八重山展望台からの美しい富士山

 
能岳・八重山 上野原中学校前駐車場→八重山→能岳八重山ハイキングコース入口→向風バス停→新井バス停→大堀バス停→上野原中学校前駐車場
年月日 2014年12月28日
地域 山梨県
543m (能岳)
天気 晴れ
ひとこと 八重山展望台からの富士山は最高
温泉 秋山温泉
 

 

歩いたコース  ▲上野原中学校前駐車場〜展望台▼
  


駐車場から富士山(ここから登山道)

暗くて寒い樹林帯の中(標識により真っすぐ)

展望台(途中から見える富士山)

 

冬の低山の陽だまりハイキングにぴったりの日。車をとめた上野原中学校の向かいにある駐車場からいきなり富士山(写真左上)。ここにはトイレもある。八重山ハイキングコース入口から出発(8:50)。

よく晴れている冬の朝は、針葉樹林帯に入ると暗くて寒い!山側の斜面のところどころに霜柱。日向に出ると暖かいし、葉っぱをきれいに落とした枝がつくるフワフワ感とお日様を反射して輝く幹とが織りなす景色は冬のお気に入りの景色だ。

再び日のまったく当たらない薄暗い樹林帯の中をしばらく歩く。ここは上野原小学校の学校林ということで標識がていねいだ。日本語の下には丁寧な英訳も書かれている。この辺にも斜面に広く霜柱が見られる。氷点下に近い気温ではないかと思うぐらい寒い。

2つ目の分岐にやってくると(9:00)(写真左真ん中マウスオーバー)、左に行けば視覚の森コース、まっすぐ行けば聴覚、嗅覚、触角の森コースの標識。この山は「五感の森」といわれ、五感を鍛えるためのさまざまなコースがあるようだが、すぐ下にある「コース→」と書かれた黄色の標識に従って聴覚、嗅覚、触角の森コースを進む。

まずは「きく」のゾーンを歩き高度を上げていくと日向に出て、木々の向うに富士山が見えてきた。大きな看板があり「きく」についての説明が書かれている。さらに、「かぐ」、「さわる」ゾーンを歩きながら高度を少しずつ上げていくと富士山がもっと見えやすくなってきた(写真左下マウスオーバー)。

再び北側の道を歩いていくと、視覚の森コースの道と交わる。さらに黄色の標識に従っていくと、また南側の暖かい道となり、富士山を見ながら歩いて行く。落ち葉に覆われたマルタのゆるい階段を上っていくと「八重山五感の森・展望台」に到着(9:40)(写真左下)。

この展望台は、屋根が五角形になっているだけでなく、その手前のデッキも桜の花のように五角形になっている。遠く上野原の市街地からも見えるらしく、シンボル的存在となっているそうだ。

     

八重山駐車場入り口 霜柱 裸の木々が織りなすアート(日向)
斜面一面に霜柱(ホウノキの葉っぱ) 標識(少し上って見下ろす) 「きく」の標識(展望台前の階段)

 

▲展望台〜八重山▼   
  

この展望台、標高は低いが展望は抜群。まず、富士山はくっきり。丹沢の山々や北側の扇山、陣馬山(馬のモニュメントまでは見えない)などが見渡せる(写真下パノラマ)。しばらくこの美しい展望を眺めたら、歩きを再開(9:45)。

すぐ先にある鐘(写真下)を鳴らして、丸太の階段を上り少し歩くとベンチがあり八重山の歌碑がある。なんでも八重山は、昭和の初めに地元の水越八重さんが「お世話になったふるさとや子供たちのために役立ててほしい」との思いから20ヘクタールの山林を寄付されたことにちなんで、この名前がついたそうだ。

この後、少し下って、また富士山を見ながら歩く。その後、青空の下、落ち葉あふれるゆるい上りを気持ちよくジグザグと上っていく(写真右上)。上りつめるとあづま屋があり、その向こうに八重山の標識(10:10)。ここから西に行けば見ごろの時期にはシュンランが多くみられるシュンランコースの道となる。

あづま屋で富士山を見ながらお昼。後から地元の人と思われるご夫婦がやってきて、来る途中シモバシラ(氷の華)を見たかと聞かれた。もしかしたらあるかなと思っていたが見つからなかったと言ったら、実はあったそうだ。もう少し前の全盛期に撮ったシモバシラの写真を見せてくれたが、なかなかのシモバシラだった。見つけられなかったのが残念だ。

 


落ち葉のジグザグ上りで八重山へ

八重山からの富士山(八重山山頂)

     
コナラの葉っぱ

何の花の種?

