植樹祭跡地からの瑞牆山(クリックして動くパノラマを見る
 
瑞牆山瑞牆山荘→富士見平→天鳥川源頭→瑞牆山→往きの逆
年月日2004年10月17日
地域奥秩父(山梨県)
2230m
天気晴れ
ひとこと

奇岩と紅葉。360度のすばらしい展望!

温泉増富の湯
 

 

  ▲瑞牆山荘→富士見平小屋▼
  


登山口のコナラの木の紅葉(帰りに撮影)
富士見平小屋からの富士山

  台風ばかりで、さわやか秋晴れがほとんどない今年の秋。だが、この日曜日はちがった。青色の色紙をペタッと貼り付けたような雲ひとつない青空。まさに登山日和。奥秩父の西にそびえるこの奇峰の山頂に至る登山道は人であふれていた。

立派に紅葉した大きなコナラの木(写真左)がそびえ立つ登山口から入り(8:00)、ミズナラ、コナラ、シラカバの木に覆われた林をしばらく歩く。地面にはいたるところにドングリころころ。こんなにドングリがあるのに、なんで熊さんはおなかをすかしているのだろう、と疑問に思ってしまうが、なんでも熊は木になった実しか食べないとか...。本当かどうかは定かではない。

そのうち林道を渡ると急登になる。しばらく登ると富士見平小屋に到着(8:50)。ここまではルンルン歩きで簡単に到着。
トイレの小屋に行く途中、右手に富士山が現れる。まだ雪化粧をしていない富士山は、青い空にさらに濃い青でくっきりとその姿を描き出している。このようにすばらしい富士山が見えると、頂上はまだまだなのに「ああ、来てよかった」とつくづく思う。

このお天気だと、瑞牆山山頂の360度大展望は大いに期待できそうだ。

 

▲富士見平小屋→瑞牆山山頂▼  
  

富士見平小屋を出てしばらくすると梢越しに瑞牆山の岩峰が見えてくる(写真右上)。なんとも奇妙な岩が山からにょきにょきと生えている。あと1時間余りで本当にあんな岩の上に立つことができるのか、ちょっと不安。

その後下っていくと天鳥川に出る。相変わらず真っ青な空に、少しではあるが紅葉した木々の赤や黄色が映える。川の向こうにはなんと、大きな大きな桃が流れ着いていた。その桃は岩でできていた。その名も「桃太郎岩」。真ん中に割れ目がある。この桃から生まれた桃太郎はきっと巨人にちがいない。

桃太郎岩のすぐ右側にあるハシゴを登る。岩の間を縫う急登の始まりだ。かなり急な岩だらけの登山道をロープやハシゴ、または自分の体だけを頼りにゆっくり慎重に歩くので、登山道は渋滞状態になる。怖そうなところもいくつかあったが、ハイカーたちの流れを乱さないように必死になって登っていたら結局怖いと思うひまなんてなかった。

人の流れについて行ったのにいつの間にか道を間違えていたらしく、突然目の前に巨岩が立ちはだかる。ここからは鎖を使った本格的な岩登りをしないと頂上に着けないの!?顔に縦線が入った。そんなことは本には書いてなかった。よく見ると、岩を右に回りこむ道があった。ああよかった。
ここからまだまだかなと思っていたら、思ったより早く頂上に着いた(10:30)。

 


梢越しに見える瑞牆山


桃太郎岩

   


富士見平小屋


大ヤスリ岩で岩登りをしている人たち

紅葉
   

 

▲最高の大パノラマ▼
   
 山頂の岩の上に立ってまず視界に入ったのは美しくて気品あふれる富士山の姿。 その左側には去年登った金峰山の五丈岩が見える。いくつかの巨石からなる狭い頂上は人であふれかえり、移動するのが大変。なんとか一番高い岩の上に立ち、360度のこのうえないすばらしい展望を満喫する。南アルプス、八ヶ岳、遠く向こうには北アルプスまで見える。 
   
 

金峰山と五丈岩

美しい富士山

大ヤスリ岩と山々の紅葉


山頂(マウスオーバーで山頂にいる人たち)
心地よいお日様のぬくもりに包まれ富士山を眺めながらおにぎりを食べたら下山。そのあと、植樹祭跡地から眺めた瑞牆山は、その岩肌と、始まったばかりの紅葉が真っ青な空に映えてすばらしい光景をつくり出していた(写真一番上)。
紅葉のピークにはまだ少し早かったようだが、こんないい天気に恵まれた登山は本当に久しぶりだった。
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