ロープウェイから見た朝日岳
 
那須岳那須岳山麓駅→那須岳山頂駅→茶臼岳散歩→那須岳山頂駅→那須岳山麓駅
年月日2007年10月13日
地域那須
1914m(茶臼岳)
天気

曇りたまに晴れ

ひとこと 帰りのロープウェイに間に合わない-勇気ある撤退
温泉元湯 鹿の湯
 

 

  ▲ロープウェイで山頂駅へ▼
  

ロープウェイ出発(到着)


山頂駅の前-向こうに見えるのは頂上(登山道)
 

またまたやってしまいました、勇気ある撤退!

紅葉の季節なので、渋滞を避けるために出発を少し遅くした。そのおかけで東北道も渋滞なし。 すいすい順調に進んで、那須ICで降り、県道17号線を通ってボルケーノハイウェイへ。 ロープウェイ乗場の近くまでやって来ると、あちこちに路上駐車が見られる。 午前中はかなり混んでいたにちがいない。 やっぱりこの時間にやってきてよかった!とその時は思った(すでに午後3時近く)。

紅葉のほうはどうかというと、ドーム型の茶臼岳の隣の朝日岳が真っ赤に燃えている。その右隣のなだらかな山も真っ赤。ネットで調べたとおり、時期的にもちょうどよさそうだ。

あまり待つこともなく駐車場に入ることができ、那須岳山麓駅からロープウェイに乗って山頂駅へ(写真左上)。空中から見える朝日岳方面の紅葉は圧巻だ。窓にぴったりくっついて写真を撮りまくったが、窓ガラスに少し茶色の色がついているので、写真も茶色っぽくなってしまった(写真下パノラマ)。

あっという間に山頂駅に到着。駅を出たら、そこは砂状の斜面で木々はなく、茶色の草紅葉に混じって白いススキ(?)が、時々顔を出すお日様に反射してキラキラと輝いている(写真左下)。この山自体には鮮やかな紅葉はないが周囲の赤く燃える山々を楽しむにはちょうどいい。

   
 
ロープウェイからの眺め(左は朝日岳)

 

▲茶臼岳頂上に向かう▼  
  

お天気のほうは午後から晴れるという予報ははずれ、厚い雲が空を覆っており、雲の切れ目から時々お日様が顔を出す程度。でもそれよりも厄介なのはガス。ガスが立ち込めては山を隠し、取れたかと思うとまた一部を隠す。美しく紅葉した山々をそう簡単に見せてはくれないのだ。

途中から草もほとんどなくなり、砂上の斜面を岩を避けながら歩く(写真右上)。進行方向右側の朝日岳がガスに隠れてなかなか姿を現してくれないので、左側のなだらかな草紅葉とススキのような白い穂の草原を見下ろす。鮮やかな紅葉もいいが草紅葉のゴールドと、ススキに似た穂のシルバーのコラボもまたすばらしい(写真下)。

次第に斜面には岩が多くなってくる。通りやすく安全なコースの岩には黄色の大きな矢印や丸印が描かれている(写真右中央マウスオーバー)。あっ、今度は右側の山に、ガスの切れ目から鮮やかな紅葉に日が差している(写真右中央)。ガスもなかなか取れないし、お日様もなかなか顔を出してくれない中の、とっても貴重な瞬間。

こうやって、斜面を右方向へ、左方向へと忙しく移動しながら、美しい風景を眺めて写真を撮っていたら、時間がどんどん過ぎていった。那須岳山頂駅から山麓駅に降りる最終ロープウェイの時間は4時24分。だ、だ、だ、だめだ!山頂まで行ったら、最終ロープウェイに乗れないかも。。。

潔く諦めて、少し先の土の色が白く変化しているところ(写真右下)まで行ったら引き返すことに決定。この辺までやってくると、この茶臼岳が今でも噴煙を上げている活火山であることがよくわかる。標識には「有史以後、茶臼岳の火山活動は約7回を数え、中でも室町時代(1410)初めの活動は、イオウを混じえた火山灰を降らせ、激しい爆発を伴って山崩れや泥流を生じて死者180人を出しました。最近の活動は、昭和38年(1963)と比較的新しいものです。」とある。

 


山頂に向かって斜面を歩く(向こうは朝日岳)

紅葉に日が差した(岩に描かれた矢印)

ここで引き返し(暗くなってきた)

   
 


   
   

 

 ▲足元の秋と殺生石と鹿の湯と▼
  


足元の秋(シラタマノキ)

殺生石

元湯「鹿の湯」

 

自分の影がどんどん長くなってきた。今日のお日様は十分に顔を見せぬまま、そろそろ横になるつもりのようだ。砂状の土の力を借りて、斜面を滑るように下りて行く。そんなに上まで登っていなかったので、すぐにロープウェイ乗り場まで戻ってきた。

ロープウェイの時間まで、まだ少し時間がある。ふと周囲の草原に目をむけると、かわいいシラタマノキの花が咲いている(写真左上マウスオーバー)。土砂流出防止のため種をまいているのだそうだ。ついつい木々の紅葉に目が行ってしまう季節だが、足元でその存在を主張し続けている小さな野草もいる。夏とは少し異なる演出方法で。。。

葉っぱをきれいなオレンジ色に変えたのはノギラン。これは間違いない、多分。白い花をドライフラワー状態にしたのは、葉っぱからヤマハハコのようだけど確かではない。。。まだ美しい花が咲いているように見えるのはその葉っぱからミヤマセンキョウのようだけど、夏にどんな姿を見せていたのかはわからない。。。(写真左上と写真下)

ロープウェイで下に下りると、殺生石(写真左中央)へ。近づいた小動物のほとんどが死んでしまうことからこの名がついたという。現在はガスの噴出量は少なくなってきているらしいが、イオウのにおいを嗅ぎながら奥まで歩いて行くと、人々が置いていったコインが群青色になってとけていっているのがわかる。

この後、道路を挟んで向こう側にある元湯の「鹿の湯」(写真左下)へ。湯治場として人気のあるこの温泉、開湯されたのは約1300年前。鹿が傷ついた体を温泉で癒していたことからこの名が付いたそうだ。木造の渋い建物で、湯船が温度別に41度から48度ぐらいまである。疾病にはもちろんのこと、女性のお肌にもとってもいいみたいで、つるつるお肌になって帰路に着いた。

帰りに佐野サービスエリアで飲んだコーヒーは、超ハイテク自動販売機から出てきた(写真下)。

 
 
ノギラン(???)小さな門松みたい(XXXXウスユキソウ?)ミヤマセンキョウ?
下から山頂駅を見上げるおもしろい雲 - 飛行機も飛んでいる毎回ミル挽きが液晶画面で見え、蓋付