陣馬山に日が差してきた(ダイヤモンド富士)
 
陣馬高尾縦走

陣馬登山口→一ノ尾根ー→陣馬山→奈良子峠→明王峠→景信山→小仏峠→一丁平→もみじ台→高尾山→ケーブルカー高尾山駅

年月日 2012年12月23日
地域 高尾

855m (陣馬山)、727m(景信山)

天気 曇りのち晴れ
ひとこと

陣馬から高尾まで縦走後ダイヤモンド富士

 

 

歩いたコース  ▲陣馬山登山口〜一ノ尾根〜陣馬山▼
  


陣馬山登山口(一ノ尾根は左へ)

落ち葉の道(陣馬山からのどんより景色)

左は広葉樹右は針葉樹(低木も冬枯れ)

 

今回は陣馬山に上った後、ダイヤモンド富士が見られる高尾山までの縦走にトライ。富士山のてっぺんに日が沈むのは4時20分ごろ。それまでに高尾山に着くことができるか。日が沈むと一気に暗くなるので、時間的に無理な場合は、景信山で小仏バス停に下りることも考えている。

陣馬山へは藤野駅近くの陣馬山登山口から一ノ尾根を上る。このコースは2009年の1月に雪道を上ったコース。今回は時間をかせぐために藤野駅からバスを使用。でも急いでいるわりには出発が遅くなり、結局、藤野駅からのバスは、8時6分に乗れず、9時5分のバスになってしまった。

藤野駅前から登山口まではバスでわずか4.5分なので座れなくてもいいのに、寒い中、バス乗り場の列に並んでずっと待っていた。休日だからかこの後すぐ臨時バスも出ていたし、暖かい駅の中で待っておけばよかった、と後から反省。。。

登山口(写真左上)に着くころには、降っていた小雨は止んでいたが、まだどんよりとした天気の中、登山開始(9:30)。すぐ先の分岐は左の一ノ尾根方面へ。

実は先月も高尾駅からバスで30分ぐらいの陣馬高原下バス停から陣馬山に上った。この一ノ尾根コースはそれに比べると距離的には長いがゆるやなかな気持ちのいいコース。

少し降った小雨でしっとりとした落ち葉の道を踏みしめながら歩くのも情緒があっていい(写真左真ん中)。少し暗い針葉樹になったり、明るい裸の広葉樹になったり、針葉樹と広葉樹の半々になったりしながら、緩やかな道を少しずつ標高を上げていき、約2時間後に陣馬山山頂に到着(11:30)。

山頂に着いても空はどんより雲で太陽のぬくもりはなく、じっとしているとたちまち寒さが襲ってくる。お昼におにぎりと、陣馬山で人気のあるけんちん汁をいただき、体を少し暖めたところで歩きを再開。と、馬のモニュメントの向こうから日が射し始めた(写真一番上)。

     
のどかな山里風景(竹) 山頂前の階段の今(2009年の雪の時) 陣馬山のけんちん汁(陣馬山)

 

▲陣馬山〜明王峠〜〜景信山▼   
  

陣馬山から奈良子峠方面の道へ(12:10)。ここからは大きなアップダウンもなく緩やかな尾根歩きになる。次第に天気はどんどん回復していき空一面青空になってきた。気持ちいい山歩きの条件が揃った。

針葉樹の中の道には木漏れ日でストライプ模様ができた(写真右上マウスオーバー)となった。30分ほどで奈良子峠を通過し、そのすぐ先には明王峠(12:50)(写真右上)。茶屋のような小屋はあるが閉まっている。ここでは残りのおにぎりを食べながら日だまり休憩を10分とったら出発(13:00)。

それにしてもこの尾根歩きは気持ちいい。思わずスキップしたくなるくらいだ。どおりでこの道を走っていくランナーも多く見かける。

底所峠(13:20)の先で堂所山をまき(写真右下マウスオーバー)、どんどん歩いていく。標識に書かれている景信山までの距離が1.9km、1.7km、1.5kmと縮まっていく。そして、「この坂の上がそろそろ景信山では」と期待してははずれること2回。

