電波塔と牛たち(蓼科山と牛たち)

 
美ヶ原 山本小屋ふる里館→塩くれ場→百曲り園地烏帽子岩→王ヶ鼻→王ヶ頭→王ヶ頭ホテル→塩くれ場→山本小屋ふる里館
年月日 2014年9月14日
地域 美ヶ原
2034m (王ヶ頭)
天気 晴れ
ひとこと 今回は晴天でも王ヶ鼻は雲の中
 

 

歩いたコース  ▲山本小屋ふる里館〜百曲り園地▼
  


広い草原を歩く


美しの塔(塩くれ場の牛たち)




 

美ヶ原は7年前の夏に一度ツアーで行っている。そのときは、霧がすごくて周囲一帯が真っ白だったので足元に咲き誇っている花たちを写真に収めていたのを覚えている。あと塩をなめる牛たちのことも覚えている。当然王ヶ鼻からの展望は全くなかった。

昨日の志賀高原、横手山は曇っていたが、今日は文句なしの晴天なので美ヶ原の全貌を見るのが楽しみだ。

山本小屋ふる里館の駐車場に車を停めて、前回と同じ場所から歩きを開始(9:50)。少し歩くと広〜い草原が現れた。標高2000m前後の山上台地にこんな広大な草原(4km四方)が広がっている(写真下パノラマ)。天気のいい日にこんなのどかな草原をお散歩することほど気持ちのいいことがあるだろうか。

足元にはウメバチソウやハクサンフウロなどの花が咲いている。が、数は少ない。前回歩いたときは7月だったから花が多かったのは当然だったのだろうけど、まだ9月の半ばなのに花がこんなに少ないのはどうしてなのだろうか。その答えは後ほどわかることになる。

今回は美しの塔(写真左下)(10:05)から、その向こうに王ヶ頭に立つ電波塔もはっきり見える。さらに歩くことほんの5、6分でやってくる塩くれ場のあたりには牛たちが集まっていて、その辺の岩(の塩)を舐めていた(写真下)。この辺一帯は美ヶ原牧場になっているが、まだ朝も早いので牛たちはこれから草原に広がっていくのだろう。

今回はここから直接王ヶ頭に直接向かわず、さらに南の百曲り園地方面へ向かい、アルプス展望コースの道(地図参照)を歩くことにする。

     

山本小屋ふる里館 塩くれ場の牛たち 牛の向こうに諏訪湖

 

広〜い草原

 

 

▲百曲り園地〜王ヶ頭の下▼   
  

アルプス展望コースの道は山上台地の南西側の端(崖)を歩く(写真右上)。百曲り園地から王ヶ頭までは2.2km。この道は、人も少なく、アップダウンも少しあり、散歩というより、少しは山を歩いている気分にさせてくれる。

「アルプス展望」という名前がついているので本当なら北アルプスが見えるはずだが、今日は遠くの山々は雲に覆われて見えない。それでも近くの山々と谷が織り成す美しい景色を見下ろしながら歩くのはとても気持ちがいい。

1kmほど歩いたところに烏帽子岩(写真右上マウスオーバー)(10:50)がある。そこから道が右方向に曲がり電波塔の方向に向かって歩いていく。残念ながら電波塔は先ほどから時々雲に隠れるようになってきていた。

足元には、マツムシソウ、ホタルブクロ、カワラナデシコ、ウスユキソウ、ハクサンフウロ、オヤマリンドウなどの花を見かけるようになったが、その数は少ない。谷の淵に生えている木々は谷間からの風が強いのだろう、谷間側には枝や葉はほとんどついていない。

電波塔にどんどん近づいてきた。やがて、電波塔(王ヶ頭)の真下の道を通って(写真右下)、王ヶ鼻への道に出た。ここからは林道にもなっている広い道(写真右下マウスオーバー)を、雲で覆われ真っ白な空の下、王ヶ鼻へと向かう。途中でマルバダケブキの小さな群落があった。黄色い花がまだ少し残っていた。

 


アルプス展望コースを行く(烏帽子岩)


電波塔の真下を歩く(王ヶ鼻へ)

     
崖からの展望(指標)

アルプス展望コース

烏帽子岩を振り返る

王ヶ頭方面への道

ハクサンフウロの仲間たち

マルバダケブキ

 

 

▲王ヶ頭の下〜王ヶ鼻〜王ヶ頭〜山本小屋ふる里館▼
  


王ヶ鼻(王ヶ頭))

丘の上からの牧場(美しの塔を見下ろす)

蓼科山と八ヶ岳


 

広い林道をしばらく歩いたら、指標のところで左に曲がり、林の中の狭い道を歩いていくと、王ヶ鼻に出た(写真左上)(11:40)。

前回は1m先が見えないぐらい霧に覆われていたが、今回は周囲は見える。ただ展望は全くない状態。でも、ここでしばらくお昼休憩をしていたら、目の前の霧のカーテンがほんの少しだけ開いて眼下の景色をちらっと見せてくれた(写真下)。その後も2、3回見えたがカーテンが大きく開くことはなかった。

休憩が終わったら、王ヶ頭へと歩きを再開。来た道を途中まで戻り、電波塔とホテルが立つ王ヶ頭へとやってきた(12:20)。この一角の崖っぷちには王ヶ頭の石の標識がある(写真左上マウスオーバー).。ここからは、歩いてきたアルプス展望コースを振り返ることができる。南西方向は重そうな雲が近くの山々に乗っかるように垂れ込めている。

今度はホテルの反対側に回って美しの塔や牧場を見下ろしながら(写真左真ん中)少し休憩。広い牧場には米粒の大きさに見える牛たちが散らばっており、その向こうには蓼科山が見える(写真一番上)。

再び歩きを再開(12:35)。ゆるやかに下り、今度は牧場の中の道を歩く。広い草原で牛たちがのんびりと草を食む、のどかで牧歌的な景色は本当に癒される。

塩くれ場まで戻ってきて(13:05)、近くの牛たちを眺めていたら、なんと草原に牛のフン以外のものが落ちているのを発見。鹿のフンだ(写真下)!それも牛のフンに負けないぐらいいたるところに落ちていた。鹿は夜行性なので夜になるとここは牛ではなく、鹿の牧場と化すのでは。。。お花が少ないのも鹿のせいではなかろうか。。。鹿の害はここにまで及んでいるに違いない。

その後、近くに「ねころび広場」(写真下)があったので、ここでしばらくの間、気持ちよく寝転んでから、出発地点の山本小屋ふる里館まで戻っていった(14:05)。

     

王ヶ鼻で雲のカーテンが少し開いた

王ヶ鼻から王ヶ頭へ 牧場の牛たち

牧場に鹿のフン ねころび広場(コケモモアイス)

霧ヶ峰