富士山と津久井湖と石老山

 
南高尾山稜 清滝駅→四辻→草戸山→三沢峠→中沢山→大洞山→大垂水峠→一丁平→もみじ台→高尾山→一号路→清滝駅
年月日 2013年12月22日
地域 南高尾
草戸山364m、大洞山538m、高尾山599m
天気 晴れ
ひとこと 陽だまりハイク後、くっきり富士山にダイヤモンド
 

 

歩いたコース  ▲清滝駅〜四辻〜草戸山
  


高尾山口駅近くは葉っぱに霜(四辻)


ベンチのある小ピーク(樹皮を楽しむ


草戸峠から高尾山を望む(草戸峠のベンチ)

草戸山



 

今年もやってきたダイヤモンド富士の季節。今回は、南高尾山稜を歩いて大垂水峠から高尾山に向かう。昨年の陣馬山〜高尾山ほどの距離はないが、先日山沿いに雪が降ったとのことで積雪が心配だ。

案の定、ロープウェイ乗り場の清滝駅のあたりに来ると、落ち葉に霜が降りている。ダイヤモンドのようにきらきらと輝いていて美しい(写真左上)が、道はところどころ凍っていて滑りやすくなっている。登山道もこんな感じなのだろうか。。。このようなこともあろうかと思って、(おおげさかもしれないが)アイゼンも用意してきた。

清滝駅の手前から左方向に歩き(8:55)、甲州街道を渡って少し歩くと、草戸山方面への標識がある(写真下)。標識どおり右に曲がり民家の横の狭い道を上っていく。そのうち林の中に入る。登山道には心配していた雪や霜や氷はなく、ぬかるみもなく、一安心。少し上ると明るい尾根に出た。ここが四辻(写真左上マウスオーバー)(9:10)。

ここからは、お日様の赤外線を体中に浴びながらの陽だまりほんわかハイキング。葉が落ちた裸の木々が真っ青な空に枝をくねらせている。その枝にまだ実が残っているものもあり、真っ赤な色や紫色の実がよく目立つ。また葉のないこの時期はさまざまな樹皮を見て楽しむこともできる。

そのうち木々の間から東京方面のビル群が見えるようになってきた。今日は空気が澄んでいるのでスカイツリーもすぐ見つかる。

木の実、虫こぶ、樹皮を観察したり、遠くの景色を楽しみながらゆっくり歩いていると(この間にかなり道草をしてしまった)、ベンチが1つだけある見晴しのいい小ピークにやってきた(写真左上から2番目)(9:55)。左側にはまたスカイツリーが見える。ここを右に曲がろうとすると白いものが山の上にちょこっと顔を出しているのが見える(写真下)。富士山だ。

この後、下っていくと小さな広場にやってきた。そろそろ草戸峠かなと思ったら、まだまだだった。ちょっと甘く見ていたようだ。この後小さなアップダウンを繰り返しながら、鉄塔を2つ通り過ぎて、さらに歩くこと20分あまり、ようやく草戸峠に着いた(10:45)。ベンチがずらっと並んだこの峠からは展望がよく、最終目的地の高尾山などがよく見える(写真左上から3番目)。

草戸峠からは、樹林帯を潜り抜けて階段状の坂を上るとすぐに草戸山に到着(写真左下)(11:00)。山頂手前の階段の途中には、「スカイツリーが見えます」 の標識がある。その矢印方向には何もさえぎるものがなく、スカイツリーをはじめとする都心の展望はここが最高のようだ(写真下)。

草戸山山頂は広く、ちょっとした公園のようになっており、多くのハイカーたちが休憩を取っている。そろそろお昼にしたいところだが、ベンチが埋まっているため、さらに先へと進む。

     

ここから登山道へ(民家の横を上る) 木の実(落ち葉の道) 富士山が見える(真っ青な空と木々)
草戸山の手前からのスカイツリー ←ここから見ると左のように見える

 

草戸山〜榎窪山〜三沢峠〜大洞山▼   
  

この辺から頻繁に現れる階段状の坂を上ると左手に城山湖が見えるようになる(写真右上)。また休憩所(ふれあい休憩所)が現れたがここも満員なのでさらに歩き続ける。広々とした道に出ると、野鳥観察休憩所への道を左に分け、榎窪山への標識に従って階段状の坂を上っていく。ここを上ったところが榎窪山(11:30)(420m)(写真右上マウスオーバー)。

