大岳山、御岳山方面の展望(クリックで拡大)

 
御前山 栃寄森の家→トチノキ広場→カラマツの広場→避難小屋→御前山→落葉樹の広場→スギの木広場→ヒノキの広場→登山道入口→栃寄森の家
年月日 2021年9月24日
地域 奥多摩
標高 1405m
天気

晴れのち曇り

ひとこと 久々の山歩きは緩く上ってきつく下った
 

 

   
歩いたコース  ▲栃寄森の家〜トチノキ広場〜I番▼
  


車両通行止め

トチノキ広場(体験の道)

登山道を歩く

 

コロナ感染者は急激に減ってきてはいるものの、非常事態宣言はまだ解除されていないので、今回は、東京都内でも高尾山のように登山者が多くない御前山を選んだ。

御前山には2003年に一度、月夜見駐車場からの最もらくちんコースでカタクリの花を見に行ったことがある。今年の初期に簡単な山を歩いてから数カ月ぶりとなった今度の山歩きは、御前山の通常の登山コースにチャレンジ。果たして体がどこまでついてくるか。下界の気温は今日は30度ぐらいになるというが、山なのである程度涼しくなることを期待して出発。

「栃寄森の家」には8時過ぎに到着して登山者用の駐車場に車をとめる。駐車場はがらがら。トイレは宿の外に設置された登山者用がある。

「栃寄森の家」(標高650m)の向こう側へ回り込んで車道を歩いていく(8:35)。一般車両通行止めのところまで来ると(写真左上)、鎖をまたいで車道を進んでいく。20分ぐらいすると、登山道入口が現れる(9:00)が、ここからは上らない。復路でここに下りてくる予定なので、引き続き車道を歩く。

トチノキ広場到着で長い車道歩きも終わり(写真左真ん中)(9:20)。なんでも、この山全体が体験の広場になっていて、これから「XXXの広場」という広場が次々と登場することになる。また、要所要所に番号がついていて、標識が現れるたびに自分が地図のどの番号の場所にいるのかがわかるようになっている。

ここからは登山道を上っていく(写真下)。 時々ジグザグ道で標高を上げながら、山の中腹を進んでいく。下にはきれいに整備された体験の道が通っている(写真左真ん中マウスオーバー)。

一旦登山道が途切れ、目の前に2つの整備された道が現れた。標識はあるが、御前山への方向がちょうどその中間を指している。右側の舗装道を歩いていくと、左下に登山道が別にあることに気づき、そちらに移動。しばらくして地図上の10番に到着。

     

栃寄森の家(登山者用駐車場)

ここに下りてくる予定

舗装道路
ツノハシバミの実(ヤマボウシの実) ツリフネソウ(セミの抜け殻) 登山道へ(木の橋)
トチノキ(キノコ)
登山道は左側 大木

 

▲I番〜活動の広場〜カラマツの広場〜御前山避難小屋▼   
  

ここから右側の体験の道にそれて歩いていくと、丸太のあずまやが見えてきた。ここが「活動の広場」(写真下)。ここの広場はかなり広く、トイレもある。

あずまやの向こう側(14番)からまた登山道(26番)に戻ってきた。その後どんどん標高を上げていき、「カラマツの広場」までやってきた(写真右上) (10:35)。ここにも立派な丸太のあずまやがある。カラマツはまだ緑色で、黄金色に黄葉するまでにはもう少し時間がかかるようだ。

この辺から、そろそろ山頂に着いてもよさそうなのに、と思うようになってきた。しばらく歩いては、標識が現れるたびに、「まだここか」とがっかりが続く。

まだまだ緑色のモミジの中にも気の早いものがいるものだ。真緑のモミジに真っ赤に紅葉した葉っぱが散らばめられてきらきらしている(写真下)

47番までやってくると、突き当りの崖から針葉樹林を通して吹き上げてくる風がひんやりしていて心地よい。右に曲がり、しばらく歩くと視界が開けた。大岳山や御岳山などの山々が見える(写真一番上)。

足元にはえんじ色の手のひらぐらいの大きさの葉っぱがあちこちに落ちている。上を見上げると木々にからみついた、ヤマブドウの葉っぱがいい具合にすでに紅葉している(写真下)。ヤマブドウは周りの木々よりも先に葉を赤く染めるらしい。

