朝日岳の裾野の紅葉(三本槍岳)

 
三本槍岳 山頂駅→赤面山分岐→北温泉分岐→三本槍岳→往路を戻る
年月日 2014年10月12日
地域 那須
1917m
天気 快晴
ひとこと

三度目の正直で快晴も紅葉は見頃少し過ぎ

温泉 北温泉
 

 

歩いたコース  ▲山頂駅〜ゴヨウツツジ展望台▼
  


展望台(遊歩道)



ここから中の大倉尾根(樹林帯を行く)

 

峠の茶屋から朝日岳経由の三本槍岳への山歩きは、過去に2回天候がひどくて断念している。今回こそはと「三度目の正直」を願っていたが、天気はどんより曇りで「二度あることは三度ある」になりそうだった。それならと、今回はマウントジーンズスキー場からゴンドラで高さと時間を稼いでさっさと三本槍岳に上って戻ってくるコースに変更した。

長〜いエスカレータを上ってゴンドラ乗り場からゴンドラに乗る(このゴンドラは季節限定営業)。周囲の紅葉が見ごろだということは山頂駅では見ごろ過ぎということか。天気もよくないし残念。。。と思っていたら、山頂駅方面の空が青いではないか!

ゴンドラを下りた山頂駅の天気は快晴だった。下界の天気が良くても山の上は天気が悪いことはよくあるが、今日はその正反対でまさかの晴天!

さっそく展望台に上り茶臼岳と朝日岳の美しい展望を楽しむ(写真左上と下パノラマ)。紅葉はやはり見ごろを少し過ぎているようだが、まだ見られる。とにかく背景が青空だから何でもよく映えて素晴らしい展望だ。

展望を楽しんだら、三本槍岳をめざしてまずは遊歩道を歩いていく(8:30)。すでに葉っぱが落ちた木も多いが、背の高いダケカンバの白い幹が青空に映えて美しい(写真下)。

ゴヨウツツジ展望台のところまでやってくると(写真下)(8:40)広い遊歩道も終わり、左に曲がると「これより中の大倉尾根登山道となります」とある。この辺はゴヨウツツジの木が多く、丸い5枚の葉が黄色や赤に紅葉してきれいだ。上に目をやれば、ブナやミズナラの葉が黄金色に輝いている。

   

MtJeansスキー場のエスカレータへ 下界は曇りだが(山の上は晴れ) 空が真っ青になってきた
ごようつつじ展望台(ダケカンバの木) ゴヨウツツジの葉っぱ ブナの紅葉

展望台からの茶臼岳と朝日岳

 

▲中の大倉尾根〜北温泉分岐▼  
  

しばらく歩くと樹林帯を抜けた。空は真っ青、周囲は背の低い笹原。その中に真っ赤に紅葉した木やダケカンバの木が点在。真正面には最初に超えるなだらかな山が見え、それに向かうなだらかな道をほぼまっすぐ進んでいくので、しばらくはほとんど景色が大きく変わることはない(写真右上)。気持ちいい景色と気持ちいい歩きが続く。

この時期にしては日差しがとても強く、真夏に高山を歩いているような感じで、しばらく歩くと日陰に入りたくなるぐらいだが高い木がほとんどないので無理。

進行方向の左側には茶臼岳と朝日岳とが見える。手前の朝日岳は、紅葉が見ごろだったころは緑の裾野に沿って鮮やかな赤が映えて見事だっただろうなという余韻がまだ少し残っている(写真右真ん中)。

そのうち、道が金網で覆われた状態になり、ゆるやかな上りを歩くようになる。振り返ると、これまで歩いてきたなだらかな笹原が、見ごろが少し過ぎた紅葉の赤茶に覆われている。でもまだまだすばらしい光景だ。

上りが急になってくると、右側に赤面山分岐の標識が現れる(倒れかけの標識)(写真右下)(9:50)。ここからは赤面山の向こうの山と谷を覆う紅葉がすばらしい。

スダレ山と書かれた標識のある岩の多いなだらかな斜面を上りつめると広場に出た。ここでちょっと休憩。近くに大岩と呼ばれる大きな岩があり(写真下)(10:00)、烏が一匹とまっていた。この大岩からの展望もすばらしいそうだ。

この後、ゆるやかに下っていくと、北温泉分岐に着いた(写真下)(10:15)。峠の茶屋から朝日岳経由で歩いてくると清水平を通ってこの分岐にやってくる。本当はこういう快晴の日に清水平を通ってきたかったのだが。。。

 


中の大倉尾根

朝日岳方面(青空と紅葉とダケカンバ)

赤面山分岐(赤面山)

     
金網の道(振り返って見る) シャクナゲ 遠くの紅葉
スダレ山 大岩 北温泉分岐
赤面山分岐あたりから振り返る:歩いてきた笹原の道と紅葉(大岩の少し先の景色)

 

  ▲北温泉分岐〜三本槍岳山頂〜山頂駅▼
  


三本槍岳を上るハイカーたち


三本槍岳山頂(山頂にはハイカーがいっぱい)



 

北温泉分岐からは清水平経由のハイカーたちも加わって道がにぎやかになった。目の前には目的の三本槍岳が大きく構えている(写真一番上マウスオーバー)。よく見ると山腹を上っている人たちが見える(写真左)。

今回の山歩きで唯一上りらしいこの三本槍岳への上りを一気に上って山頂に到着(10:45)。そこそこ広い山頂にはすでに多くのハイカーたちが休憩している。

少し雲が出てきたものの、展望は抜群。茶臼岳、朝日岳が見える南側はすでに人がいっぱいなので北側でお昼休憩。東北側は逆光がないので特に展望がよく、遠くまでくっきりよく見える(写真下パノラマ)。左手にあるのが流石山、

ちなみに三本槍岳の名前は「会津藩、白河藩、黒羽藩の三藩が毎年山頂に槍を立てて、藩の境界を確認したことに由来する」そうだ。

展望を堪能したら下山(11:05)。往路を戻るだけだが、方向が逆になるので往路では見なかった景色を楽しむことができる。途中で朝日岳から経由してくる清水平を見下ろすこともできた(写真下)。

山頂駅には12:50に戻ってきた。この日の午後は、北温泉に行き、お気に入りの「ペニーレイン」のパン屋さんに寄り、那須アウトレットに寄って帰途についた。

今度こそは、こんなすばらしい快晴の日に時間もたっぷりとって朝日岳、清水平経由で紅葉を楽しみながら三本槍岳に上ってみたい。

   
   
遠くからダケカンバの白い幹が美しい もう少しで山頂 山頂にポチが

清水平を見下ろす

遠くのダケカンバの紅葉 帰りの尾根の紅葉
三本槍岳山頂からの東北方面の展望