周囲が笹の道からススキの道(写真右下)に変わり、緩やかな坂の上に景信山の小屋が見えてきた(14:15)。景信山は何度もきた山なので少しほっとする。でも、夕陽が沈むまであと約2時間。ここであきらめてしまうにはもったいない時間。高尾山のダイアモンド富士までもしかしたらぎりぎりで間に合うかもしれないので、景信山名物のなめこ汁を急いでいただいたら出発。

 


明王峠(縞模様の木漏れ日)

ススキの道(堂所山に上る道との分岐)

     
奈良子峠(落ち葉) 明王峠の近くの根っこ3兄弟 美しい枝の木(道)
高尾山口まで9km 景信山へ(景信山のなめこ汁) 景信山(圏央道を見下ろす)

 

 

▲景信山〜小仏峠〜もみじ台〜高尾山〜高尾山駅▼
  


メリークリスマス!(左は城山のまき道)


一丁平方面へ(日陰沢方面)


日が沈んだ後のくっきり富士山


 

景信山からは足早に歩く(14:40)。途中、サンタの帽子をかぶった女性3人組のランナーが「メリークリスマス!」といって走って行った(写真左上)。そういえば去年もこういう人たちがいたような気がする。去年歩いた道で霜柱が多かった場所も今年は全く見られない。今年の冬は寒いはずなのにどうしてだろうか。。。急いだおかげで、狸の像がある小仏峠(写真下)には20分ほどで下りてきた。

城山手前の分岐点では、前のハイカーにつられて城山の巻き道(写真左上マウスオーバー)を進んだため少し時間をかせぐことができた。日陰沢林道に至る道(写真左真ん中マウスオーバー)との分岐に出て、裸の山腹の道(写真左真ん中)を今度は一丁平をめざしてさらに足早に歩く。ぎりぎりいけそうな気がしてきた。そしてとうとう一丁平に到着(15:30)(写真下)。

ここも富士山ポイントになっているが、富士山方向はまだ雲が残っているのか真っ白で何も見えない。が、今朝の小雨からここまで回復したのだから、このあと富士山が姿を現しても驚かない。この時間にこの場所に十数人も人がいるということは、ここでダイヤモンド富士を見るつもりの人もいるということだろうか。日が沈んだあと道が真っ暗になるのに。。。

かなり必死になって歩いてきたため少し休憩して、引き続き高尾山に向けて最後の力を振り絞って歩きはじめる。去年シモバシラの氷華を見に来たところまでやってきたがこの時間はもちろん見られない。ただ、今回は本当の霜柱もないので早朝のシモバシラも恐らく見られなかったのではと勝手に推測した。

長い階段をゆっくり上っていくとそこはもみじ台(16:10)。すでに大勢の人が集まっている。時計を見るとそろそろダイヤモンド富士が見られる時間になっている。少し雲がかかっているものの富士山の影が浮き出てきている。結局、去年と同様、もみじ台の階段のところでダイヤモンド富士を見ることになった。

まだ雲が残っていたものの(写真一番上マウスオーバー)、なんとかダイヤモンド富士を見ることができた。陣馬山からの縦走後のダイヤモンド富士は格別だった。太陽が沈んだ後はくっきり富士山になり、しばらくその美しい姿に見入っていた(写真左下)。

このあと、新しくなった長〜い階段を上って高尾山山頂に到着(16:40)。高尾山山頂には立派なトイレもできていた。これ以上新しいものは作らないで、なるべく自然のままで、と願いながら、ケーブルカー高尾山駅まで歩き、ケーブルカーで下りた。

     
去年はここに霜柱(去年の霜柱) 小仏峠(シモバシラの注意書き) 一丁平

もみじ平の階段(もみじ平へ)

高尾山からの富士山 高尾山山頂の新しいトイレ