Broadway Tower

 
コッツウォルズ Broadway→Broadway Tower→Fish Hill→Dover's Hill→Chippiing Campden
年月日 2017年9月4日
地域 イギリス
312m
天気 雨のち曇り
ひとこと 牧歌的な景色に癒されながらゆっくり歩く
 

 

Moreton-in-Marshの宿泊先、Manor House Moreton-in-MarshのCorn Exchangeの前のバス停
Broadway Deli Broadwayの街並み
     
歩いたコース  ▲Broadway〜Broadway Tower▼
  


COTSWOLD WAYの標識があった


ドングリの絵のある黄色の矢印(振り返る)


石垣(とにかく広い)


牧羊犬の羊追い羊たちがこっちを。。。

 

朝から雨。イギリスの9月はGrey Septemberと言われるぐらい雨や曇りが多いそうなので驚きはしないが、今日は「コッツウォルド・ウェイ」というウォーキングルートの一部を歩くのでせめて雨だけは降らないでほしいのに。

Moreton-in-Marsh(モートン・イン・マーシュ)の宿泊ホテル、マナーハウスを出て、2分ほど歩いたCorn Expressというお店の前にあるバス停からBroadway行きのバスに乗った(9:30)(£3.30)。逆方向に行くバスもこのバス停を使用するため、どのバスに乗ればいいのかわかりずらいが、バスを待っている地元の人が教えてくれる。でも確実な情報を近くのツーリストセンター(朝9時少し前から開いている)で前もって聞いておくのが一番だ。

バスに乗ること約30分、Broadwayに到着。近くのBroadway Deli(写真上)でスコッチエッグとチキンパイを買って、ハイキング出発(10:30頃)。街のメインストリートを東方向に歩く。はちみつ色のレンガの美しい家々を見ながら(写真上)、右に曲がる指標を探す。雨はいつの間にかやんだようだ。Footpathと書かれた右への道からも行けるが、地図のメインルートのとおり、3つ目のCotswold Wayと書かれた指標に従って右に曲がった(写真左一番上)。

すぐに木のゲートが現れる。黄色の矢印にドングリの絵とCotswold Wayと書かれた指標(写真左上から2番目)があるので間違いない。その後またすぐ現れたゲートを入り草原を歩いていく。広い草原にもどんぐりの指標(写真下)が立っているので、迷わないで済む。ゆるやかな上りが始まり、しばらく歩いて振り返るとBroadwayの街が見下ろせるようになっていた(写真左上から2番目マウスオーバー)。青空も少しのぞいている。

隣の牧草地との境に築かれた石垣がおもしろい。薄い石板をある程度積んだあと、一番上にはその石を縦に並べている(写真左上から3番目)。今後この石垣は草原地や街中でもよく見ることになる。

かなり上ったところに展望用のベンチがあり、振り向いたBroadwayの展望が素晴らしい(写真下パノラマ)。さらに上っていくと、羊の群れを発見!ジープがやってきたかと思うと中から牧羊犬たちが出てきて羊たちを追い始めた(写真左一番下)。牧羊犬たちが、こんなに多くの羊を追っていく姿は生で見たことがなかったので、しばらくこの牧羊犬のショーを興味深く見ていた。

さらに上っていくと、赤ん坊を背負っておそらくこの先のタワーまでハイキングに行ってきたと思われる若いお母さんが羊たちに追われて逃げるように走って戻ってきてゲートを閉めた。おとなしいイメージがあるだけにこの羊たちの行動にびっくり!ゲートを開けて横切っていこうとすると、羊たちが一斉にこっちを見た(写真左一番下マウスオーバー)。一瞬、こっちに来るのかなとびくっとしたが、何もなかった。安心して前を向くと林の向こうにBroadway Towerの上部が見えた(写真下)。

右手の鹿パーク(写真下)を過ぎるとBroadway Towerに到着(11:30)。

     

右角のきれいな家(アジサイの季節?)

ゆるやかに上っていく Cotswold Wayをずっと案内してくれる指標
羊たち Towerが見えてきた 鹿のパーク?
Broadwayの街が見わたせるようになった

 

▲Broadway Tower〜Dover's Hill▼   
  

Broadway Hill(約312m)に立つ、約18mぐらいのBroadway Tower(写真一番上)は、1799年に完成したゴシック建築。このTowerの上からは16の郡が見渡せるそうだ。イギリスには山がないので、天気が良ければかなり遠くまで見えるはず。実際遠くはウェールズ州の山も見えるという。

Towerの屋上まで(各階には展示があるため、入場料は£5.00)らせん状の階段を上っていく。地元の芸術家ウィリアム・モリス展示のフロアもある。屋上に出ると、曇りでもかなり遠くまで見える(写真下)。これから歩く塀に沿った道も見渡せる(写真右一番上マウスオーバー)。

展望を楽しんだら歩きを再開(11:45)。例の平たい石を積み重ねた石垣に沿って歩く(写真右上から2番目マウスオーバー)。木の下に白いぼてっとしたものが見える。近づいてみるとのんびり寝そべっている羊たちだった(写真下)!羊はまじめに草を食べているところしかイメージとしてなかったので、初めて見る横になった姿はなんだか滑稽に見える。この白い物体は少し離れたところにも点在していた。立っているだけでも癒される羊が寝そべっているのだから究極の癒しだ。

しばらく塀沿いに歩いたら指標を見ながら広い草原を少し下っていって、林に入る(写真右上から2番目)。うっそうとした林には、あのメープルツリーの葉っぱの木が多いようだ(写真下)。ものの5分ぐらいで林を抜け、民家(?)の間の道を歩いていくと幹線道路に出た(Evesham Road)。すぐこの道路を向いの標識をめざして横切って、木々を通り抜けると、公共トイレがあった(写真下)(12:25)。

