斜面一帯が紫色のじゅうたん(カタクリ)
 
みかも山南口広場→山頂中継広場→中岳→山頂広場→青竜ヶ岳(最高点)→東口広場→かたくりの園→中岳→南口広場
年月日2006年3月26日
地域栃木県佐野市
229m (みかも山の最高点、青竜ヶ岳)
天気晴れ
ひとこと山の斜面一帯が紅紫色のじゅうたん
地図歩いたコース
 

 

  ▲みかも山公園到着▼
  


佐野ラーメン(手打ち麺)

レンギョウ(ユキヤナギ)

 

カタクリの季節がやってきた。
花びらを翻して咲くこの花は、今話題のフィギュアスケート荒川静香選手のイナバウアーに便乗して、ますます人気者になっているにちがいない。
佐野市のみかも山公園ではちょうど今が見ごろのようだ。
佐野市には、他にアウトレットもあるし、佐野ラーメンも有名だ。

高速道路の渋滞はなかったものの、佐野市に入ってから、佐野アウトレットへ行く道と、カタクリの花が咲いているみかも山公園へ行く道が渋滞している。
すでにお昼になっていたので、先に佐野ラーメンを食べることにする。
地図で探してたどりついたお店が、「ラーメン万里」。
長い行列に並んで待っていると、ここはなんとプロ野球(西武) の小関選手(良く知らないが)のご家族がやっているお店だとわかる。サインや写真が壁に貼ってある。個人的には醤油ベースのラーメンはやはり塩分が気になるが、手打ち麺はなかなかよかった。
かたくりの里の近くの駐車場は混んでいるので、反対方向の南口駐車場に駐車。せっかくなので、カタクリ見物は最後のお楽しみにして、まず、みかも山の最高点、青竜ヶ岳の山頂まで歩くことにする。

 

▲南口広場〜中岳〜青竜ヶ岳▼  
  

このみかも山公園には、ハイキングコースはもちろんのこと、フラワートレイン(写真下左)が走る舗装道路が公園中をくまなくカバーしている。
まずは、トレインの走路がくねくねと曲がって登っていく七曲がり坂をショートカットしながら歩いていく(14:15出発)。
道の両側には紫のかわいいお花たちがニコニコ顔で迎えてくれている。それはカタクリではなく、スミレ。よく見ると タチツボスミレ(写真下中央)が多い。 約15分後に山頂中継広場に着く。

ここから、まずは中岳をめざして林の中を歩く。尾根に出てから、みかも山七石のろうそく岩(ろうそくの炎の形に見える)(写真右上)などを通り、開けたなだらかな傾斜地のハンググライダー発着点(写真右上マウスオーバー)からはのどかな田園地帯を見下ろし、その後もう少し歩くと中岳(210m)に到着。中岳はあまり展望がよくないので、先へ進む。

そのうち進行方向にみかも山の最高点である青竜ヶ岳の山が見えてくる(写真右下)。この辺は、葉を落としたコナラやクヌギの木も多いが、赤松も多い(写真右下マウスオーバー)。さらにずっと気になっていたガスのようなにおいの犯人はヒサカキの花(写真下右)だとわかる。春にいち早く花を開き、独特のにおいで春の訪れを感じさせてくれる照葉樹のヒサカキは、「歩けば行き当たる」といわれるように、確かにいたるところにある。環境に適応して、どこにでも育つそうだ。

 
ろうそく岩(ハンググライダー発着点)

青竜ヶ岳と赤松
   
   
フラワートレインタチツボスミレ(スミレ)ヒサカキの花
   

 

 

▲青竜ヶ岳〜東口広場〜カタクリの園▼
  


頂上への急登(頂上)

カタクリの園へ(入り口)

  ずっと進行方向に見えていた青竜ヶ岳への急登が始まる(写真左上)。10分後青竜ヶ岳の頂上に到着(15:30)。すでに午後3時半、展望はあるが霞んでいる。最後のお楽しみにしているカタクリの花びらが閉店しては困るので、急いで山を降りる。

途中から東駐車場方面に降り、歩幅の広い階段状の道を半ば走るようにどんどん降りていくと、東口広場にたどり着く。すでに4時。ここから、カタクリの園へカタクリさんに会いに行くのだが、果たしてカタクリさんたちはまだ花を翻してくれているだろうか。すでに戻ってきている人も多いが、カタクリの園に向かっている人も同じぐらい多いのがすくい。さらに戻ってくるカメラマンが「きれいだたったよ」と言っているのを聞いて、ひとまず安心。

階段状の上りがかなり続くが、カタクリを見るために必死になって上る。10分余りで、斜面に紫色のじゅうたんが見えてきた。さらに上ると、雑木林の根元が紫のカタクリの花で埋め尽くされている。背筋をぴんと伸ばして立ち、花びらを美しく翻した赤紫色の花。でもそれを自慢することなく少しうつむき加減で咲いている姿は品があり、本当の意味で美しい。

ただ花を一つ一つ見ていくと、夕方だからだろうか、金メダル級イナバウアー状態の花が少ないような気がするのが残念。
この後(16:40)、中岳まで登ってから、南口広場まで戻っていった(17:20)。
   
 
   
  この日はすでに閉店してしまったカタクリ