茅ヶ岳山頂

 
茅ヶ岳 茅ヶ岳登山入口→林道出合→女岩→茅ヶ岳→林道出合→茅ヶ岳登山入口
年月日 2017年11月03日
地域 山梨県
標高 1704m
天気 晴れ
ひとこと黄色の葉っぱが織りなす黄色の世界
 

 

河口湖からの美しい富士山と紅葉を見てから目的地へ 河口湖もみじ回廊
   
歩いたコース  ▲茅ヶ岳登山入口〜林道出合〜女岩▼
  


林の中は黄色(クリックして拡大)



女岩の近く(針葉樹と広葉樹)




 

深田久弥終焉の山として、有名な茅ヶ岳。前の晩に深田記念公園駐車場(トイレあり)に車を止めてPキャン。朝になると駐車場はかなりいっぱいになっていた。

駐車場を出て左方向に歩き(7:45)、その先を右に曲がり林の中へ入っていく。ここを左に行くと、その深田久弥終焉の地を示す石碑があるらしい。うっそうとした広葉樹林の林の中は、黄葉したダンコウバイ、ウリハダカエデ、コアジサイなどがあたりを明るくしてくれていて、周囲全体が黄色の世界(写真左上)。

黄色の落ち葉で彩られた山道を緩やかに上っていくと、舗装された林道が現れる(林道出合)(8:20)。そのまま横切ってまた林の中に入る。

トウモロコシ状の真っ赤な実をつけたマムシグサがあちこちに突っ立っている(写真下)。まるで私を見て見て!と言っているかのように。毒々しいぐらいのこの赤い実は林の中でもかなり目立つ。調べるとこれは鳥たちへのアピールらしい。この実は人にとっては毒だが、ジョウビタキやメジロなどの鳥が食べて種を散布するそうだ。

黄色い落ち葉が多いが、ハウチワカエデやエンコウカエデなど赤い落ち葉もときどき混じっている。やがてカラマツの落ち葉が混じるようになってきて、見上げると近くにカラマツの木が並んでいた(写真下)。

針葉樹林と広葉樹林の間を通り抜け、かなり奥まってくると「ここは女岩手前50m。山頂まで60分。 女岩付近、落石多く立入禁止。」標識がある(9:00)(写真左下)。

    

右は茅が岳へ、左に行くと石碑(駐車場) トリカブト ダンコウバイ(ウリハダカエデ)
コアジサイ(モミジバイチゴ) 黄色い落ち葉 舗装された林道を横切る

マムシグサの実

ハウチワカエデ(ホソエカエデ) カラマツの落ち葉(カラマツ)

 

▲女岩〜茅ヶ岳▼  
  

女岩の水場は標識どおり、落石の危険があるため、かなり前から通行禁止になっているようだ。このため作られた迂回の道がかなり足場の悪い急登(写真右上)。

足場の悪い急傾斜だが、この周囲の紅葉がきれいなので、時々立ち止まってカメラに収める(写真下)。左側の木々の向こうに見えるのが女岩だろうか(写真下)。

標高を上げていくとかなり明るくなってきた。広葉樹林がほとんど葉っぱを落としているからだ。周囲もよく見渡せるなか、落ち葉の急斜面をジグザグに上っていく(写真右下)。太陽のちょうどいい暖かさを背中に感じながら20分ほど上ると指標が見えてきた。急登もそろそろ終わりかな。。。

指標までたどり着くと稜線に出て(9:50)、左側にまた急傾斜の道が続いていた。今度は岩がごつごつした歩きにくい尾根を上っていく(写真右下マウスオーバー)。ただ、うれしいことに振り向くと木々の向こうに富士山が見える!(写真下)

富士山に背中を押してもらいながら上り、深田久弥(『日本百名山』を選定した作家で登山家)終焉の地の石碑を過ぎてもう少し上ると山頂に着いた(10:15)。

 


迂回の急登

急傾斜をジグザグに登る(岩場の多い尾根)

     
この向こうが女岩? 紅葉を見ながら斜面を上る 斜面を上る

美しいミズナラの紅葉

斜面を歩く

稜線までやってきた
深田久弥終焉の地の石碑 富士山が見える もうすぐ山頂

 

  ▲茅ヶ岳〜林道出合〜茅ヶ岳登山入口▼
  


山頂からの富士山(瑞牆山と金峰山)

山頂から急降下

紅葉の木々(林道に出た)

 

山頂は小さな岩がごろごろしているが開けていて展望がいい(写真一番上)、西には富士山が(写真左上)。南側には瑞牆山と金峰山が見える(写真左上マウスオーバー)。

素晴らしい展望を見ながら気持ちいい陽だまりでお昼を食べたら下る(10:45)。今度は上ってきた道ではなく、その隣の尾根道。

裸の木々の間の急斜面を下る(写真左真ん中)。葉っぱがないのでテング巣病の木もすぐわかる(写真下)。どんどん下っていくと、あめ色に紅葉した葉っぱをつけたミズナラの木や赤やオレンジのもみじの木がポツンポツンと現れてくる。

黄金の葉をつけたカラマツ林の横を通り過ぎ、さらにどんどん下っていくと、カエデの大きな木が青空のキャンパスに、そのかわいいオレンジと黄色の葉っぱをちりばめていた(写真下)。

さらに標高を下げていくにつれて周囲の木々がますます彩られてくる。広くなった道で、太陽の光を浴びてとりわけ明るく輝いていたのは、ウリハダカエデやダンコウバイ(写真下)。

ダンコウバイは日陰で控えめに黄葉しているのがこれまでのイメージ。このように太陽の光をいっぱい浴びてあめ色に輝いているのを見るのは初めて。一瞬ダンコウバイではないのではと目を疑ったが、葉っぱが三つに切れ込んだかわいい葉っぱはダンコウバイに間違いない。

やがて、行き止まりの柵に駐車場は左方向と示された指標にぶつかり、そこから5分ほど下ると林道に出た(12:20)(写真左下マウスオーバー)。この林道をほんの少し歩くと、往道で横切った林道出合に戻ってきた。

ここからは元来た黄色の林の中を歩き、駐車道へと戻っていった(12:55)

   ●はクリックして拡大 

 

南側の展望:瑞牆山と金峰山など  
ミズナラ テング巣病の木(アザミの一種?) ●カエデ

カラマツ林

青空に映えるカエデたち ●ウリハダカエデの黄葉
●ダンコウバイの黄葉 フデリンドウ(向こうの山の紅葉) 黄葉しかけのダンコウバイ