ちょっとした広場になっているこの山頂にはベンチが2つあり空いていたので、おにぎり1つの小休憩をして次へと急ぐ。この後あっという間(約10分後)に三沢峠(写真右真ん中)に到着(11:45)。ここにもテーブルとベンチがあり、ハイカーたちが休憩をしていた。

ここからは巻き道が頻繁に出てくることになる。前半の道でかなり道草をしたため時間を取り返すためにも、標識が現れるたびに巻き道を選択して、なるべく速く進める道を選ぶようにする。巻き道のおかげで泰光寺山の山頂はパス。

針葉樹林帯の中でも比較的明るい箇所では、間伐材を使ったイスが設置されていて(写真下)、ここでもハイカーたちが休憩を取っていた。南側の気持ちいい道になると山の向こうにまだくっきりの富士山の頭が少し見える(写真下)。

「スズメバチに注意」の注意書き(写真下)を通り過ぎ、三井水源林の標識を超えると、また南側の気持ちいい道になる。狭い道に沿ってベンチが置かれていて多くのハイカーが休憩している場所にくると、その前にはすばらしい展望が(12:35)!ずっと向こうに富士山、手前に津久井湖そして石老山などの山々が一望できる(写真一番上と写真右真ん中)。

中沢山も巻き道で通過。この後、巻き道のない坂を上っていくと小ピークに出た(13:10)。ここにもベンチとテーブルが並んでいる。ここで豚汁を温めてお昼。おいしいだけでなく、寒い冬のハイキングに体の芯から暖めてくれる豚汁に大満足して、歩きを再開(13:50)。

一旦下って歩くことわずか10分ほどで最後のピーク大洞山に到着(写真右下)(14:00)。ここにもテーブルとベンチがある。ここまで来て振り返ってみると、このコースは小ピークが多いこと、しかもそのピークごとにベンチやテーブルが設置されているのが特長のようだ。。

 


城山湖(榎窪山)


三沢峠(富士山)


大洞山

     
階段状の上りが多い まき道標識(南側の気持ちいい道) 間伐材のイスが設置された休憩所
また富士山が見えた(南側の気持ちいい道) スズメバチ注意(巻き道がないので上る) 暖かい豚汁のお昼(テーブルとベンチ)

 

 

▲大洞山〜大垂水峠〜一丁平〜もみじ台〜高尾山▼
  


ベンチのところを右へ


大垂水峠橋を渡る


もみじ台からのダイヤモンド富士(高尾山)

 

大洞山から少し歩くと、またベンチがある。ベンチで休憩をしていた人が「右ですよ」と教えてくれた。標識ももちろん大垂水峠は右になっている(写真左上)。

ここからは大垂水峠までの距離を標識で確認しながら、どんどん進む。大垂水峠までの距離が1.0kmから次第に0.5kmになり、山腹を下るようになると車道(甲州街道)が見下ろせるようになった。

車道にかかる陸橋が見えてきた。これが大垂水峠大橋(写真左中央)(14:25)。この南高尾山稜のコースを逆からスタートする場合は(ガイドブックなどにはそれが普通のコースとして紹介されている)、この歩道橋からスタートするようだ。

逆方向からやってきたのでこのコースはこれで終点となるが、今回は高尾山まで行くので歩道橋を渡って鉄骨の階段を上り、「学習の歩道」と呼ばれる道を歩く。

途中で現れた大平地区案内図の地点では、一丁平への道を選び(地図下)、ススキに覆われた道を歩いて行く(写真下)。約20分後についた一丁平(15:05)では、午後3時という中途半端な時間にもかかわらず富士山はフル営業状態(写真下)。しかも富士山には雲ひとつかかっていないいい天気。

一丁平からの道は雪解けのぬかるみ状態(写真下)。さらに20分ほど歩くと、もみじ台への階段となるが、ここでも巻き道を取り、早朝であればシモバシラが見られる道を経由してもみじ台茶屋までやってくる(15:45)。

日の入りにはもう少し時間があるので、ここで甘酒をいただいた後、すでに大勢の人がスタンバイしているダイヤモンド富士の観客席に移る。

16時13分ごろ、太陽が富士山のてっぺんに乗っかり、その後、あっという間に右肩を転がり落ちていった(ど真ん中は恐らく1〜2日前)。ここ数年で最もすばらしいダイヤモンド富士だった(写真左下)。

この後、高尾山山頂を経由してロープウェイで降りた。

     

大垂水峠までの距離

一丁平へ ススキの道を一丁平へ
一丁平からのくっきり富士山 一丁平からの道はぬかるみ状態 日の入り直後の富士山