塚山公園の桜と横須賀港(大楠山山頂からの菜の花)

 

大楠山

京急安針塚駅→塚山公園→大楠山登山口→大楠山山頂→衣笠城址→JR衣笠駅
年月日 2019年3月31日
地域 三浦半島
標高 242m
天気 晴れ
ひとこと 港と桜(塚山公園)、オオシマサクラと菜の花(大楠山)
 

 

歩いたコース  ▲安針塚駅〜塚山公園▼
  


按針塚駅(塚山公園への坂道)

塚山公園の桜(横須賀港)

三浦按針夫妻の墓がある塚山の石碑



 

京急安針塚駅を降りて(10:10)(写真左上)、民家の間の細い道をくねくねと上っていく。ハナニラ、ムスカリ、オオイヌノフグリ、草ボケなど、春の道はにぎやかだ(お花畑参照)。民家の庭先にいるわんこの顔がなんとも穏やかな顔をしていて癒される。二股に分かれた道は標識に従い左側の安針台第二公園方向に曲がり、さらにどんどん上っていく。

道端にハナダイコンがずらっと並んでいる(写真下)。タチツボスミレもあちこちに。気が付くと周囲に民家はなくなり、山道らしくなっていた。足元にはニリンソウの群落(写真下)。しばらくすると突き当りに鮮やかなミツバツツジが迎えてくれた。ここが塚山公園(10:40)(写真下)。

塚山公園の桜は満開一歩手前ぐらいの状態。今日は日曜日なので桜まつりが開かれるようで催し物の準備の真っ最中。すでにお花見をしている人もいるが、これからお昼にかけてさらに花見客が増えてくるにちがいない。

山腹にびっしりと桜(ソメイヨシノ、サトザクラ、ヤマザクラ、オオシマザクラなど)が咲いていて、山頂から横須賀港とともに見下ろす光景は絶景(写真一番上と下のパノラマ写真)。横側から見ると山腹がピンク色に染まって見える(写真左真ん中)。

ここでもソメイヨシノのテングス病は例外ではなく、幹の中が腐朽ちし、スポンジ状になり枯れそうな木に、 腐朽ち部を取り除き、薬液処理を行って延命処理を行ったという旨の説明書きがあった。ありがたいことだ。早く元気になっていただいて少しでも長く見られますように。

ここはお花見の名称以外にも安針塚があることでも有名だ。徳川家康の外交顧問として活躍したイギリス人、ウィリアム・アダムスこと三浦按針のお墓だ。逸見の領主であったことからここにお墓があるようだ。国の史跡にも指定されている。

ちょうど「青い目のサムライ、三浦按針をNHK大河ドラマに」推進団体の人たちがこのお墓を訪れていた(写真下)。大河ドラマになったらぜひ見てみたい。

     
癒し系のわんこ ハナダイコンの群落(ニリンソウの群落) 塚山公園に到着
塚山公園の桜(クリックして拡大) 延命処理を行ったソメイヨシノの木 「三浦按針をNHK大河ドラマに」
塚山公園の桜と港

 

▲安針塚〜大楠山登山口〜大楠山▼   
  

安針塚の近くから大楠山に向かって歩き出す(11:20)。しばらく林の中の道を大楠山への指標に従って歩いていくと大きな道路に出た。指標がないので、近くに横須賀・葉山インターがあり複雑に交差した道路でどっちに行けばいいのかちょっと迷ってしまった。

行ったり来たりしたが結局今歩いている道路をそのまま歩いていくと、横須賀市から葉山町へと入り、トンネルが見えてきた。その手前を右に曲がり(11:50)、民家がぽつんぽつんとあるのどかな車道をくねくねと歩いていく(写真右上)。

木古庭公園(写真下)までやってくると、その向こう側を左に曲がる(12:00)。指標は相変わらずないままだが、この辺まではネットから得た指図どおり歩いているはずだった。ところが民家の中の細い道をくねくねと上っていくと次に現れた十字路でどっちに行けばいいかわからなくなってしまった。迷った挙句、右に曲がり道を下りていくと大きな道路に出た。ここでもどっちに行けばいいのか迷ったが、バス停を見つけた。そこに「次は大楠山登山口」と書いてある。よかった!

