旭稲荷(マウスオーバーで登山道)
下山してくる人も多い午後2時ごろ、高尾山をめざして清滝駅を出発。なんでも高尾山の山頂で神様からすばらしいクリスマスプレゼントがあるという。このプレゼントを楽しみに、この時間に登山している人は下山している人に負けないぐらいいる。もちろんケーブルカーを使う人も多い。
葉が落ちて少し寂しくなった冬の稲荷山コース(写真左マウスオーバー)をゆっくり歩く。10分足らずで、稲荷山の由来となった旭稲荷のお稲荷様(写真左)を通り過ぎ、そこからさらに30分ぐらい歩くと、稲荷山展望台に着く。今日のような冬の快晴の日には、八王子市街から都心まで見渡せる(写真下)。 この後さらに40分足らずで頂上に到着(15:30少し前)。
最後の急な階段を上りながら頂上の様子がいつもと違うのにびっくり。カメラの三脚が所狭しと並んでいる。頂上にはすでに多くの人が富士山に向かってそのときを待っていた。 太陽はまだ富士山の斜め左上にある。冬至のころには、この太陽がちょうど富士山の真上に沈むのだそうだ。 ダイヤモンド富士がここから見られるのだ。確かにこのまま行くと、お日様は富士山の山頂に落ちそうだ。でも富士山の左肩にある雲がなかなかとれないのが気になる。 ダイヤモンド富士が見えるのは16時10分ごろで、まだ少し時間があるので、まずは甘酒を飲み、おでんを食べてゆっくりする。周囲から、「去年は全然ダメだった」とか、「おととしはやはり雲がかかっていたが日が落ちる直前にとれた」などという話が聞こえてくる。さて、今年はどうなることか。
クリックして太陽が落ちていく様子を見る 夜景(マウスオーバーで拡大)
そろそろ始まる。すでに見やすい場所は人でいっぱいなので、紅葉台方面に階段を少し降りたところで、木々の合間から富士山を見守る。左肩に雲がかかったままの富士山に向かって日がどんどん落ちてくる。 太陽が富士山の頭上に載った。この感動的な瞬間に、待っていた人々のカメラのシャッターが一斉に動いた。富士山に落ちる太陽を見るのは生まれて初めて。しかもクリスマスイブイブにダイヤモンド富士が見られるなんて! でも、雲がかかっていなければ、富士山の美しいシルエットに載った太陽の輝きはまさにダイヤモンド級だろうに。。。少し残念。 結局、雲はとれなかった。来年のクリスマスには雲のないすばらしいダイヤモンド富士が見られるよう、来年は今年以上にいい年にしようと誓った。
どんどん暗くなっていくので、下山は舗装された1号路しか通れない。ケーブルカー乗り場までは、道に沿って明かりがついている。それから先は、持ってきたライトを頼りに真っ暗な道を降りて行った。途中で見えた夜景がすばらしかった(写真左下)。