金時山山頂の富士山

 
金時山 金時登山口バス停→矢倉沢峠→金時山→乙女峠→乙女口バス停
年月日 2014年4月26日
地域 箱根
1213m
天気 晴れ時々曇り
ひとこと すばらしい展望、桜とすみれと萌黄色
 

 

歩いたコース  ▲金時登山口バス停〜矢倉沢峠〜大岩
  


コンビニの向こうを右に(右に曲がって登山道へ)

矢倉沢峠(金時山と明神ヶ岳の分岐)

大岩


 

なんと14年ぶりの金時山。あの時は秋で、長尾山と乙女峠から富士山の眺めがすばらしかったことは覚えているが、それ以外はあまり覚えていない。

前回は金時神社入口からスタートしたが、今回は仙石バス停近くのコンビニの向こうを右に曲がった金時登山口(写真左上)からスタート(11:00)。天気は晴れ。さすが標高650mだけあって、まだ残っている枝垂桜が仙石の街のあちこちをピンク色に染めている。

しばらくは車道を歩くが道路わきにはお花がいっぱい。やはりスミレが多い。10分ほど歩くと、金時山登山口と書かれた指標に従い右に曲がって登山道に入っていく(写真左上マウスオーバー)。

雑木や檜の林の中、ササも多い。少しずつ高度を上げていくと、金時山と明神ヶ岳の分岐(写真左中央マウスオーバー)にやってきた。この後、展望がよくなり、前方に笹原に覆われた金時山が突然現れた。ここが矢倉沢峠(写真左中央)(11:40)。

これからはなだらかな草原で気持ち良さそう(とそのときは思った)。後方の展望も開けて、振り返ると噴煙が上がっている大涌谷の付近の箱根山やそのふもとの仙石原を見下ろすことができる。

道の両側には笹がびっしりと茂っている。そういえば、同じ箱根の湯河原近くの幕山を歩いたときもハコネダケが道の両側にアーケードのように茂っていた。ここではそれほどアーケード状にはなっていないが、逆に足元がお椀の底のようにえぐれている。道の両側にはタチツボ、エイザン、コスミレなどのすみれの花が刺繍されたように並んでいる。桜の木もところどころに。

さらに少し歩くと前方に大きな岩が現れる。これが大岩(写真左下)(11:55)。この辺は視界が開けていて展望が素晴らしい(写真下パノラマ)。南西方向に目を移すと、広葉樹林帯の木々がちょうど芽吹き始めたころで、そのフワフワ感がたまらない(写真下)。

 

     

スミレがいっぱい(しだれ桜が見ごろ)

桜が満開(山の中))

フワフワ
大岩からの展望

 

▲大岩〜金時山山頂〜長尾山▼   
  

再びハコネダケの中に入って(写真下)抜けると、前方の山肌には満開の桜の木々が点在している。この辺の桜の名前はわからないが、小さめのピンクの花びらをいっぱいに開いた丸い花でとても可憐。桜色と萌黄色のコラボ(写真下)の下を潜ると、なんだか得した気持ちになった。

金時神社分岐までやってきた(写真左下マウスオーバー)。前回は金時神社入口から上ったので、ここからは同じ道を通ることになる。

次第に道が少し険しくなってきた。岩も多いし、赤土が湿っていて滑りやすい。道端の標識には、「昔は猪鼻嶽と呼ばれた急峻で岩場の多い山です。〜」とある。

でも険しいのは山頂の直前ぐらいで、道の両脇のスミレ(スミレは、葉っぱの長いナガバノスミレサイシンが多くなってきた)や、ところどころに咲く可憐な桜が背中を押してくれる。最後に筒のような林(雑木林とクマザサ)の中を抜けると、山頂に着いた(12:50)。

岩の多い山頂はハイカーでいっぱい。前からだったかもしれないが、若者のハイカーもここ数年の登山ブームでずいぶん増えたように思う。

あまり期待してはいなかったのだが、それでも気になるのが富士山。残念ながら見えるのは富士山の下の方だけ(写真一番上)。全く見えないよりはましだけど。。。南の方向には、ここからだと箱根山の向こうに芦ノ湖も見える。

ここでお昼休憩。山頂にはきれいなバイオトイレがある。暑くもなく寒くもなくちょうどよい山頂でのんびりしているとあっという間に1時間が経った。

今度は乙女峠に向けて出発(13:50)。最初はどんどん下る。南側の木々の間からは仙石原の景色がちらちら見える。平坦な尾根歩きになると、とても気持ちがいい。また下って上りしばらくすると何もない赤土がむき出しの広場に到着。ここが長尾山(14:35)。展望もないので通り過ぎる。

 

 


金時山山頂でお昼休憩(山頂前)

平坦な気持ちいい尾根歩き

長尾山(仙石方面)

     
ハコネダケの中を歩く 桜があちこちに 可憐な桜の花と萌黄色の木

道が険しくなってきた

可憐な桜が青空に映える きれいな鳥(下り)

 

 

▲長尾山〜乙女峠〜乙女口▼
  


乙女峠前の桜(乙女峠から富士山見えない)


乙女口に下りてきた

 

その後、石がごろごろした下りや歩幅の合わない木段の下りをどんどん下りていくと突き当たりにやってくる。ちょうど真正面に満開の桜の花が見事に咲き誇っている。手前左手にはベンチがある。乙女峠に到着(15:00)(写真左上)。

桜の木の下を潜ると正面には乙女茶屋の建物はあるが、今では廃屋となっている(写真下)。右手には小さな展望台があり、ここからは本当なら素晴らしい富士山が見えるのだろうが、残念ながら今回は展望はなし(写真左上マウスオーバー)。14年前は富士山を見ることができたが、乙女茶屋がそのころ営業していたのかどうかは全く覚えていない。

少し休憩した後、今度は左手、仙石原方面へ。木々の間から仙石原方面を見下ろしながら、どんどん下っていく。この辺はエイザンスミレが目立つ。

車の音が大きくなってきたので車道に出て終わりかなと思うと、そのまま針葉樹林帯の中をどんどん下りていく。でも5〜6分ほどすると乙女口に下りてきた(15:50)(写真左下)。乙女口を出ると、桜やツツジ、ミツマタなど春の花が咲き誇っていた。

箱根湯本駅のバスが15:43分に出たばっかりで、結局反対側から、16:19発の強羅駅行きのバスに乗ったが、バスの本数が非常に少ないのに前もって調べていなかったことを深く反省。

昼間は金時山で富士山の裾野が少し見えただけだった富士山も、日が沈んだ後、帰りのロマンスカーからはそのシルエットがくっきり見えた(写真下)。

     

廃屋化した乙女茶屋(指標)

下り 仙石原方面が木々の間から見える

木の根っこだらけ(針葉樹林帯の中) 桜とツツジ(赤色のミツマタ) ロマンスカーからの富士山のシルエット