萌黄色と桜色のコラボが美しい

 
御岳山、日ノ出山から金比羅尾根 御岳山駅→御嶽神社→日ノ出山→麻生山→金比羅公園→武蔵五日市駅
年月日 2013年4月29日
地域 奥多摩
929m (御嶽山)、902m(日ノ出山)
天気 晴れ
ひとこと さわやかな新緑の中のハイキング
 

 

歩いたコース  ▲御岳山〜日ノ出山▼
  


山上集落(集落からみたケーブルカー駅方面


ふもとのサクラ(日ノ出山山頂)


日ノ出山山頂からの展望



 

暑くも寒くもなくちょうどいい季節の晴れの日、萌黄色で覆われた山をすがすがしい風に吹かれながら縦走する。「さわやか」という言葉はまさにこのためにあるようなものだ。

今回は、御岳山から日ノ出山に行き、そこから金比羅尾根を縦走する。御岳山駅(9:50)までは、ケーブルカーで時間と体力を稼ぎ、御嶽神社でお参りを済ませてから神代ケヤキの所まで戻ったら(10:40)、標識に従って日ノ出山方向に曲がる。

民家の間を下っていくが、ここが御嶽神社への参道の途中で見える御岳山集落(写真左上)ということになる。逆にここからはケーブルカーの御岳山駅方面が見える(写真左上マウスオーバー)。ここを通り抜けると、林の中へ。

今回は縦走なので、なるべく道草を食わないように、歩きに専念するつもりでいたが、春の花たちが花びらをひらひらさせて「見て見て!」と言わんばかりに並んでいるのを見ると、やっぱり歩きだけに専念なんてちょっと無理のような気がしてきた。

この季節、やはりスミレが多い。ニリンソウ、マムシグサなども目立つ。 タチツボスミレが多いのだが、ところどころにエイザンスミレの花が切れ込みのある葉っぱに隠れて咲いているのが見つかる。エイザンは開花が早いので花が終わっているものも多い。

赤っぽい色のアケボノスミレが目立つ場所には、ところどころに小さなコミヤマスミレもいる。 詳しく見れば、もっと多くの種類を見分けられるにちがいないが、そこまでの知識がなく大きな切り分けしかできないのが残念だ。 結局、この時期に歩きだけに専念なんて、あまりにももったいないので、いつもどおり道草やりたい放題に変更して、後は様子をみることに。

そうこうしているうちに、日ノ出山に着いた(11:50)。ふもとにはまだ桜が残っていて、周囲の萌黄色とコラボして美しい景色をつくっている。山頂は明るく開けていて広い。大勢のハイカーがすでにお昼休憩をとっている。霞がかかってあまり遠くは見えないが、これから歩く近くの山々はよく見え、常緑樹と広葉樹の新緑のコントラストが美しい。ここでお昼を食べて、武蔵五日市方面を目指して歩き開始(12:15)。

     
御嶽神社(神代ケヤキ) カンヒザクラが今頃? 紅葉ではありません

ハウチワカエデ(シデ?の花) マルバスミレ(テンナンショウ) 日ノ出山へ

 

▲日ノ出山〜麻生山〜▼   
  

日ノ出山から金比羅尾根方面の指標に従って階段状の坂を下っていく。脇にはまだ植えて間もない小さなサクラの木に花がいっぱい咲いている(写真下)。この先、地図を見ると道がちょっと複雑になっているが、広い道に出たら、指標に注意して間違えないように、金比羅尾根方面への道を選んで歩く。前方の山の萌黄色とサクラ色がコラボした、波のようにうねった山肌が美しい(写真一番上)。

その手前は木が一面伐採されて山肌があらわに見えている(写真右上)。この裸の山肌にくねくねと道が描かれている。これを下るとつるつる温泉方面。金比羅尾根方面はこれを左手に見下ろしながらぐるりと回っていく。途中で、上養沢鍾乳洞への道と分かれて(13:00)左の道を行くと、また林の中へ。

針葉樹の道や広葉樹の新緑の道を通って、ひと上りすると麻生山(13:05)(写真右中央)。なんとなく上った麻生山だったが、下りはほとんど踏み込まれていない急降下なので自然にまかせておくとずるずると滑り落ちいきそうだ。おそらくこの縦走コースでは、まき道を通る人の方が多いのだろう。下ったところでまき道と合流。

針葉樹の中、比較的平坦な道をしばらく歩いたら、今度は広葉樹の新緑の中に入り、そのうち開けた場所に出た。針葉樹と広葉樹のコントラストが美しい山の手前は再び一面木のない山肌。木が伐採されたばかりなのか赤土がまだ鮮やかだ(写真下パノラマ)。こんなに木を伐採してどうするのだろう。。。

この後再び林の中に入ると、後ろからマウンテンバイクがやってきた(写真下)。この縦走コースはゆるやかな尾根であるためマウンテンバイクも走る道とは聞いていたがやはり本当だったようだ。大きな岩など走りにくいところは自転車を担いで超えるみたいだ。

 

 


木が伐採されている(金比羅尾根への指標)

麻生山(新緑)

針葉樹の道

     
小さなサクラの木に花がいっぱい 美しい新緑(広葉樹と針葉樹) つつじの花が咲き始めたところ
マウンテンバイクも通る道 ハナイカダ雄花(雌花をお日様に透かすと) 木に名前が?
  山肌がむき出しに  

 

 

▲〜金比羅山〜武蔵五日市駅▼
  


金比羅山

金比羅公園

 

しばらく杉の樹林帯の中を歩く。葉っぱの真ん中に緑色の花のようなものを付けた植物を発見。しかも次から次へと現れる。花が1つだけしかついていないものもあれば、複数の花が集まっているものもある。後で調べるとこの植物の名前はハナイカダ(写真上)。雄と雌があって、雌花は花を1つしかつけない、ということだ。何年も山を歩いているのに、今までこの花に気づかずにいたのが不思議だ。まだまだ知らないことばかりの自然は本当に奥深い。

道草をしながらもかなり歩いてきたはずなのに金比羅山はまだのようだ。チゴユリの群落(まではいかないが)では、花が開いて垂れ下がっているものもあるが、その前の段階では、折り紙のように平たくなっていておもしろい(写真下)。シャガの群落も通り過ぎ、しばらく歩くとやっと、金比羅神社の脇に出た(15:35)(写真左上)。

この辺一帯が公園のようになっている。鮮やかなツツジの花がちょうど咲き始めで美しい(写真左下)。少し下ったところの休憩ベンチで武蔵五日市の町を見下ろしながら、最後の休憩(15:40)。ベンチのすぐ隣のコナラの出てきたばかりの葉っぱに虫こぶを発見(写真下)。

その後(15:50)、ツツジなどの花が美しい坂道を下っていき、車道に出てのんびり武蔵五日市駅(16:50)まで歩いていった。

     
金比羅公園 コナラの生まれたての葉っぱに虫こぶ イヌツゲに虫こぶ

チゴユリの花の咲く前 タツナミソウ?(カラフルな花たち) 武蔵五日市の駅