その前に木々の中にブナの木を発見(写真下)。東京だと山の上でしか見られないものが、ここでは平地(丘)で見られるのは、緯度が日本よりずっと高いからだ。説明板によると、この辺はFish Hillという地名で、Cotswoldのシンボルでもあるはちみつ色のレンガの材料である石灰岩の石切り場だったそうだ。また豊かな牧草地とブナの産地でもあるらしい。

指標に従って、狭いゲートを入る。これまでは主に牧草地を歩いていたが、ここからは畑の中の道を歩くことになる。人の畑のど真ん中をハイカーたちが歩けるようにスペースが作られているから驚きだ。すでに収穫後の畑だが、何やら大豆のようなものが落ちているのでここは大豆畑のようだ(写真右下から2番目)。

いったん、舗装道路を渡って引き続き畑を横切る。今度は麦を収穫した後の畑のようだ。とにかく、どの畑も一区画がかなり広い。今度は石垣のゲートを一度抜け、また麦畑を横切る。

もう一度石垣のゲートを入ると今度は草原。同じ景色のこの草原はしばらく続いた(写真右一番下マウスオーバー)。向こうからたまに犬を散歩する人がやってくるくらい(写真下)。今度は畑の横をしばらく歩いていると右前方に目的地のChipping Campdenの街が見えてきた(写真右下)。

ここを右に曲がって歩いていくと街への近道となるのだが、ルートは十字路になった車道を左に渡った後、木のゲートを入り畑の端を歩いていく。 全体的にお花は少なめの道だが、この辺には足元にオドリコソウなどのお花が少し咲いている。

ゲートを何度か超えてDover's Hillというところにやってきた(13:15)。

 


Towerを振り返る(屋上からこれから歩く道)


林の中(塀に沿って歩く)


大豆畑を横切る(今度は麦畑)


Chipping Campdenの街が見える(草原)

コッツウォルズ
イングランドで一番美しい場所といわれる、ロンドンから西に約200qの位置に広がる丘陵地帯。中世に羊毛産業で栄え、産業革命に取り残されたことで昔ながらの風景が残る。羊とはちみつ色の石でつくられた家々が特徴。
     
ウィリアム・モリスの展示室

Towerからの展望(クリックして大きく)

羊が木陰で横になって休んでいる
草原から林へ この白い物体は羊が寝そべっているところ メープルツリーのような葉っぱ
幹線道路に出たら渡る(トイレ) ブナ ゲート(畑に大豆が落ちている)

石垣のゲート(犬の散歩 車道を渡る(青空が見える) Dover's Hill

 

 

▲Dover's Hill〜Chipping Campden▼

    


木下の羊たち(クリックして拡大)


Chipping Campden(標識)


茅葺きの家

 

駐車場の向こうにあるゲートはいつもの黄色の矢印ではなく、青い矢印がついている(写真下)。青い矢印はBridlewayといって、黄色の歩くだけの道とは異なり、乗馬や自転車も通れる道だそうだ。

ゲートの向こうは牧場で、羊がその辺を歩いている。羊さんたちの邪魔にならないように端っこを歩いていく。羊さんのドロッピングは避けて歩くのが大変なぐらい多い。

ここでも、木の周りに多くの羊が寝そべっている!今度は30頭ぐらいいるだろうか。この光景には少し慣れてきたが、やはりおもしろい。一番手前の羊さんはなんと文字通り横になって寝そべっていた(写真左上)。

牧場を出ると畑の向こうに美しい丘陵地帯が見える(写真下パノラマ)。北海道の富良野や美瑛の丘陵地帯の畑のパッチワークの景色を思い出した。そのあと、垣根の間の細い道を歩き、車道を渡り、青色の矢印(写真下)に従って低木の中の道を歩き、その後下っていくと、視界が開けた。牧場や畑に囲まれたゴール地点のChipping Campden(チッピング・カムデン)の街がすぐそこに現れた(写真左真ん中)。

指標に従って民家の中の道に入っていくと、コッツウォルズ特有のはちみつ色のレンガの家の中に茅葺き屋根の家がちらほら見えてきた(写真左下)。これも楽しみにしていたものの1つで、まさにおとぎ話の中に出てくるような家だ。シープ・ストリートという通りにこの茅葺き屋根が集中していたらしいのだが急いでいたのでパスしてしまった。

チッピング・カムデンの街の中心に歩いていき、昔羊毛から得た富で建てた街のシンボルであるマーケット・ホール(写真下)の向かいのツーリスト・インフォメーションに到着(14:10)(写真下)。ここが今回のウォーキングのとりあえずのゴール。 

ここからはHidcote Manor Garden(ヒドコット・マナー・ガーデン)へ(写真下)。少し距離があるし(約5q)バスもないし、時間もないので、インフォメーションのお兄さんにタクシーを呼んでもらってタクシーで行き(£12.00)、そこでいろいろなテーマのガーデンを楽しんだ後(17:00)、近くのKiftsgate Court Gardensの前のフットパスをMickleton(ミクルトン)という町まで歩き(約1.7q)(17:30)、そこからバスに乗って、宿泊地のMoreton-in-Marshまで戻っていった(£4.20)。

     

青色の矢印(羊のドロッピング

癒し系のお顔

垣根の間の細い道を歩く
Dover's Hillsからみた丘陵地帯
青い矢印の道を行く 藁ぶき屋根の家 教会
美しい花 Chipping Campdenの街並み マーケット・ホール(内側)
ツーリスト・インフォメーション ヒドコット・マナー・ガーデン ミクルトン