山頂からのみごとな富士山
 
高川山椎茸栽培所の少し手前の広場(駐車)→椎茸栽培場→男坂→高川山山頂→女坂→椎茸栽培場→広場(駐車場)
年月日2006年1月28日
地域山梨県
976m
天気晴れ
ひとこと大月市秀麗富嶽十二景のみごとな富士山
温泉真木温泉
 

 

  ▲雪道を歩く▼
  


林道(雪に覆われた登山道)

尾根歩き

 

西高東低の冬型気圧配置で澄み切った空気の今日は富士山日和。
今回は、短時間で登れて、しかも360度の展望が楽しめるという、楽をして楽しみたい自分にぴったりの低山、高川山をめざす。

先日関東地方に降った雪がまだ残っていないか心配はあるものの、中央高速道からかなりくっきりと見える富士山を見て、展望に関しては期待に胸を膨らませる。

大月で高速を降り、初狩駅を潜って高川山方面に向かって行くと、周囲の山々の斜面に雪が見える。車を止めた空き地一体も雪。 とりあえず、雪のあるところとないところがパッチワークのようになった林道を椎茸栽培場まで歩く(写真左上)。

そこから林の中に入り、斜面をどんどん登って行く。そのうち、心配していた雪が目の前に...(写真左上マウスオーバー)。急登なので、安全のためアイゼンを装着。

アイゼンを付けた重い足をゆっくり慎重に運びながらしばらく登ると、南側の斜面に出た(写真左下)。真っ青な空の下、裸になった木々越しに周囲の山々がよく見える(写真左下マウスオーバー)。

 

▲山頂へ▼  
  

登山道には雪は消え、代わりに枯葉が積もっている。きっとまたすぐ雪が現れるだろうと思い、アイゼンを装着したまま登る。雪のない上りをアイゼンを装着したまま歩くのは大変。木の根っこや、でこぼこ石にひっかからないように注意も必要だ。アイゼンには雪ではなく枯葉がどんどん刺さっていく。

男坂と女坂が合流地点(写真右上)から急登の男坂を登って行く。しばらくして再度雪が出現。今度は凍結気味。
もともとは雪道が嫌いな私が、アイゼンの出番がまたやって来てほっとしている。枯葉がいっぱい刺さったアイゼンはさまにならないからだ。やっぱりアイゼンには雪がお似合いだ。

この辺から落葉した雑木林越しに大きな富士山が見え始める(写真右上マウスオーバー)。

アイゼンで四苦八苦しているうちに、あっという間に頂上に着いた(写真右下)。頂上は、雪が解けた後の泥沼状態(写真右下マウスオーバー)で、今度はアイゼンが泥まみれに。

 
男坂と女坂の合流地点(富士山)

頂上(泥沼状態)
   
美しい裾野を広げた富士山
 
南方向の展望
 
北方向の展望

 

 

▲360度の大パノラマ▼
  

山頂の指標 (道志山塊の山々)

 

でも、そこには360度の展望が!そして富士山のなんと美しいことか!ここは、秀麗富嶽十二景のうちのひとつで、「前山を従えて十二単(じゅうにひとえ)を着たような富士山を眺められる」ポイント(上のパノラマ写真)。
富士山の隣には、杓子山や御正体山など、北側には昔登った雁ガ腹摺山、黒岳、滝子山、さらに西側には、なんと南アルプスの甲斐駒ガ岳や間ノ岳も見える(上のパノラマ写真)。
斜面の陽だまりで、美しい富士山を見ながらおにぎりを食べる。

上りの途中で出くわした犬がやってきた。あごの長い毛が目立ち、一瞬子ヤギのようにも見える。首輪はしているものの、どうやら野良化しているようで、登山者達からえさをもらってなんとか生きているようだ。土日は登山者も多いが、平日は何を食べて生きているのだろうか...という心配もつかの間。

美しい富士山をぼぉーっと眺めていたら、ぽかぽかの赤外線を浴びながらお昼寝をしたくなった...。でも横になるスペースがあまりないので下山することにした。

下りは男坂よりゆるやかな女坂のコースをとり、滑らないように上り以上に慎重に下りていった。