進行方向に丸太小屋が見えてきた。御前山避難小屋だ(写真右真ん中)(11:20)。手前には紫色の花の群落(写真右真ん中マウスオーバーと写真下)。近づくとトリカブトだった。こんなにたくさんのトリカブトを一度に見たのは初めてだ。

避難小屋の先では、木々が刈られた場所から先ほどの山をズームアップした大きさで大岳山だけが見える(写真右下)。しばらくするとその大岳山への分岐(11:30)。御前山まであと一息。

 


カラマツ広場の黄葉前のカラマツ(雑木林)

避難小屋(トリカブト)

大岳山が見える

     
活動の広場(ミヤマタニソバ) きれいな模様の葉っぱ

気の早いモミジ

登山道

ヤマブドウの葉っぱの紅葉

トリカブト

 

 

▲御前山山頂〜スギの木広場〜ヒノキの広場〜駐車場▼

  


御前山山頂


落葉樹の広場付近


ヒノキの広場(こぶ)


山肌に花(帰りの舗装道路)

 

ようやく最後の上り。階段(写真下)を上ること約10分後、山頂に到着(写真左上)(11:40)。山頂広くて、北側は木が刈られていて石尾根方面の展望が見える(写真下パノラマ)。

ここで展望を楽しみながら、ゆっくりお昼休憩して、今度は惣岳山方面へと下りる(12:20)。とはいっても惣岳山には行かずその少し手前で北に下る(12:40)。

どんどん下っていくと広葉樹林のど真ん中に「体験の森に残る自然林で、シデ、カンバ、カエデなどの落葉広葉樹から成っている。〜」と説明があり、樹落葉樹の広場の標識が近くにある(写真左上から二番目と下)。樹種が多いので、動物にも好ましい環境になっているとか。春には樹木の葉っぱが出る前に林床にカタクリ、ニリンソウ、アズマイチゲなどの花が咲くという、落葉広葉樹林は山にとってもすばらしいことばかりのようだ。近くに何か所か水場もある。

「昭和30年ごろから安価なガスや石油が普及するにつれ、貴重な現金収入源だった炭焼きをする人がいなくなり炭窯が放置されるようになった」という炭窯跡が残っている(写真下)。

スギの木の広場(13:10)を過ぎてメグスリノキの広場にやってきた(13:20)。大きなメグスリノキがまるで展示品のように立っている(写真下)。メグスリノキといえば秋のきれいな紅葉。通常のカエデとは異なり三枚の葉っぱからなるが、カエデ属特有のプロペラ状の種子ができるのでやっぱりカエデ属。

地図を見ると、登山道のやっと半分ぐらい下りてきたところ。下りが長い。久々の山歩きなので下りが長いと足にこたえる。

さらに頑張って下りヒノキの広場までやってきた(写真左上から三番目)(13:30)。周囲のヒノキの木々が何の迷いもなくまっすぐ立っている中、一本だけ途中でねじれてコブのようになっているものがある(写真左上から三番目マウスオーバー)。途中で何があったのか知らないが、良く立ち直ってその後まっすぐ伸びていったものだ。

その後、さらに急降下は続き、途中で膝が笑い出した。そんな中、後ろからやってきた一人の若い女性が急な下りをまるでビルの階段を駆け下りるかのように軽々しく下りて行った。圧倒された。年齢(だけではないと思いたいが)には勝てない。

やっと舗装道路が見えてきて、往路の途中にあった登山入口のところに下りてきた(写真左下)(14:15)。これで下りは終わり。この後、舗装道路歩きは続いたが、山側に咲くオオバギボウシや山ホトトギスなど(写真左下と下)に背中を押してもらって、やっと「栃寄森の家」まで戻ってきた(14:40)。結局今回の山歩きで出会ったハイカーは全部で10人前後だった。

     
最後の階段 御前山 キノコ
落葉樹の広場(水場) 炭窯跡 コケのグラデーション

メグスリノキ シメジのようなきのこ オウギバボウシ(ホトトギス)
御前山山頂からの石尾根方面の展望