次のバス停、大楠山登山口まで歩き、ちょうど停まったバスから降りてきた数人のハイカーの行く方向に道を渡って歩き始めた(12:15)。すぐに阿部倉温泉の指標がある。そのすぐ下に大楠山方向を示した指標もあったのだが、字が消えかかっていてはっきり読めず、前のハイカーが行った左方向を選んだ。

何も知らず大楠山への指標に従ってしばらく歩いていくと十字路があり(12:30)、右から合流した道が大楠山登山口からの道であることを示す指標がある(写真右上から2番目)。阿部倉温泉と同じ方向にまっすぐ歩けばよかった。少し遠回りをしてしまった。

その後はオオシマザクラがポツンポツンと咲く道をしばらく指標どおりに歩き、横浜横須賀道路のトンネルをくぐると(12:30)、なんと道端に公衆トイレが設置されていた(写真下)。その時最も必要としていたものが目の前に現れたので感激!期待以上の水洗トイレでさらに感激。

ここからは緑豊かな林の中に入り、沢沿いを歩く。大小のさまざまな橋(写真右上から3番目マウスオーバー)を渡り、やっと落ち着いたかなと思ったら、木の階段が現れる(写真右上から3番目)。これがかなり長く続き、上りきると衣笠城址分岐に出た(13:00)。指標通り右に曲がり、ゴルフ場の横を歩いていくと、大楠山と大楠山山頂(230段)の分岐に。これまでが長かっただけに早く山頂に着きたいので230段の道を選ぶ。

段を数えながら上り、5、6分で山頂に到着(13:15)(写真右下)。数えた段数が少し足らなかったが、きっとどこかで数え間違えたにちがいない。山頂は広々としていて房総半島まで見渡すことができる。展望台に上ると360度の絶景が待っていた。残念ながら富士山は今日はお休み。眼下には黄色い菜の花畑とオオシマザクラを含む桜の群れが見える(写真一番上マウスオーバー、写真下パノラマ)。

 


トンネル手前を右に曲がった道


右から大楠山登山口からの道


永遠に続く階段(橋)


広い山頂と展望台(海を見下ろす)

     
ユキヤナギとナノハナの競演 木古庭公園の向こうを左に 大楠山登山口バス停
オオシマザクラ 公衆トイレ ゴルフ場の横を歩く
最後の230段の階段 大楠山 大楠平の菜の花と桜
  大楠山展望台からの展望  

 

 

大楠山〜衣笠城址〜JR衣笠駅▼

  


坂本芦名線(通行止めから戻る)


山道をひたすら歩く


衣笠城址(衣笠公園へ)

 

お昼をいただき、絶景を楽しんだら下山(13:45)。これから衣笠城址をめざす。230段の階段を下りて、ゴルフ場の脇を通り、来るときに通った衣笠城址分岐を今度は標識通りにまっすぐ歩いていく。しばらくして行き止まりの標識。やはり迂回路の地図どおり、この道は通行止め区間に通じているので無理だった。今回は衣笠城址までの大半の道が迂回路で、これからも分かりにくい道に何度も苦戦することになる。

結局来たときと同じ道を通り、長い階段を下りて、横浜横須賀道路の下をくぐったら、今度は行きと逆の右方向へ。大きな道路(坂本芦名線)に出て(写真左上)また横浜横須賀道路の下のトンネルをくぐりそのまま歩き続ける。随所に立っている迂回路の地図に従って今度は大道路から外れて畑に入る道を下る(14:35)(写真下)。

迂回路があまりにも分かりにくいので、ちょうど犬の散歩をしていたおじさんに道を聞くと、このまま道なりに上っていくと確か衣笠城址に着くはずだと教えてくれた。そのとおり民家の間をくねくね上っていくと迂回路のご案内が現れ、とりあえず正しい道が確認できて安心。

その後、しばらく山道を歩きいったん車道に出たところで、衣笠城址から大楠山を目指している女性ハイカー2人にあった。お互いに道を確かめ合ったが、大楠山までの迂回路はきっと簡単ではないだろう。その後また山道をしばらく歩き、20段弱のコンクリートの階段を上ったところで、また迂回路の地図が現れた。ちょうどここで迂回路が終わりのようだ(14:55)。

引き続きアップダウンの少ない山道をしばらく歩く。一度下り、ようやく衣笠城址への階段を上って衣笠城址到着(15:25)(写真左下)。この城跡は平安・鎌倉時代のもので石垣や天守閣はないとのこと。城址には桜の木が広場を囲むように植わっていた。

この後、衣笠山公園を目指す。城址のすぐ近くにあるものと思っていたら、これまた山道をひたすら歩き、いったん山の向こう側の道路に下りた(15:35)。迂回路の地図がここにもあったが、衣笠山公園への行き方がよくわからず、通りすがりの年配の女性に尋ねると、公園は桜の木を切ってしまってもう何もないよ、とのこと。

すでに4時近くになっていたので、その人の言葉を有難く信じて、公園に行くのはやめ、歩いてJR衣笠駅まで行き、電車で帰途に就いた。ただし、駅への道中に衣笠山公園への入口があり、お花見帰りのような人たちが歩いていたのを見てあとでネットで調べると、公園には桜もあるしお花見もにぎやかに行われているようだった。年配の方は勘違いされていたのだろう。

     
通行止め区間と迂回路 畑に入る道に下る 迂回路のご案内

民家のお庭の花たち

衣笠城址 衣笠山公園へ