空がデフォルトだったので、この影絵のような演出にまた一味違う富士山を発見できて大感激。

 

▲雪景色の丹沢▼  
   

朝起きると、木々がうっすら雪化粧をしていた。雪と木々が織り成す美しいモノクロの世界を満喫しながら、1時間後に丹沢山に到着。雪がかなり降ってきて周囲の視界も悪いし寒いのですぐ塔ノ岳に戻ることにした。

塔ノ岳から往きとは異なる大倉に戻る道は、永遠と続く下りの階段。下りても下りても、まだまだ続く下り。人が下りで苦しんでいるときに膝だけが笑っている。いろんな色と形をした落ち葉のじゅうたんだけが下りの苦しさを紛らわしてくれた。

 
雪化粧