小遠見山山頂から五竜岳(高山植物園)

 
小遠見山 アルプス平駅→地蔵の頭→見返坂→一ノ背髪→二ノ背髪→小遠見山山頂→(元来た道)→アルプス平駅
年月日 2016年8月6日
地域 白馬
2,007m
天気 晴れ
ひとこと お花畑、暑さとの闘い、北アルプス
 

 

白馬近くの道から見る白馬三山 オートキャンプ場からの白馬三山(朝焼け)
 
歩いたコース  ▲アルプス平駅〜地蔵の頭〜分岐▼
  


白馬五竜高山植物園

地蔵の頭

アルプス平自然遊歩道との分岐で小遠見山へ



 

今年一番の暑い日となった土曜日の午前10時ごろ、3か月前に来た白馬の、カタクリを見に行ったあのエスカルプラザから、今度はゴンドラに乗って(約8分)アルプス平駅(1,515m)まで上り、白馬五竜高山植物園の花を楽しんでいた。

このときは、快晴の天気を申し分ないハイキング日和だと思って喜んでいた。後になってとんでもないことになるとはつゆ知らず。

アルプス平駅を降りたところは白馬五竜高山植物園。自然に近い姿の高山植物たちがアルプスの山々をバックに咲き乱れている(写真左上)。でも、今年は季節がいつもよりはやく進んでいるようで、植物の開花も半月以上早くなっているそうだ。

だったら、7月が花期のヒマラヤの青いケシは当然もうだめだろうなと思っていたら、係員の人たちが一輪だけかろうじて残っているのを教えてくれた。枯れる一歩手前のようで、花びらも少し落ち、色も澄んだ青ではなかったが、きれいな青だったころの花をイメージしてとりあえず写真に収めた(写真下)。

階段を上っていき、「高山植物の女王」と言われるコマクサの群落を再現した場所までやってきた。コマクサの花期は6〜7月なのだが、まだ少し残っていた。

急登になり、かなり上ったところから、白馬の町を見下ろす空にパラグライダーが舞っていた(写真下)。リフト到着駅からさらに上ると地蔵の頭に到着(11:20)(写真左真ん中)。ここからは360度の展望が素晴らしい。が、この辺ですでに異常な暑さにまいり始めていたのだった。。。観光客のハイキングはここまでで、この先、この暑さで大丈夫かなと不安が頭をよぎったが、小遠見山に向かって先に進むことに決定。

地蔵の頭から5分ほど下ると、アルプス平自然遊歩道との分岐にやってくる(写真左下)。ここからは小遠見山へのハイキングコースを歩くことになる。

     
ゴンドラ(とおみ駅からゴンドラに乗る) 植物園(階段を上っていく) チングルマの実

ヒマラヤの青いケシ最後の一輪(トンボ)   コマクサ
エーデルワイズ オオタカネバラ パラグライダー

 

▲分岐〜見返り坂〜一ノ背髪▼   
  

しばらく歩くと上り階段になり、涼しげなブナ林を通り過ぎ(写真下)、さらにくねくねと上っていく。この辺は高い木々が多いのでところどころで暑さからその陰に逃げることができる。

そのうちに開けたところに出た。ここが、見返り坂(11:50)。ここからは、先ほど通ってきたアルプス平から地蔵の頭までを振り返ることができる(写真右上)。

今度は一ノ背髪を目指して歩く。道の両側は低木。太陽はほぼ真上から容赦なくじりじりと山を道をハイカーたちを熱していく。登山道の反射熱もすごい。しばらく歩くと低木でできた小さな陰に隠れているハイカーたちに会った。誰もが少しでも温度が低い木陰に身をひそめたいのだ。

その人たちが出て行ったあと少し木陰で休んだら今度は次の小さな木陰を求めて歩く、その繰り返し。今日は風がほとんどなく、たまに微風が吹くとほんの少しだけ気持ちいいが、このとてつもない暑さでは何の役にも立たない。

途中で重ね着のTシャツを脱いだらちょっとだけ楽になった。が暑さはそのぐらいで治まるわけがない。。。やっと一ノ背髪に着いた(12:20)(写真右下)。

 


見返り坂から地蔵の頭方面を振り返る

一ノ背髪

     

熊の絵の熊ベル

ブナ林を通る ブナの虫こぶ(ミズナラの虫こぶ)
見返り坂と一ノ背髪の間 一ノ背髪 一ノ背髪からのアルプス

 

 

▲一ノ背髪〜二ノ背髪〜小遠見山山頂〜元来た道
  


二ノ背からは尾根を歩く


小遠見山山頂

 

一ノ背髪で一休み。ベンチはあるが、木陰はない。暑すぎるので少し休んだらすぐに歩き出す。暑さと闘いながら木陰で休み休み歩いていたら、本当なら一ノ背髪から二ノ背髪まで15分しかかからないところを、その2倍かけて到着(写真左上)(12:45)。

この後、尾根を歩き、五竜岳との分岐を通り、やっと小遠見山の山頂に到着。写真を撮って(写真一番上と写真左下)(13:00)、ここでお昼をと思ったがここにも木陰は全くなし。この暑さには耐えられないので、山頂からの展望をろくに楽しむ間もなく、少し下の木陰でお昼を食べるために早速下山。

とはいっても、そんなにゆっくりできるような木陰があるわけでもなく、結局二ノ背髪まで戻ってきておにぎりを一つ。暑さに耐えながら少し休んだ後、とにかくこの暑さからできるだけ早く逃れたいために、どんどん下って行った。

やっと見返り坂まで下りて来て(14:00)、ここからはもうすぐと思っていたら、まだまだあった。アルプス平自然遊歩道との分岐(14:15)まで戻ってくると、往路では通らなかった湿原や沼のある木道の方をぐるりと回ってから高山植物園の中の階段を下りてアルプス平駅まで戻っていった。この間、木陰は全くなく最後の最後まで暑さとの闘いの歩きだった。それだけにアルプス平駅でいただいたスイカジュースのおいしかったこと!

     

山頂へと尾根を歩く 山頂から尾根を歩く

アルプス平自然遊歩道の木道

地蔵の沼のミズバショウの巨大化した葉 ダケカンバとナナカマド スイカジュースがおいしかった
白馬アルプスオートキャンプ場からの白馬三山の朝焼け