金刀比羅神社二の鳥居(ユガテ)
 
日和田山
(約4時間)
巾着田→日和田山→物見山→北向地蔵→ユガテ→東吾野駅
年月日2008年4月27日
地域秩父
305m(日和田山)〜375m (物見山)
天気曇りのち晴れ
ひとこといろんなお花を見ながら充実した山歩き
温泉かたくりの湯
 

 

  ▲巾着田〜日和田山▼
  


巾着田(金刀比羅神社一の鳥居)


日和田山山頂(展望)

 

レンゲで覆われたピンク色の巾着田を山の上から見下ろしたいと思ってこの季節に日和田山歩きを計画していたのだが、その肝心のレンゲが今は畑になったため全く咲かなくなったということでちょっとがっかり。昔は一面田んぼだったためよく咲いていたのだが。。。

駐車した巾着田はサクラも終わり今は本当に何もない状態(写真左上)。巾着田からは高麗駅にある天下大将軍標柱のミニチュア版のような指標(写真下)に従って、日和田山方向に歩いていく(出発12:00)。しばらく歩いて林の中に入るとチゴユリの花が目につく。金刀比羅神社の一の鳥居をくぐると(写真左上マウスオーバー)、新緑の中に赤く燃えているのはツツジ(写真下)!気持ちがぱっと明るくなった。

女坂を選んだが、赤土の登山道なので前日の雨で滑りやすくなっている(写真下マウスオーバー)。足元にはクサイチゴの花が多い。15分ほど歩くと尾根に出て二の鳥居が現れた(12:40)。ここで男坂とも合流する。急な岩場になっているが展望が開けている。方向的には富士山も見えるはずなのだが全体的にかすんでいて見えない。すぐ近くの巾着田は見える(写真一番上と下のパノラマ写真)。

この後、急な岩場を登って少し歩くと日和田山の山頂(305m)に到着(12:55)。頂上には宝きょう印塔がある(写真下)。東側は日高市街が望めることになっているが、霞んでいてほとんど見えない(写真左下マウスオーバー)。

   
   
駅前の標柱と同じ標識(女坂)新緑にツツジ(アゲハチョウ)山頂の宝きょう印塔(急な岩場)
金刀比羅神社の二の鳥居からの展望(中央に巾着田が見える)

 

▲日和田山〜物見山〜北向地蔵▼  
  

日和田山山頂でお昼休憩をしたら、高指山に向かう(13:15)。まぶしい新緑の道を抜けると針葉樹林帯の道を歩く(写真右上)。針葉樹の林床はシダにぎっしりと覆われている。20分ほど歩くと舗装道路に出た。ちょうど右後ろに電波中継塔があり、そこが高指山(13:35)のようだが振り返りちらっと見ただけで(写真下)次の物見山を目指す。

舗装道路を歩き始めるころには快晴になっていた。降り注ぐ紫外線にシャツの背中の開きが気になると思ったら、なんとシャツを前後逆に着ていたことが発覚。そうこうしているうちに、のどかな駒高の集落が見えてきた(写真下マウスオーバー)(13:40)。そして道の脇にはシャガの群落(写真下)が。とりあえず、美しい光景を写真に収めてから、近くのトイレに飛び込んだ。

トイレから出てくるとシャツの前後は正しくなっていたものの、今度は帽子がなくなっていた。。。どこに行ってしまったかは言うまでもない。お気に入りの帽子が。。。しょうがなく歩きを続行。紫外線対策に困ったが5分ほどでまた樹林帯の中に入り一安心。

15分ほど歩くと林の中の開けた場所に物見山の標識が現れた(写真右中央)(14:15)。展望がないので少しへんだと思いながらも物見山に着いたと信じてそのまま次の目的地に向かった。実は後から気が付いたのだが物見山の一等三角点は右上にひと登りしたところにあったのだ。それにしてもなぜ物見山(375m)の標識があそこにあったのだろう。

北向地蔵への尾根道を歩く。シダの多いこの植林地帯(写真右下マウスオーバー)には、よく見るとあまり見かけないスミレがあちこちに咲いている(写真下)。花は小型で白色、葉は斑入が多いが、ヒナスミレかコミヤマスミレだろうか。。。このかなり小型のスミレはかなりの範囲にわたって咲いていた。夢中になって写真を撮り続けたため、ここでかなり時間を費やしたようだ。

切り通しの坂(写真下)を下りたら一旦舗装道路に出て左側からまた山道に入る(14:50)。今度は雑木林の中を10分ぐらい歩くと北向地蔵(写真右下)に到着(15:00)。

 
新緑とツツジ(針葉樹林帯)


物見山山頂の標識がここに...


北向地蔵(針葉樹とシダ)
   
   
高指山の電波中継塔(駒高の集落)シャガの群落新緑(ねじれた杉の木)
斑入りの葉の小型の白いスミレ切り通し(再び山道へ)ムラサキケマン(ムラサキハナナとシャガ)

 

 

▲北向地蔵〜ユガテ〜東吾野駅▼
  


沢を渡る(竹林)


ユガテ(団子)


 

北向地蔵の由来は、「1786年に流行した悪疫を防ごうと野州岩舟地蔵尊より分身として譲り受け、北の方、岩舟地蔵尊に向い合せ守護神にしたと伝えられる。ちょうど北を向いて立っているので北向地蔵の名で親しまれる。」とのことだ。

舗装道路を渡ったところの道の脇にはまたシャガの群落がお目見え。今度はムラサキハナナとのコラボ(写真上マウスオーバー)。ユガテに向かって西方向に山道を歩き始めると、ムラサキケマンやミヤマキケマンの花が目立つようになる(写真上)。

しばらく歩いて沢(写真左上)を渡ったあと(15:25)林を抜けたので、そろそろユガテかなと思ったらまた樹林帯の中に入った。しばらく歩き、また沢を渡って少しすると竹林(写真左上マウスオーバー)を抜ける。そして北向地蔵から約50分後にようやくユガテ(写真一番上マウスオーバー)に到着(15:50)。なぜかとても長かったように感じた。

本には、ユガテは小さな盆地で2件の「萱葺きの屋根の農家がたたずむ」と書かれていたが萱葺きではなかった。「湯ガ手」とも書くそうで、昔はお湯が出ていたという説もある。シダレザクラが終わりかけていて、今はツツジやナノハナが満開(写真下)。やっと着いたこののどかな桃源郷で団子ブレイク。

集落を出て(16:15)下っていくと舗装道路に出る。道路の脇にこれまためずらしいスミレを発見。大きな白色の花びらを紫色でスプレーしたような模様(写真下)。後から調べると外来種の園芸用でアメリカスミレサイシンの一種。道沿いのいろんな春のお花を楽しみながら、ユガテを出て40分後に東吾野駅(写真下)に着いた(16:50)。電車で高麗駅に戻ると『豆腐むつみや』で黒豆のみそ漬どうふを買い、ボンネットバスがレストランになっている『むささび亭』でインドカレー(写真下)をいただいて、帰途についた。

   
   
ユガテ(標高290m) フレックスサクラとナノハナ(タンポポの種)
ハナズオウ(ハナミズキ)東吾野駅(高麗駅)インドカレー(『むささび亭』)