 

 

▲八重山〜能岳〜八重山ハイキングコース入口〜駐車場
  


石仏のある鞍部

能岳山頂(山頂からも富士山がなんとか)

里に出た(ふわふわな景色)

上野原名物「酒まんじゅう」
かつて旧上野原町は甲斐絹の里として江戸と公衆の承認の出入りでにぎわった。甲州街道沿いに市がたち、近隣の農家の人たちが織り上げた甲斐絹が江戸で盛んに取引されていた。酒まんじゅうはこの市に集まった商人に愛され、味の良さはこの人たちによって広く宣伝された。(上野原でいただいた酒まんじゅうカタログより引用)

 

 

お昼休憩後、歩きを再開(10:30)。急降下して鞍部までやってくると石仏がある(10:35)(写真左上)。歩きながら、この辺の低木にもしかして、あのウスタビガの繭がぶら下がっていないかなと思ってふと右を見ると、なんと、かなり色あせたウスタビガの繭が1つぶら下がっているではないか(写真下)。

色がいつも見る鮮やかな黄緑色ではないので、今年のではなくもっと前につくられたものかもしれない。それでも落ちないでぶら下がっているということは、いかに枝にしっかりと括り付けられているかということだ。

寅丸山分岐を通り過ぎ、ひと上りすると赤松の多い能岳に到着(10:45)(写真左真ん中)。ガイドブックには展望がきかないと書かれているが、葉っぱが落ちた冬は、木々の枝の間から富士山がなんとか見える。

ここからは尾根を歩く。途中から急降下になるがジグザグ道になっているので下りやすい。しばらくして進行方向が行き止まりとなり、標識「八重山ハイキングコース」が左へと示されている(11:10)(写真下)。ここで尾根歩きは終わりだ。

日当たりのいい落ち葉ふかふかの道からすぐに針葉樹林帯の中に突入する。最初は竹と杉・檜が混在していてなんとも異様な感じ。竹と杉・檜は仲良くできているのだろうか。。。次第に針葉樹林のみとなり薄暗い中、細長い黄色の葉っぱがところどころにまるで明かりをともすかのように生えている。

一旦明るい場所に出て、再度針葉樹林帯に入る。しばらくすると林から抜け出て、向うに里が見えるようになり(写真左下)、車道に下りてきた(11:40)。ここが逆方向から歩く場合の八重山ハイキングコース入口。

ここからは新井バス停方向に車道歩き。車道歩きは退屈だが、この上野原の名物、酒まんじゅう屋さんを楽しみに歩く。途中で「向風まんじゅう」屋さん(写真下)を見つけたが残念なことに営業していなかった。定休の月曜日でもないのに。でも本には要予約とあったので、予約があるときだけの営業かもしれない。

新井のバス停を過ぎ、駐車場につながる大堀バス停の角にあるコンビニで酒まんじゅうを食べれなかった詳しさから豆大福をいただき、駐車場に戻って行った(12:40)。駐車場からはまだ富士山を見ることができた。

酒まんじゅうはあきらめたわけではなく、帰りに酒まんじゅう屋さんが数件あるという駅の近くでみそとあんを買って食べて帰った。とても素朴で懐かしい味だった。その後行った秋山温泉の自然に囲まれた青空の下の露天風呂はとても気持ちがよかった。

     

石仏

ウスタビガの繭 急降下をジグザグ

尾根歩き終わりで左へ 落ち葉ふかふか

竹と杉・檜が混在(黄色の葉っぱ)

てっぺんに杉?(ふわふわ) 向風酒まんじゅう屋さん 酒まんじゅう屋さん(味噌まんじゅう)