ガンガワラから八ヶ岳

 
日向山 矢立石→日向山→ガンガワラ→日向山→矢立石
年月日 2015年11月3日
地域 山梨県
1660m
天気 快晴
ひとこと

白い砂地、黄葉、紅葉、富士山など盛りだくさん

 

 

早朝の甲斐駒ケ岳方面(霧が晴れてきた)

帰りの道中でもまだくっ切り富士山(雪が少し)
     
歩いたコース  ▲矢立石〜4合目▼
  


登山口(1合目の指標)


標高を上げていく(木々の向こうに八ヶ岳)

 

紅葉がまさに見頃の尾白川林道をくねくねと走り、矢立石駐車場までやってきたとき(8時過ぎ)には矢立石の駐車場はすでに満車で路肩駐車の車も増えてきていて駐車が難しそうだった。でもその先200mぐらい進むと道が広くなっていて、まだ少し空いていたので路肩に停めることができた。

駐車場のところにある登山口まで戻って、登山開始(写真左上)(8:25)。紅葉でカラフルになった広葉樹林帯の中を上っていく。上を向くとところどころに覗く真っ青な空に紅葉が映え、足元にはいろんな色の落ち葉が落ちている。場所が変われば落ち葉の種類も違い、顔を上げて木々を見なくても落ち葉を見れば、近くにどんな木があるのかわかるぐらいだ。

今日はそれほどの急登もないので、紅葉にどっぷりつかりながら歩くことができる。木々の間から富士山も見える(写真下)。

「コツコツ、コツコツ」何やら木を突っつく音がする。その方向を見るとすぐ近くの木にキツツキ(コゲラ)がいた。ラッキーなことに飛ぶ立つ前にカメラにおさめることができた(写真下)。

やがて、「10の1合目」の指標が現れた(8:45)。ジグザグ道を歩きながら標高を上げていくと、カラマツの黄葉がパラパラと降り始めた。そう、今日のトレッキングはカラマツの黄葉も楽しめるのだ。それも目だけでなく、肌でも感じながら楽しめるとは!カラマツ黄葉が降りそそぐ道はしばらく続いた。

   

駐車場 青空に映える紅葉(クリックで拡大) キツツキ
美しい紅葉(クリックで拡大) 黄金色の山道(ダンコウバイの黄葉) 富士山が見える(カラマツの葉)

いろんな木々落ち葉

ホウノキの落ち葉 ブナの落ち葉

 

▲4合目〜三角点▼  
  

4合目(9:20)、5合目と歩いて行くうちに、主役が広葉樹林からカラマツ林に変わってきた。足元の落ち葉もカラマツの葉が混じっている。空を見上げると、黄金の葉っぱを付けた背の高いカラマツの木々が真っ青な空にまっすぐ突き刺さっている光景は見ごたえがある(写真下)。

6合目あたりから笹原が広がるカラマツ林を歩くようになる。緑の笹原とカラマツのまっすぐな白い幹と黄金色の葉っぱが青空に映えて美しい。このあたりまで来ると傾斜もあまりなくなり、気持ちいいカラマツ林の楽園をしばらく歩く。

ところどころ、海藻のようなものがカラマツの木々に引っ掛かっているように見えるのは、針葉樹に寄生する苔(写真下)。あのカナダ、バンフのトンネル山でもこれと同じような苔が木全体に寄生しているのを見ていたのですぐわかった。

9合目(10:00)を過ぎ、雨量観測所にやってきた。といってもカラマツと同じぐらいの高さの1本の柱に雨量観測計が設置されているだけ。どのようなからくりで雨量が観測されるのかは下から見ただけではよくわからない。

さらにしばらく歩くと大きな木に突き当り、右側は三角点、左側は登山道と指標に書いてある(写真下)。

 


カラマツ林

笹原のカラマツ林を歩く

     
カラマツ林の向こうに富士山(4合目) カラマツ林(クリックで拡大) カラマツ林(クリックで拡大)
木に寄生する苔(樹脂が流れ出ている) きれいな落ち葉(カラマツの落ち葉) 右側に三角点の指標(雨量観測所)

 

  ▲三角点〜ガンガワラ〜元来た道〜駐車場▼
  


日向山山頂三角点(広場)

ガンガワラから雨乞山

左奥に甲斐駒ケ岳(富士山)

 

まずはすぐ右側の三角点のある日向山山頂へ(写真左上)(10:05)。といっても山頂は三角点がポツンとあるだけの場所。とりあえず写真に収めたら、今度は左側に進む。カラマツ林の中に混じって、ブナの葉がこれまた黄金色に輝いていて美しい(写真下)。

5分ほど歩くと広場に到着(左写真マウスオーバー)。ここが休憩場所のようだ。山頂にも行ったし、後は休憩だけ、ではなく、ここから少し上ると景色が一変して、すばらしい展望が開けた(写真下パノラマ)。

右方向には八ヶ岳、正面は紅葉の見頃が少しだけ過ぎた雨乞山(写真左下)。そして何よりも不思議なのは、これらの展望を楽しむための広い舞台となっている足元が白い砂地になっていることだ。山にいるのに砂浜にいるような錯覚。これは花崗岩が風化したものらしい。この広い砂地をわんちゃんたちもうれしそうに走り回っている(写真下)。

左手のあまり目立たない場所に「日向山」の標識が立っている。そこをさらに進んで振り返ると、花崗岩でできた奇岩のオブジェクト群とそのずっと向こうに見える八ヶ岳のコラボという素晴らしい光景が楽しめる(写真一番上)。

試しにと、錦滝への下山道につながる急降下の砂地を恐る恐る下りていく途中、左手奥に甲斐駒ヶ岳と富士山が見えた(写真左下)。砂地の底から上を見上げるとまるで砂丘のようにも見える(写真下)。広場まで戻りお昼休憩したら、元来た道を下る(11:15)。

下りもまた同じ道だが、カラマツの黄葉、広葉樹林の紅葉、カラフルな落ち葉、富士山、甲斐駒ケ岳など魅力がつまった山なので、ささっと下りてこられるわけがなく、ゆっくり時間をかけて駐車場まで戻ってきた(13:00).。

お昼に山梨名物のほうとうをいただいて帰路についたが、富士山はお昼を過ぎてもずっとくっきりのままだった。

   
ブナの黄葉 日向山の標識 ガンガワラ左手

ガンガワラを走るわんこたち

砂地を上って戻る(砂地を急降下) ムラサキシキブ(赤い実)
ガンガワラからの展望