●鳩ノ巣渓谷

 
鳩ノ巣渓谷 寒山寺駐車場→御岳渓谷→御岳美術館→車道歩き→寸庭橋→展望台→鳩ノ巣釜めし屋→鳩ノ巣渓谷→白丸ダム→数馬峡橋→奥多摩駅
年月日 2017年11月25日
地域 奥多摩
N/A
天気 晴れ
ひとこと

渓谷美の「動」と白丸ダムの「静」の世界

 

 

歩いたコース  ▲寒山寺駐車場〜御岳渓谷〜御岳美術館〜車道歩き▼
  


鵜の瀬橋(楓橋)


鵜の瀬橋あたりの紅葉(御岳)


御岳渓谷(御岳橋を川上から)

 

今回の目的はタイトルどおり鳩ノ巣渓谷だが、まず最初に御岳渓谷遊歩道から歩き始め、さらに車道歩きをしてから大多摩ウォーキングトレイル(8.3km)に入ることにする(トータルで約14〜15km)。

寒山寺駐車場のお手洗いの横の階段を下りて川の方に下りていく(8:25)。右手に楓橋(写真左上マウスオーバー)があるが渡らずそのまま階段を上ると寒山寺(写真下)だが、そのまま川の左側の御岳遊歩道を歩いていく。

大きな岩や小さな滝のような流れを通り過ぎ、森林樹林帯を通り過ぎる。足元の葉っぱに霜が降りて美しいアートになっている(写真下)。しばらくして鵜の瀬橋が見えてきた(写真左上)。この辺の紅葉は基本的にはピークを過ぎているが順番として最後となる真っ赤なカエデが景色を彩っている。

ところどころに地図が設置されているので今どの辺を歩いているのかわかりやすい。日本語の地名の下にはローマ字表記も示されているので、最近はこの辺を歩く外国人も多くなったにちがいない。

左側の道は日陰になっていて寒いので、この鵜の瀬橋を渡って右側の道を歩くことにする。橋の上にも霜がおりて滑りやすくなっている(写真下)。

川の日向側に移動して陽だまりハイクを楽しむ。カエデの真っ赤な紅葉が青空に映えている(写真左真ん中)。しばらく歩くと、河原にある大きな岩石で岩登りの練習をしている岩登りのグループを発見(この岩が忍者返しの大岩か?)(写真下)。その川上ではカヌーをしている人もいる。

さらに歩くと御岳渓谷。向こうの山と青い川と赤や黄色の紅葉が美しい景色を織りなしている(写真左下)。

その先のアーチの橋が御岳橋(9:10)(写真左下マウスオーバー)。このあたりの紅葉もすばらしく、空を見上げると赤、緑、黄色の葉っぱが真っ青な空に映えている(写真下) 。

川の向こう側に奥多摩フィッシングセンターを見ながら歩き、しばらくすると右手に御岳美術館が現れた。御岳渓谷遊歩道はこの後、車道の手前で終わりになり、ここからはしばらく車道(青梅街道)歩きとなる(写真下)(9:50)。

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帰りに写真に収めた寒山寺 楓橋を望む 霜が降りた葉っぱたち(橋の上も)
地図の地名にローマ字 カリンの実? 岩登りの練習(カヌー)

●御岳渓谷

●美しい紅葉 何の鳥?(岩のスフィンクス?)
奥多摩フィッシングセンター 御岳美術館 遊歩道はここまで(車道に出る)

 

▲車道歩き〜寸庭橋〜展望台〜鳩ノ巣釜めし〜鳩ノ巣小橋▼  
  

車に気を付けながらの車道歩きは約45分も続き、やっと左手に、この後渡ることになる寸庭橋が見えてきた(写真右上)。ここからの眺めも絶景だ。その後5分ぐらい歩くと古里駅の近くの交差点になり角にセブンイレブンがある。50分の車道歩きで初めて現れたコンビニ(10:40)。ここで10分ほど休憩。

大多摩ウォーキングトレイルはこの辺から始まる。指標もこれからところどころに現れることになる(写真下)。さらに車道を歩き、民家の中の道に入っていき、先ほど遠くから見た寸庭橋に出た(11:10)。手前の角には町営の駐車場とトイレもある。

寸庭橋を渡ると日陰のトレイルを歩く。ホタル橋(写真右真ん中)や上の滝(写真右真ん中マウスオーバー:下の滝は橋の下にあるそうだ)を通り過ぎ、針葉樹林帯の中に入っていく。足元には冬イチゴの実がなっている。そのうちどんどん上りになっていき、普通の山登り状態になってきた(松の木尾根)。ここを登りつめると展望台が現れた(写真下)(11:35)。

ここでゆっくり展望を楽しみたいところだが、気持ちはすでにこの山を下りた先の鳩ノ巣釜めし屋にあるので、ニンジンを前にしたウサギのように急いで山を下っていく。途中で鳩ノ巣の集落を見下ろすことができた(写真下)。

