富士山と上日川ダム
 
大菩薩峠 上日川峠第4駐車場→福ちゃん荘→雷岩→大菩薩嶺→雷岩→大菩薩峠→福ちゃん荘→上日川峠第4駐車場
年月日 2011年9月18日
地域 大菩薩(山梨県)

2,057m(大菩薩嶺)

天気 快晴
ひとこと 楽して絶景!富士山大サービス
温泉 やまと天目山温泉(甲州市)
 

 

早朝、道中から見えたくっきり富士山 午後4 時ごろ、帰りの道中からもくっきり富士山
 
歩いたコース  ▲上日川峠駐車場〜福ちゃん荘▼
  


上日川峠の登山口(駐車場から上日川峠へ)


福ちゃん荘(カラマツ林にクマザサ)

 

本当は日向山に行く予定だった。道中、真っ青の空に遠くの山々がくっきり見えた。富士山もくっきり。こんなにきれいに見えるのなら、展望のない日向山は別の機会にして、今日は絶対に富士山が見える山に行かなくては。。。ということで、急遽、大菩薩峠へ。

大菩薩峠は1999年に一度行っているが、柳沢峠から丸川峠経由の時間的に長いコースを歩いた。今回は、いち早く雷岩からあの絶景を見たいので、上日川峠から雷岩に上る。1時間と少しであのすばらしい光景が見られる、とってもありがたいコース。

上日川峠のロッジ長兵衛周辺の駐車場はすでに満車で、そこから車で10分ほどの第4駐車場に行くようにと言われる。上日川ダムの近くまで下りていき、大菩薩湖北岸駐車場という広々とした駐車場に駐車した。

車ではかなりくねくねと回ったが、この駐車場は長兵衛ロッジのある丘のちょうど下に位置するため、ロッジまで徒歩10分だということ。実際、近くの登山口(写真左上マウスオーバー)から山に入り(10:50)、途中から自然観察歩道と呼ばれる、よく整備された木道を歩いていくと10分ぐらいで長兵衛ロッジ(上日川峠)に出た(11:00)。

ここからの登山口は山道と林道がある(写真左上)が、山道の方に入っていく。カラマツ林の足元にはクマザサが茂っている(写真左下マウスオーバー)。でも花らしいものはひとつも見えない。この季節、いろんなお花が咲いているはずなのに。。。しばらくすると福ちゃん荘に到着(11:30)(写真左下)。

   
駐車場 林の中を歩く 木道を通って長兵衛ロッジへ

 

▲福ちゃん荘〜雷岩〜大菩薩嶺〜雷岩▼  
  

福ちゃん荘からは、比較的なだらかな歩きやすい道。しばらく歩くと背後に富士山が見えるようになる(写真右上)。登山前には富士山全体が見えていたのに、蒸気が上がってきて上部少ししか見えなくなっている。なんとかもう少しもってほしいと願いながら上っていくが、そのうち富士山が雲の中にすっぽり隠れてしまった(写真右上マウスオーバー)。

時々振り返りながら最後の急登をしばらく歩くと雷岩に到着(12:20)(写真右下)。12年前に初めてこの雷岩に立ったとき(大菩薩峠)は、この岩がもっと大きく広く感じられたことを覚えている。山歩きを始めたばかりのころで、この岩から見下ろす絶景に息を呑んだことも覚えている。

今、同じ場所に立って、雷岩は昔ほど広くは感じないが、そこからの展望は昔と変わらない!富士山はまた顔を出し始めているし、その下には上日川ダムが見え、横には南アルプスの山々が広がっている。今回は最短コースでやってきたが、こんなに簡単に絶景が楽しめていいのだろうか。罪悪感すら感じる。

すばらしい展望を満喫しながらお昼休憩をしたら(12:50)、10分ほど歩いて山頂である大菩薩嶺へ(写真下)(13:00)。林の中で全く展望がないので、写真を撮ったらすぐまた雷岩に戻る(13:10)。

 


富士山が見えた(富士山が隠れた)

最後の急登(雷岩が見える)

   
すでに紅葉?(山道) 到着、この隣が雷岩 大菩薩嶺(コメツガなどの林の中山頂へ)
雷岩からの絶景

 

 

▲雷岩〜大菩薩峠〜福ちゃん荘〜駐車場▼
  


尾根を歩く(お花がない...)

標識(歩いてきた道を振り返る)

賽ノ河原(真っ赤なナナカマドの実)

大菩薩峠(介山荘でカキ氷)

 

今度は大菩薩峠をめざして歩き始める。大菩薩峠の方向には、なだらかな草原の稜線がずっと続いている(写真左一番上と写真下)。ここからはずっと右側に絶景を見ながらクマザサに覆われた尾根道を歩く、この登山コースの中でも一番気持ちのいい道。

ただ、本には「西側の斜面は草原となっていて、初夏から秋にかけては百花繚乱のお花畑となり」とあるが、そのお花たちがどこにも見えない。咲き終わった花すらない。探してようやく見つかった花は白いウメバチソウなどたった数輪だけ(写真下)。もしかして、ここも鹿の被害を受けているのでは。。。

でも、富士山はまだ顔を出してくれているし、抜群の展望のおかげで、しばし花のことは忘れていた。稜線を10分ほど歩くと、標高2000mの標識(13:20)(写真左上から2番目)。歩き進むにつれて、富士山を取り巻く景色が少しずつ変わってくる。振り返ると、金峰山の五丈岩が見える(写真下マウスオーバー)。青空に真っ赤なナナカマドの実が映える。

ところどころ、突出した岩を超えたり、斜面を下ったりしながら、無人の小屋がある賽ノ河原までやってきた(13:45)(写真左上から3番目)。名前のとおり小石が多い。小屋の先をひと上りすると、大菩薩峠が左、大菩薩嶺が右の標識があり、その先の岩を下りると、すぐそこが大菩薩峠(14:00)(写真左一番下)。前回ここに来たときは5月だったので、介山荘のドリップ式コーヒーをいただきながら絶景を眺めていたことを思い出す。

今回は、かなり日差しが強いのでカキ氷をいただく。介山荘の方が、「普通はご来光後、蒸気が上がってきて3時間もすると雲に覆われてしまう。今日は暑いのに富士山がこの時間でも見えていて、今日来た人は大変ラッキーだ。」と言っていた。確かに9月の半ばとはいえ、かなり暑いのに午後になっても雲があまり発生せず、遠くの景色もくっきりしたままだ。

ついでにお花のことを聞いたら、推測どおり、鹿がお花を全部食べてしまったのだそうだ。もう今は全国的でしょ、とあきらめた様子だった。ここもやっぱり鹿のせいだった。とても残念だ。

しばらく休憩したら、下山(14:30)。山道というより、広いゆるやかな林道(写真下)。しかも、ずっと同じような道が続く。上で犬を連れた人を見たが、きっとこのルートで来たのだろう。散歩気分でどんどん下りていき、沢の近くの勝縁荘、そして富士見荘を過ぎたら、すぐ福ちゃん荘(15:00)。

福ちゃん荘からは、往きに歩いた山道ではなく、車道の方を通って長兵衛ロッジに戻って行った(15:20)。その後、駐車場へ(15:35)。富士山はまだ営業中だった。ごくろうさま!

     
気持ちのいい尾根歩き ウメバチソウ(ハナイカリ)
標高2000m(地点金峰山の五丈岩) もうすぐ大菩薩峠(大菩薩峠に到着) 大菩薩峠から下山の道(沢)