6/9美しい新緑(5/5ムシカリの花)

 
三頭山 都民の森→鞘口峠→三頭山山頂→ムシカリ峠→三頭大滝→都民の森
年月日 2013年5月5日、2013年6月9日
地域 奥多摩
1531m
天気 晴れ
ひとこと 虫こぶを探して新緑を歩く
 

 

歩いたコース  ▲都民の森〜鞘口峠
  


5/5都民の森


6/9鞘口峠(5/5鞘口峠)




 

ブナの葉につく虫こぶ、特にショッピングピンク色のきれいな虫こぶを探しに5月5日に三頭山に登ったが、山頂付近ではまだ葉っぱが出ておらず、少し早すぎたようだったので、約1ヶ月後の6月9日に再度挑戦。三頭山は東京都でもめずらしくブナ林がまとまって残っている山なので、葉っぱが出揃った今の時期は見つかる可能性大。

今回は都民の森の森林館に寄って虫こぶ情報を得てから歩くことに。頂上付近と滝の向こうのヒノキチップが敷かれた道で見つかったことがあるとのこと。この情報を頭に入れて森林館を後にする(10:15)。

5月の初めは若葉が出始めた頃で裸の森に近かったが、あれから約1カ月で、森は萌黄色から緑一色になりジャングル状態に変わっていた。今回は5月と6月の森を比較しながら、山歩きを記録していこうと思う。

5月には足元には可憐なスミレの花が並んでいたが、今はおもしろい形をしたカメノヒキオコシの葉っぱがその辺を覆い尽くしている(写真下)。この葉っぱも冬になるとシモバシラのように氷の華が咲くらしい。

今回は、都民の森を出発してしばらくするとクリの木に虫こぶを発見。何でもクリタマバチがクリの新芽に作った虫こぶ(クリメコブズイフシ)(写真下)で、この肥大した球形の中に数個の虫室があるらしい。今回はいろんな虫こぶが見つかりそうな気がする。

しばらくして到着した鞘口峠(10:50)は、5月と比較すると左の写真のようにこんなに変化している(写真左下マウスオーバーして比較)。

     

6/9虫こぶ:クリメコブズイフシ 6/9クリの葉っぱの虫こぶ 6/9カメノヒキオコシ

 

鞘口峠〜三頭山山頂▼   
  

鞘口峠から三頭山への尾根道に入ったところで、ブナの葉っぱに白い玉がついているのを発見。ブナの葉の虫こぶ第一号発見!(写真下)どんな虫がこのようなきれいな虫こぶの中にいるのだろうか。

大きなサクラの木を見つけた(写真右上)。すでに2、3人の人が立ち止まって見上げている。この木に花が咲いているところも見てみたいものだ。ハウチワカエデやホウノキなどの大きな葉っぱたちにお日様が当たると、それぞれそのユニークな葉っぱの形が輝いて見えてとても美しい。

その後、雑草が全く生えていない針葉樹林帯を通り抜けて、広葉樹の360度緑の中を歩いていくと、見晴し小屋に到着(11:35)。

ここから一旦針葉樹林帯を下ったら、再び上りになる。この上りを楽しそうに軽やかに駆け上っていくトーイプードルがいた(写真下)。頂上までときどき会うことになるが最後まで元気いっぱいだった。

5月にはこのあたりでムシカリ(オオカメノキ)の花が咲いていた(写真下)。他の木より一足先にその丸くて少し茶色っぽい葉っぱを出して白い花を咲かせている姿はかなり目立っていた。6月の今では緑のジャングルに埋もれてしまって目立たないがよく見るとまだ花が咲いているものもある。

でもここでの主人公はやはりブナの木。あれはもしや、と葉っぱに近づいてみるとやっぱり虫こぶがいた。葉っぱと同じ緑色の球状のもの、丸くてピンク色でふちが白いもの、小さくて細い角のようなものが葉からにょきと出たものなど、次から次へと見つかった(写真下)。

最後の階段を上ると三頭山の山頂(12:30)。5月の山頂からは富士山のふもとが少し見えたが今回は真っ白。5月には山頂一帯を見渡せたので広く見えたが、今では木が生い茂っている。

 


6/9立派なサクラの木(6/9見晴し小屋)

6/9三頭山への最後の上り(5/5)

6/9三頭山山頂(5/5)

     
5/5ブナの葉に虫こぶ(ブナの葉) 6/9美しい新緑(広葉樹と針葉樹) 6/9ウチワハカエデ(ホウノキ)
5/5ムシカリ(6/9ムシカリ) 6/9ブナの虫こぶ 6/9元気なわんこ
6/9ブナの木(美しい緑) 6/9ブナの虫こぶ 6/9大きなユキザサ(5/5ユキザサ)

 

 

▲三頭山山頂〜三頭大滝〜都民の森▼
  


6/9折れ曲がったブナの木(歩きやすい下り)


6/9三頭大滝(5/5三頭大滝)


6/9森林館の近くのミズキ(5/5)

 

山頂でお昼を食べたら歩き再開(12:50)。鈎形に折れ曲がったブナの木(写真左上)を通り過ぎ、途中からよく整備された階段をジグザグにどんどん下りていく。360度緑に囲まれた下りを気持ちよく下りてくるとムシカリ峠に到着(13:10)。名前のとおり、近くにムシカリの木がある。木にはオオカメノキと書かれているがムシカリのことだ。

大沢山方面にまっすぐ進むハイカーもいるが、我々はここで左に曲がり引き続きブナの路を行く。少し下ると、沢沿いの歩きとなる。緑にあふれたこの沢沿いでも虫こぶがないか観察していると、虫こぶ以外にもおもしろいものが次々と見つかった。

まあるいハート型のカツラの葉っぱに、まるで穴あけ器で開けたようなまん丸の穴が数箇所。これは誰の仕業だろうか。葉巻のように丸まった葉っぱがいくつも風に揺られている。これはオトシブミの仕業かな。上を見上げればサワグルミの葉っぱが美しいアートの天井を作り出している(写真下)。

沢が枯れているのでやはり水不足の影響かと思われたが、どんどん下っていくと水流のある沢になってきた。ここのところ雨がほとんど降っていないのに水が流れているということは、やはり天然のダムと言われるブナの木のおかげだろうか。

しばらくして着いた三頭大滝(写真左中央)(14:10)も、もしや水があまり流れていないのではと心配していたが、予想に反してたっぷりとはいかないまでもちゃんと流れていたのでまずは一安心(写真左真ん中)。

三頭大滝の後の、ヒノキチップが敷かれた森林セラピーロードでも、ブナの葉っぱに虫こぶが見つかった。ただ、一番見たかったショッピングピンク色の大きめのまんまる虫こぶは結局見つからなかった。後で調べると、5月にしか見られないものだとわかった。前回の5月5日は少し早かったかもしれないが、来年は6月にならないうちに再度挑戦したい。

この後また森林館に寄って都民の森に戻っていった。

     

美しい緑

6/9ムシカリ峠5/5 6/9サワグルミ(クマシデの種)

6/9沢歩き(丸いカツラの葉に丸い穴) オトシブミのしわざ? 6/9大滝休憩小屋近く(5/5)