5分ほど下るとトイレがある。民家の中の道を通って雲仙橋を渡り、坂を上ると「鳩ノ巣釜めし」屋に到着(1150)(写真下)。10〜15分ほど待ったが、このハイキングの第一の目的である、おいしい「きのこ釜飯セット」をいただくことができた。(山菜釜めしの方はご飯は白いので注意。)

お腹いっぱいになって、ハイキング再開(12:50)。上ってきた坂を下りて、川上方向に河原まで下りると巨大な石が現れる。河岸の崖を上って鳩ノ巣小橋(吊り橋)を渡る。この辺から鳩ノ巣渓谷らしい渓谷美が始まる。外国人の家族やカップルもいて渓谷美を楽しんでいるようだ。

この橋から川下方向には、水神様(写真右下)が見える(13:05)。 「昔、ここには上流から一本流しで来る丸太の貯木場があり、飯場小屋があった。その飯場に祭った水神社の森に、二羽の鳩が仲つつまじく巣を営んだ様子が人々の心を和ませ、いつしか鳩の巣の飯場と呼ぶようになり」これが鳩ノ巣の地名になったという。

 


寸庭橋を車道から見たところ


ホタル橋(上の滝)


鳩ノ巣小橋からの水神社(反対側)


     
大多摩ウォーキングトレイルの指標 おもしろい種 冬イチゴ

針葉樹林帯を上る

展望台(集落を見下ろす)

柿(美しいカエデ)
鳩ノ巣釜めし屋(きのこ釜飯セット) 紅葉と鳩ノ巣小橋(大きな岩) ギバボウシの種

 

  ▲鳩ノ巣渓谷〜白丸ダム〜数馬峡橋〜奥多摩駅▼
  


鳩ノ巣渓谷(鳩ノ巣小橋を振り返る)

ダム(白丸ダムと紅葉)

数馬峡橋

数馬峡の紅葉

 

鳩ノ巣小橋を渡ると渓谷沿いの道を歩いていく。この辺から渓谷の迫力と美しさが増してくる。青い川と白い渓谷、そして紅葉の赤と黄色が美しい渓谷美を創り出している(写真左上)。

さらに進んでいくと、他の人たちが向こう岸を見ている。なんとその先には日本カモシカがいるではないか!(写真下)川の向こう側には道がないので安全なのか、落ち着いて草をむしゃむしゃ食べている。しばらく観察していたが全く逃げる風でもどこかへ行く風でもなかった。もしかしたら、いつもこの辺に出てきてその姿を披露してくれている鳩ノ巣渓谷のアイドル的な存在なのかもしれない。

その後、青い川とギザギザ岩とその上の紅葉が絶景を織りなす、渓谷美のピーク地点(写真一番上)まで達すると、川から離れて(13:30)、山を上っていく。4,5分で上り切ったところに広場があり東屋がある。多くの人たちが一休みしている。

この後、針葉樹林帯を通り過ぎると、白丸ダムが見えてきた(13:40)。ここにはダムと発電所だけではなく、魚たちがダムをすり抜けられる魚道(写真下)があるのが興味深い。「魚の遡上を、高さ約30mの白丸ダムが遮っていたのを、平成13年に新型の魚道を設けて、上流への通り道を開いた。対象魚はアユ、サクラマス、ヤマメ」だそうだ。

ダム沿いの道は森林浴コース。渓谷美が動だとすると、こちらは静。流れのない落ち着いた青い湖に紅葉の赤や橙色が重なり、優雅な世界を織り成している(写真左上から2番目マウスオーバー))。

カヌー(立って漕いでいる人も)や釣りなどを楽しんでいる人たちも景色の中に溶け込んでいる(写真下)。かなり川上に上ってきたところで、階段を上っていくと手前に数馬峡橋がある(14:15)(写真左上から3番目)。ちょっと戻って橋からの眺めを見た後、「アースガーデン」というレストランの横を通って、数馬峡遊歩道を進む。

時折木々の合間から美しい数馬峡の景色を見下ろすことができる(写真左下)。河岸の崖の道は、階段を上り、小さなトンネルをくぐる。その後川を離れ一旦林道に出て、標識通りに狭い入り組んだ道を歩いていくと、間違って海沢大橋の方までやってきた。地図どおりに歩くため少し元に戻り、階段を上って上の道に出て車道をしばらく歩いて最終地点、奥多摩駅に着いた(15:15)。

この後、車を駐車している沢井駅まで電車で戻り、小澤酒造でおいしい甘酒をいただき、体が暖まってから帰路についた。

    

岩の遊歩道

日本カモシカ ツル(小橋を振り返る)
川から離れて上る(東屋) 白丸ダム魚道(黄色と緑のダンコウバイ) ●白丸ダム魚道の説明図

カヌー

数馬峡の景色 ツルとコケ(赤い実)
ホトトギスの花(キーウイ) 奥多摩駅(昭和橋からの景色) 小澤酒造