仙石原ススキの原
 
仙石原桃源台バス停→湖尻仙石原自然探勝路→仙石原のススキ→文化センター前バス停
年月日2006年11月4日
地域箱根
N/A
天気

曇り

ひとこと 仙石原ススキの草原が銀色に輝く!
温泉はたご一の湯
 

 

歩いたコース ▲桃源台→湖尻水門▼
  

林道(桃源台)


湖尻水門:向こうに芦ノ湖が見える
 

9 月に燕岳〜常念岳を縦走してから、あっという間にもう11月。
10月には鏡池の紅葉を見に行く予定だったが、何度か延期したら機会を逃してしまった。 紅葉がだめなら、あの仙石原のススキ!以前から見たいと思っていたススキの草原を見に箱根へ。

日帰りだが、小田急線は特急を使わずに急行で小田原まで行き、そこから箱根登山バスに乗り換えて、まずは桃源台まで行く。そこから湖尻仙石原自然探勝路を仙石原までかる〜く散歩して最後の楽しみにススキを見る予定。

小田原からのバスはやはりシーズンのせいか特に前半、道路の渋滞がひどく、通常なら桃源台まで1時間で到着するところが、2時間もかかってしまった。バスは小田原からよりも湯本駅から乗ったほうがよかった。。。

時間があれば、箱根・芦ノ湖展望公園に登って芦ノ湖を望むオプションも考えていたが、あっさりと省略してしまった。

桃源台(写真左上マウスオーバー)は今建物の建替え中。チケット売り場の隣のステップを登り、林道を歩きはじめる(写真左上)(11:50)。湖の近くを歩いているのだが、林の中で湖は見えない。 しばらくして車道に出たら少し歩き、早川を渡る。左手には湖尻水門(写真左下)(12:00)があり、芦ノ湖が少し見えるが曇り空のため展望はあまりよくない。展望公園に登らなくて正解だったようだ。

 

▲湖尻仙石原探勝路▼  
  

すぐ向こうに見えるゴルフ場のオフィスで、右に入る道を確認すると、その道は最近落石があり、危険な状態なのでおそらくまだ通行止めの状態だろうと言われた。

右に入ってすぐのところだというので、とりあえず確認しに行くと、川には大きな岩がごろごろしていて落石が起こった様子を伺わせる場所はあるが、道路の修理はすでに終わっているようで、川沿いについ最近取り付けられたような新しい柵ができている(写真右上マウスオーバー)。

幸い進行方向から人が歩いてきたのでたずねてみると、仙石原まで道は全く大丈夫とのこと。安心してさくさく歩き始める。

湖尻仙石原自然探勝路はよく整備されている。指標も適切に設置されているので道を間違えることはない。平坦な道なので自然に大またで早歩きになる。紅葉には少し早く、花も少ない季節だし、なんといっても早くススキを見たい気持ちのあせりもあるからだろう。

それでも、目の前の木にとまった鮮やかな配色の小鳥を見て感動したり、ススキとセイタカアワダチソウのツーショット(写真右上)に足を止めたり、自然の美しさを楽しむことは忘れない。

耕牧舎跡まで来ると(12:50)、車道を離れて左に曲がり石畳の道を歩いたら、少し開けた針葉樹の草地の道を歩く(写真下左)。緩やかな上りを歩いていくと、神山などの展望ポイントに到着(13:00)。霞んではいるが神山の頂上ははなんとか見える。大涌谷はガスに覆われている。

 


セイタカアワダチソウとススキ(落石現場?)


神山

   
   


耕牧舎跡を曲がってからの道


神山展望ポイント付近

笹に囲まれた道

タカネニガナ

リンドウ

セイタカアワダチソウ

 

 ▲ススキの草原▼
  


早川を渡る



丸岳展望


ススキの草原

 

しばらくすると、もとの林道に出る。左へ曲がると、指標に示されているとおり、すぐ右方向に曲がり樹林の中に入っていく(13:15)。笹のトンネルのようになった道(写真上右)を何度か通り抜け、早川に沿ってしばらく歩くと川を渡る。川沿いの草木は黄葉が進んでいる(写真左上)。この後、丸岳展望地(写真左真ん中)を通りしばらく歩くと、民家に出る。バス通りに出て右に曲がり少し歩くと、仙石ススキの草原に入る(13:40)。この辺一帯の仙石原は、大昔、芦ノ湖の湖底だったそうだ。

ススキの草原には、中央を横切るようにゆるやかな上りの道が一直線に走っている(写真左下)。まさに広大なススキの草原のど真ん中を歩くことができる。曇り空の下に広がるススキ野は少し暗い感じだが、たまに日が差すと一面銀色に輝く。すばらしい光景だ。お天気がよくて青空であれば、一面黄金色に輝くところなのだろうが。。。

ところどころにある横に入る道から少し高めの場所に立つと、背の高いススキの草原を上から見渡すことができる(写真下パノラマ)。一面に敷き詰められた銀色の絨毯はときおり風によって波打つ。

実は今日はもうひとつミッションがあった。それは、ススキの根に寄生するナンバンギセルという、キセルに似た植物を探すこと。ときおり下を向いて、道が突き当たるところまで歩いて探したが、ナンバンギセルは見つからなかった。残念!季節的に少し遅すぎたかも。。。

今度は自分の背丈より高いススキをよけながら、あってないような道を歩いて台岳方向に少し登り、そこから仙石の町方向の展望を楽しむ。

ススキの草原散策にかなり時間をかけたので、温泉を優先して、箱根湿生花園はパス。はたご一の湯でゆっくりにごり湯につかる。同じ湯につかっていた人から、すぐ近くの仙石原温泉かま家の釜飯を薦められて、夕食はここに決まり。

このかま家の釜飯はかなり有名なお店のようで、ダウンタウンの浜ちゃんもプライベートでやって来るそうだ。釜飯の具の葛巻産ワラビを自分で漬け込むというこだわりよう。注文をすると米から釜で炊くので出来上がるのに40分かかる。ここは温泉もあるので、注文をしたら温泉に入るパターンが多い。すでにお風呂に入っていたので、40分辛抱強く待っておいしくいただいた。

 
仙石原ススキの原のど真ん中からの展望 (スクロールしない場合はEdgeの設定から「Explorerで開く」をクリック)
 
ススキいろいろクリックすると大きな写真が見られます
ススキの原ど真ん中の一直線の道逆光のススキ黄葉のイタドリとススキと針葉樹林
黄金色のススキ台岳方向に登っていく台岳方向から町方向を見下ろす