衣張山山頂からの展望 (富士山)

 
衣張山 鎌倉駅→杉本観音バス停→犬懸橋→衣張山→浅間山→パノラマ台→巡礼古道→報国寺→浄明寺バス停→鎌倉駅
年月日 2016年12月4日
地域 鎌倉
120m
天気 晴れ
ひとこと

のんびりと楽しむコンパクトな鎌倉の街と山と海

 

 

歩いたコース  ▲鎌倉駅〜衣張山山頂▼
  


森の中へ(大きな岩)


緑一色の森の中(道祖神)


素晴らしい展望の衣張山山頂

 

鎌倉駅に着いた。本当はバスだと7分で登山口まで着くようだが、鎌倉の街を散歩するのも楽しいので歩くことにする。途中で個性的なお店に寄りながらのんびり歩いて30分ぐらいで杉本観音バス停(写真下)までやってきた。この辺の道は歩道が狭くしかも交通量が多いので注意が必要だ。

すぐ先の犬懸橋のところを右に曲がってハイキングスタート(11:00)!ちょうどその角にはスタートポイントにふさわしく、鮮やかに輝く紅葉が迎えてくれた(写真下)。

狭いが車も通る民家の中の道を歩いていく。途中の十字路で「平成巡礼道」の標識を確認。「衣張山まで15分」と書いてある。そんなに簡単に着くのかな。さらに進むと、舗装の道が終わり、左側には巨大な岩がある(写真左上マウスオーバー)。民家はここまでで、いきなり奥深い森へ突入。針葉樹林の下にはアオキやシダなどが覆い茂っている。紅葉の季節なのに、ここには紅葉する木々が全くなく、緑一色(写真左中央)。

くねくねと続く急坂の石段をどんどん上がっていく(急登はここだけ)。途中、大きな岩の下にかわいい銅像を見つけた(写真下)。あとでわかったのだが、「杉本寺から逗子の岩殿寺までは、番頭三十三観音の霊場巡拝で鎌倉時代から多くの人々が訪れた巡礼道。子孫繁栄を祈るかわいらしい道祖神のほか、石仏や庚申塔などの信仰の名残を各所で見つけられる」ということだ。

頂上の手前では鎌倉石の石切り場跡が見られる道もあったようだが、知らずにもう一つの道を選んでしまった。そのうち両側が笹の道になり、通り抜けて開けたところに出た。標識はないがここが衣張山の山頂(写真左下)(11:25)。

広場には大勢のハイカーがお昼を食べている。簡単に山頂に着いてしまう山頂(120m)だが、ここからの展望は抜群!紅葉に彩られた街と海、そして向こうにはなんと富士山が見える(写真一番上と下のパノラマ)。お天気も今日は季節外れの暖かさで、のんびりピクニックなどには最高の場所!

   

杉本観音バス停(指標) 犬懸橋の紅葉 平成巡礼道の道標
道祖神(階段をどんどん上っていく) 向こうの山の紅葉(これは誰の仕業?) 衣張山手前の笹の道
衣張山からの展望:向こうに富士山が見える

 

▲衣張山〜浅間山〜パノラマ台▼  
  

次のポイントも気になるのでとりあえず浅間山(せんげんやま)へ。常緑樹で覆われた道を5分ほど歩くとまた広場が現れる。ここにも標識はないが浅間山のようだ(11:35)(写真右上)。展望は衣張山ほどよくない。そのせいか人も少ない。静かなのでここでお昼を食べて、歩きを再開(11:55)。

ここからは常緑樹で覆われた薄暗い道を下っていく。ところどころで、大きな木々がその幹を空に自由に伸ばした形が、それぞれ個性的で興味深い(写真下)。低木ではイヌツゲが目立つが、どれにも虫こぶがいっぱい付いている(写真下)。こんなに多いのは初めてかも。

浅間山から15分ぐらいで衣張山と巡礼古道とパノラマ台の分岐点まで下りてきた(12:10)。ここはいろんな色の紅葉の木々に覆われていて(写真下)、一部はすでに落葉していてピークは少し過ぎているようだ。ちょうどピークのころは鮮やかだったにちがいない。

このまま巡礼古道に行く前に、せっかくなのでパノラマ台へ。途中に関東富士見百景の案内板がある。鎌倉市子ども自然ふれあいの森の向こうに富士山がまだ見えている。道沿いに鮮やかな紅葉が目を楽しませてくれる。しばらく歩いて少し上るとパノラマ台に出た(12:30)。

ここからの展望もなかなか素晴らしい(写真右下)。ここでも富士山が見えるし、江の島も見える。

 


浅間山からの展望(浅間山の広場)


パノラマ台からの展望●

     

浅間山への道

立派な常緑樹が多い 縦縞と横縞の木(木々)
エカキムシが作った模様(登山道) イヌツゲにこんなに虫こぶが 向こうの山の紅葉
分岐点 関東富士見百景案内板(富士山) もみじの紅葉(イイギリの実)

 

  ▲パノラマ台〜報国寺〜鎌倉駅▼
  


コゲラ

常緑樹の木々の間から紅葉が

報国寺の竹の庭

 

また、衣張山から下りてきた分岐まで戻ってきた(12:45)。ここから巡礼古道に行く道がわかりにくい。迷って民家の方を通って行こうとしたが、地図を見るとやはりおかいしので元に戻ってきて、広場を横切っていく。

途中でヒイラギに白い花が咲いているのを発見して写真を撮っていると、コンコン、コンコンと、あまり聞かない木の中から聞こえてくるような音がする。音の方向を見るとなんとすぐそこの隣の木にキツツキ(コゲラ)がいるではないか(写真左上)。

慌ててカメラに収めたが、写真では木にくちばしを当てている姿はわからないと思ってビデオに切り替えようとしたが焦ってうまくいかない。それならと、スマホを取り出してやはりビデオで撮ろうとしたら、こういう時に限ってなぜかうまく機能しない。やっとONにできと思ったらキツツキは木をたたくのをやめてしまい上の方に行ってとうとう飛んでいってしまった。くやしい!

広場を渡り切っていったん民家の並ぶ舗装道路に出たら、巡礼古道の標識に従って、すぐ左手の山の中に入る(13:05)。この道も基本的には常緑樹なのだが、木々の間から、その向こうのお日様の光をたっぷり浴びて鮮やかに輝く紅葉を楽しむことができる(写真左真ん中)。

20分ぐらいで民家の中の舗装道路に下りてきた(13:25)。民家の垣根にはなんと季節はずれのアジサイが咲いている(?!)。その下には季節の花、サザンカ。この決して同じ写真に納まるはずのない2つの花が同じ写真のフレーム内に納まった(写真下)。

この後、すぐ近くの竹の寺で有名な報国寺へ。竹の庭のモノクロームの落ち着いた世界(写真左下)、紅葉で鮮やかに彩られた庭園(写真下)、それ以外の場所でもカエデとイチョウの美しいコラボなど、様々な形の美を楽しむことができた。

帰りも歩いて駅の近くまで戻り、釜飯で有名な「かまかま」でシラスの釜飯をいただき、目も舌も満足して帰路に就いた。

   
ヒイラギの花(カエデの美しい紅葉) 巡礼古道の標識 虫こぶ
アジサイとサザンカ イヌツゲの大きな虫こぶ 報国寺の庭園●

カエデ(イチョウにカエデ)紅葉

カエデ(フデリンドウ) しらすの釜飯(かまかま)