一切経山と火口

 
吾妻小富士 浄土平駐車場→吾妻小富士→浄土平駐車場
年月日 2017年5月4日
地域 福島県
1707m
天気 晴れ
ひとこと 火口壁を一周しながら展望を堪能
 

 

山にウサギが!(ウサギの耳のところまで上ってきた) いろんな緑色
標高が上がってくると裸の木々に積雪 福島盆地に浮島のように浮かぶ信夫山-磐梯吾妻スカイライン
     
   ▲浄土平駐車場〜吾妻小富士へ▼
  


青空を背景に雪山の景色が美しい(吾妻小富士)


吾妻小富士へ

 

天気は快晴。最初は遠くから、ウサギ(長い耳もあり、かわいいしっぽもある)が青空をバックに山でスノボをしている姿を眺めていた。そのウサギの山を目指して磐梯吾妻スカイラインに乗った。まだ若葉にあふれ桜の花が残る山々の風景が、標高が上がるにつれて、桜が見ごろとになり、さらに上に行くと木々は葉っぱを落とし、とうとう積雪が現れた。あっという間に季節が春から冬に逆行した。どの風景も美しかった(写真上)。

そして、そのウサギがいる山に近づいてくると、景色が変わった。広大な土地に、雪が山肌にまだ半分以上残っている山々が青空にゆるやかなカーブを描いている(写真左上)。白い雪と山の地肌が織りなす模様が美しい。いきなり絶景だ!おいしそうな豚バラ肉にも見える。

360度の絶景を堪能しながら車を走らせていくと浄土平ビジターセンターに到着。絶景のど真ん中だ。まだ朝の10時過ぎなので駐車場は少しスペースあり。この駐車場の後ろには、豚バラ模様が美しい一切経山がどんと鎮座している。向かいのなだらかな山があのウサギがスノボをしている山、吾妻小富士で、今回はここを上って火口壁をぐるりと回ってくるというお手軽コースを選択。

この吾妻小富士にはお散歩目的で老いも若きもどんどん上っていっている。では出発!(10:50)(写真左下)

     
真正面に吾妻小富士 浄土平到着(ビジターセンター) 手前は雪、その向こうは吾妻小富士●
浄土平手前の青空と雪山が織りなす絶景

 

▲吾妻小富士火口壁一周▼   
  

階段の途中で振り返ると、一切経山やその隣の東吾妻山などの素晴らしい全容が一望できる(写真下パノラマ)。10分足らずで上に着いた。そこには大きな火口が!しかも火口底までくっきり見える(写真右上)。なんと直径500mもあり、火口底までの高低差は約70mだそうだ。あの茶臼岳のお釜の直径が100mだからその5倍もあることになる。南側の壁にはまだ雪が残っている。

この火口壁をぐるりと時計回りに歩く(10:55)。ゆるやかだが滑り易い砂礫の上りがしばらく続くと、火口壁からの展望が雪山から福島盆地と変わり、安達太良山が見えてきた(写真下)。

さらに歩いてちょうど火口をはさんで真正面に一切経山が見えるところまでやってきた。雪が残ったそれぞれの美しい姿を同時にカメラのフレームに収めることができて大満足(写真一番上と下のパノラマ)!

火口壁歩きの後半になると熔岩の荒々しい姿も少し見られたが基本的には障害物もなく歩きやすい散策路だ。最初のころ歩いた火口壁の向こう側にいる人たちが米粒ほどに見え(写真右下)、いかに火口が大きいかがわかる。東吾妻山とその下の浄土湿原が眼下に見えるようになると(写真下)火口壁一周も終わりとなり、階段を下りた(11:50)。ゆっくり歩いてほぼ1時間費やしたようだ。

浄土平湿原(写真下)は雪がなければ簡単に歩ける場所なのだが、途中から積雪がすごくなり断念して戻ってきた。浄土平を出るころには、駐車場を待つ車の渋滞がかなりひどくなっていた。

 


階段を上りつめると火口(火口壁を一周する)


向こう側の人が米粒ほどに(火口底)

     
階段の途中から振り返った景色
吾妻小富士へ(はしゃぐわんこ) 福島盆地(岩) 安達太良山が見える
火口壁に立つ人々 浄土平湿原も雪の中 ごつごつ岩
火口と東吾妻山(左)と一切経山(右)
吾妻小富士と浄土平湿原 一切経山と雪 帰り路の白樺と雪の美しい景色

 

 

▲きつね村、花見山▼

  


きつね村


えさ場に群がるキツネたち


花見山

 

そもそもここまでやって来たのは、蔵王きつね村に行きたかったから。テレビできつね村のことが何度も放送されて、今までのキツネのイメージを覆すモフモフのキツネを見たのがきっかけ。冬になるとモフモフになるとは知らなかったし、目じりが垂れ下がってニコニコ顔に見えるのも新発見だった。

本当はモフモフ全開の真冬に来たかったのだが、なにせここは蔵王。真冬は雪が深くアクセスが難しい。ということでモフモフがぎりぎり残っているこのゴールデンウィークに、浄土平、花見山、蔵王の熊野岳などを組み合わせてやってきた。

9時開演の時間を少し過ぎて到着したが駐車場はまだ少しあいていた。入り口にはすでに列ができていたがすぐに入れた。まずは檻に入れられたいろんな種類のキツネや他の動物(カラスなどもいた)のスペースがあり、その隣にはキツネを放し飼いにした広大なスペースがある。

この日は晴天でかなり暑かったので、小屋の中や木陰で寝ているキツネも多かったが、えさ場の前にはかなり群がっていた。白いキツネもいたが、まるで犬そっくり。というのもキツネは犬科だからあたりまえ。

放し飼いスペースをぐるりと回って戻って帰ってくると、なんと「キツネの抱っこ」希望者の長い列ができていた。気付くのが遅すぎて10時からの列には入れなかった。11時にもあるということで、この後、一時間ほど待ち、この季節しか抱っこできないかわいいコギツネを抱っこさせていただいた。もちろん親ギツネの抱っこもできる。(キツネの寄生虫エキノコックスに関しては、二重三重に感染対策をしているようだし、今までの感染実績はゼロということでその点については安心。)

ここを出たのがお昼ごろ。これからの人たちの車の渋滞ができていた。この後のお釜への道路もすごい渋滞になっていたため、行くのを断念し、キャンプを張っている福島県伊達市の赤坂の森林公園に戻っていった。

左下は花見山の写真。もちろん見ごろの時期は過ぎているのであまり期待はしていなかったが、それでも遅咲きのサクラ(天の川、ウコンなど)、ボケ、オオデマリ、白いきれいな利休梅などがきれいだった。見ごろの時期はすごく混むにちがいない。でもいつか見ごろの時期に戻ってきたい。

     

-50度の極寒に住む北極(白)きつね

けんかが始まった

小屋の中でお昼寝
下にキツネの巣があるようです まだモフモフ感たっぷり えさ場のキツネ
親ギツネ抱っこのようす コギツネ抱っこ(かわいいコギツネ) 赤坂の里キャンプ場(スウェディッシュトーチ)