一丁平からの富士山

 
高尾山 高尾山駅→薬王院→高尾山→一丁平→もみじ台→高尾山→薬王院→富士道→3号路→1号路→高尾山駅
年月日 2017年1月28日
地域 高尾
599.1m
天気 曇り
ひとこと くっきり富士山、3号路歩き、ツルが。。。
 

 

歩いたコース  ▲高尾山駅〜高尾山山頂▼
  


TAKAO599MUSEUM


高尾山からのくっきり富士山

 

高尾山の山頂には、通過も含めると、これまでに10数回立っているが、ここ3年ぐらいは行っていない。高尾山(と周囲)は観光化の勢いでどんどん進化している。そろそろ自分の中の高尾山をアップデートしに行かなくては。

今回の目的は、最近(?)できたミュージアム、あの大好きな天狗焼き、まだ食べたことのない天狗そば。それにこの時期もしかしてまだ見られるかもしれないシモバシラも。ということで、山歩きというよりも観光地巡りのような気分で高尾山行きを決定。

高尾山口駅の駐車場に駐車してまずはふもとにあるミュージアム(TAKAO599MUSEUM)(8:00〜16:00)へ。さすがに朝早いので誰もいないが、自然の植物や昆虫、動物などのコレクションがおもしろそう。ショップやカフェもあるし、山から下りて来たらまた寄ることにする。

シモバシラを見るために、手っ取り早くケーブルカーで高尾山駅へ。天狗焼き屋さんが開く9時前に高尾山駅に到着。お店が開くと一番乗りで天狗焼きを買って食べる。「2015年8月8日に販売個数が300万個達成」と書いてある。やはり人気は絶大のようだ。一度目のあの特別な感動まではいかないものの、やはりこれは美味しい。これを食べるために高尾山に行くということもありだとつくづく思った。

1つ目の目的を果たして、次の目的であるシモバシラに向かって歩き始める(9:25)。1号路を通って薬王院経由で富士山がくっきりの山頂に到着(10:10)(写真左下)。高尾山からの富士山は何度見ても美しい。

     
ケーブルカー(展望) まだ閉まっている天狗焼き屋(OPEN) 天狗焼き(小豆餡も入っている?speed)

 

▲高尾山山頂〜一丁平〜高尾山山頂〜薬王院▼   
  

高尾山山頂から一丁平方面への長い階段を下りると、右側のまき道に入る(10:20)。この道が冬の寒い朝に氷の華、シモバシラが見える道。昔、2011年のクリスマスイブに一度このシモバシラを見に来ている。

この暖かさではどうかなと思っていたら、やはりシモバシラは全く見えなかった。夕べはかなり暖かったし、今朝もそれほど寒くないからだ。それに1月も終わりでシモバシラのピークは過ぎている。それでも0.01%の望みをもって、そのままこのまき道を一丁平まで歩いた(10:50)が、やはりシモバシラは全く見つからなかった。

一丁平からは、これまたすばらしいくっきり富士山(写真一番上)を楽しんだ後、今度は次の目的、天狗そばを食べに薬王院の近くの「もみじや」まで戻る。帰り(11:15)はまき道ではなく、メインの道を歩いたが、一丁平と高尾山の間の道も、階段などがあまりにもきれいに整備されている(写真下)。元の自然な道からどんどん便利な道へと変わっていくのはなんだかさみしい。

薬王院を下りてきたところに「もみじや」がある(12:15)。ここで「天狗そば」をおいしくいただいて今回の目的は終わり。だがあまり歩いていないので充実感はない。やっぱりもう少し自然の中を歩きたいので、地図を見ていて発見したのが、ちょうどこの「もみじや」の近くにある、あまり知られていない富士道といわれる知る人ぞ知る道。この道を行くとまた山頂近くまで戻ることにはなるが3号路につながるので、3号路を通って浄心門まで戻ることにした。

 


シモバシラのまき道


一丁平


     

シモバシラに関する説明書き

まき道 イヌツゲの虫こぶ
整備された階段 帰りの山頂 天狗そば(もみじや)

 

 

▲薬王院〜富士道〜3号路〜高尾山駅

  


脇を通っていく(富士道)


三叉路(針葉樹)


キジョランが林を占領している(3号路)


 

薬王院の階段を上らず、その向こうを見るとぐるりとまわっていく道を発見(12:40)。これが客殿の脇を通る道だ。高尾山大本坊を通り過ぎて「山頂」の標識に従って歩いていくと広くて舗装されていない道に突き当たる(12:50)。地図にないわけではないが、いわゆる高尾山ハイキングコースには含まれていないこの富士道。標識通り左に曲がって歩いていくと時々向こうからやってくるハイカーとすれ違う。この道は全く知られていないわけではなさそうで、単に自分たちが知らなかっただけのようだ。いかにいつも決まった道を歩いていたか、ということだ。

富士道を10分ぐらい歩くと3号路に突き当たる(13:05)。右に行けばすぐそこが高尾山の山頂。ここは左の浄心門への道を行く。アオキやイヌツゲなどが目立つジグザグ道を下っていき、そのうち水平な道となる。

針葉樹林もあるし、冬なのに緑の葉を広げている常緑広葉樹が多くうっそうとしている。この3号路はアカガシ、ウラジロガシなどカシの木が多いそうだが、どれがどれだかよくわからない。樹肌が小鹿の模様で知られているカゴノキ(鹿子の木)はすぐわかる(写真下)。

低木では相変わらずアオキが多いのだが、そのアオキがツルに巻き付けられて大変なことになっている。気を付けて見るとここにもあそこにも。その辺中ツルだらけ。一体このツルは何なのか!?あとで調べると、キジョラン(鬼女蘭)だと判明。ガガイモ科のつる性の多年草。

葉っぱが丸くて大きくて重そうなのに木を巻きつけながらよじ登っていたり、その辺一体の草木をぐるぐる巻きにしている光景を見て、このままにしていたら、この林のすべてがキジョランにやられてしまいそうだと思うぐらい、このツルの圧倒的な勢力にはびっくりだ。勝手に悪者扱いしていたが、キジョランはアサギマダラの食草ということで保護されているらしい。やりたい放題のままにしておくわけだ。冬には綿毛のついたフワフワの種が飛び出すということで、今度はそれを見てみない。

そのうち浄心門まで戻ってきた(14:10)。その後、高尾山駅でまた天狗焼きを買って、ケーブルカーで下り、ミュージアム(TAKAO599MUSEUM)にまた寄った。1時間ごとにやっているというプロジェクションマッピングを15時に見たがなかなかおもしろかった。

     

サルノコシカケ

アオキに土の塊のようなものが

ミヤマシキミの花(虫こぶ)
アカガシの木? 小鹿の模様のカゴノキ シロダモの虫こぶ
アオキに巻きつくキジョラン キジョラン 森がキジョランに占領されている