長峰山頂からの展望(光城山登山口からの展望)

 
光城山・長峰山

光城山登山口(駐車場)→光城山山頂→長峰山山頂→車道→自然散策路→光城山登山口

年月日 2014年5月4日
地域 安曇野
912m(光城山)、933m(長峰山)
天気 晴れ
ひとこと 北アルプスのすばらしい展望(桜は見ごろ過ぎ)
温泉 国民宿舎 有明荘
 

 

田んぼに映る常念 これは安曇野市サイトの写真
 
歩いたコース  ▲光城山登山口(駐車場)〜光城山山頂
  


駐車場(緑の中を歩く)


山桜と松と常念と(道にも桜の花びらがいっぱい)


光城山山頂休憩小屋(神社)




 

上の安曇野市サイトの写真(右)にあるように「ソメイヨシノが遊歩道に沿って標高差400メートルの山の斜面を駆け上がる桜の回廊遊歩道桜並木」を歩きたかったのだが。。。

光城山(ひかるじょうやま)のこの桜の見ごろは4月の下旬。5月に入ってネットには見ごろ終わりと書かれてあったが、それでももしかしたら見られるかもと米粒ほどの期待を胸にやってきたが、周囲はやはり緑一色。少なくともソメイヨシノは完全に散ってしまっている。残念!(ちなみに地元では「昇り竜」と呼ばれるこの桜の帯は4月20日前後に咲いたらしいが、昨年は咲かなかったらしい。)

でも、この光城山のある安曇野市からは北アルプスが一望できるというもう1つの楽しみがあるから大丈夫。それにソメイヨシノはだめでも上の方には山桜も点在しているはずだ。

光城山登山口(駐車場)に車を停めて左側の登山道へ、とその前に駐車場を出てすぐ右側からは安曇野市の街と北アルプスの展望がすばらしい(写真一番上マウスオーバー)。

さあ、緑の中を出発(8:15)。この辺は、すでにドウダンツツジの花が満開(写真下)。可憐な白い小さな花が緑の登山道をますますさわやかにしてくれている。たまに、桜の花びらが落ちているが、かなり踏んづけられていることから、散ったのはかなり前であることが想像できる。

「光城山・休憩小屋の標識」に従って、とにかく上に上っていく。道には、青いツルニチニチソウ、タチツボスミレ、ジュウニヒトエ、イカリソウなどが見つかった。

「山頂中間地点」では「さくら池」方向の指標もあったが、とりあえず上へ。この辺までやってくると、アカマツなどの木々に混じって背の高い山桜がところどころで花を咲かせている。そしてその木々の間からはくっきり北アルプスが(写真左中央)。足元を見ればつい最近落ちたばかりと思われる花びらがいっぱい(写真左中央マウスオーバー)。

観桜・展望ゾーンまでやってきた(写真下)が、この辺一帯ソメイヨシノの木が植えられており、満開のころはさぞかし見事な光景だったにちがいないと想像しながらもうひと上りすると山頂に到着(9:10)。

ここからの北アルプス展望はすばらしいの一言(写真下パノラマ)!ソメイヨシノは散ったばかりのようだが、山桜はまだまだところどころに咲き誇っていてちょっと安心。少し休憩した後、古峯神社(写真左下マウスオーバー)でお参りして長峰山をめざす(9:25)。

     

ドウダンツツジが見ごろ(イカリソウ) この辺は緑だけ 桜並木観桜・展望ゾーン(山頂へ)

さくらと北アルプス(地面に落ちた花びら)

凛としたタチツボスミレ

山頂にソメイヨシノの花が少し
光城山山頂からの北アルプス

 

▲光城山〜天平の森▼   
  

ここからは広い緩やかな道を歩く。道の両側にはところどころ、いろんな種類の山桜の花が咲いていて青空と新緑との対比がきれいだ。アカマツも多く、その間から見えるまだまだくっきりの北アルプスもすばらしい(写真右上)。

そのうちやってきた分岐点(北廻りコースと天平の森・長峰山の分岐)では左の北廻りコースを取り、車道に沿って作られている林の中の道を歩く。すぐに車道に戻り少しすると、また分岐点(写真右上マウスオーバー)(9:50)。左に行くと車道、右に行くと登山道を通って長峰山へ行く。車道はつまらないので右へ。帰りはこの車道コースで戻ってくることになる。

桜の混じる雑木林の中ののどかな山道に可憐なフデリンドウ(写真下)を見つけた。やがて烏帽子峰への分岐(写真下)を通り過ぎ、アカマツ林の中の平坦な道を歩く(写真右真ん中マウスオーバー)。ここでまたあのウスタビガの繭が道に落ちているのをいくつか見つけた。ウスタビガの繭の存在を知ってから、山にいくたび道に落ちているのをよく見つけるようになった。

一旦車道を横切り、また山道を行く。しばらくすると「水田跡」に着く(10:30)。「周囲を囲む烏帽子峰(南側)と風邪越峰(天平の森のある所)の両頂より雨水の集まる場所で、湿地帯となっている。...明治以降、山間地である矢の沢の人々はこの湿地帯を整地して水田をつくり、耕作していた。...安曇野で最も標高の高い水田であった。」とある。今では、この季節、背の高い桜と新緑と湿地帯がコラボした美しい場所となっている(写真右下)。

この後、ツクシ(写真下)やフキノトウなどが見られる堤平といわれる草原地を通り過ぎ、背の高いカスミサクラ(写真下)の下を通って少し歩くと、車道に出た(10:40)。

向かい側にあるのが天平の森(キャンプ場、食堂などの複合施設)(写真右下マウスオーバー)。この車道をどっちに行けばいいのかわからないので、歩いている人に教えてもらって右側に進む。

 


松と北アルプス(長峰山への分岐


長峰山への登山道(アカマツの林)


水田跡(天平の森)

     
桜と新緑と松と(桜) フデリンドウ(山道) 烏帽子峰分岐(桜)

アカマツ林の中を歩く(ウスタビガの繭)

堤平(ツクシ) 背の高い桜(カスミサクラ)

 

 

▲天平の森〜長峰山〜光城山▼
  


分岐右へ(登山道へ)


蝶の森

長峰山展望台から(駐車場方面)

 

少し歩くとY字になるが、ここは指標に従って右へ(写真左上)。さらに車道を歩いていくと、長峰山への登山道口がある(写真左上マウスオーバー)。車道の方も長峰山山頂まで続いている。どうやら光城山も長峰山も市民の山なので、山頂まで簡単に車で行けるようになっているようだ。

登山口に入って林の中、階段状の道を上っていくと、「蝶の森」に出た(写真左真ん中)(10:50)。開けた場所で、ここでもカスミザクラが満開で、東屋もある。ここは何でも「蝶が生活できる森林作りをめざし、森林の手入れをして驚くほど多くの蝶がこの森林に戻ってきた」そうだ。

この蝶の森を通り抜けて、コブシ(写真下)の咲く林の中を通っていくと、木々の合間から展望台のようなものが見えてきた。

ゆるい坂を上りつめると、長峰山山頂(11:00)。山頂ではツツジも満開になっていて、さすがにソメイヨシノは終わっているが、山桜が今満開を迎えているようだ。

展望台の上からは、北アルプスがガスで少し霞んできてはいるものの、まだ全体を見渡すことができる(写真下パノラマ)(写真一番上)。常念、大天井、有明、その上に少し見える燕岳(写真下)...そして鹿島槍、五龍、白馬まで見える。

安曇野の街の長峰山側は水田地帯になっていて、今は田植え前ですでに水が張られている田んぼと、そうでない田んぼがパッチワークをつくっている。常念が田んぼに映った上写真は、あの水が張られた田んぼのどこかで撮ったもの。

展望の後、お昼を食べ、ゆっくり休憩したら、下山(11:45)。今度は天平の森の前の車道を通って、分岐点(北廻りコースと天平の森・長峰山の分岐)まで戻り、その後は桜並木ではなく自然散策路の道を下りて駐車場に戻っていった(13:25)。

結局、あっという間に散るソメイヨシノはさすがに無理だったが、山の上ではいろんな種類の山桜をまだまだ楽しむことができてよかった。

     

コブシ

ツツジ 有明山の向こうに燕岳が少し見える

長峰山山頂の展望台からの眺め