ミスミソウ(弥彦山と角田山)

 
角田山 角田浜海水浴場駐車場→桜尾根コース→高角田山山頂→元来た道→駐車場
年月日 2017年3月25日
地域 新潟県
481.7m
天気 晴れ
ひとこと 山がミスミソウ、カタクリなどお花でいっぱい
 

 

山に雪が少し、輪郭がきれい トンネルを抜けると豪雪地帯へ
新潟県のスキー場 少し明るくなってきた
     
歩いたコース  ▲角田浜駐車場〜角田山登山道▼
  


桜尾根ルートへの入り口(登山道)


振り返ると角田浜ビーチが見える

 

お天気は晴れ。東京を朝8時ごろ出発した。長い関越トンネルを抜けるとあたり一面深い雪に覆われていた(写真上)。3月も終わりだというのにびっくり!、ここは豪雪地帯で、しかも標高もかなり高いからだとは思うがここまですごいとは思わなかった。雪国はしばらく続き、長岡市あたりからようやく雪がなくなった。

そのうち、今日登る予定の角田山が見えてきた。弥彦山のすぐ隣にある小さな山がそうだ。今日上るコースは桜尾根コースだが、正規の登山ルートではないそうだ。でもこのルートが人気なのは、ちょうどこの季節にミスミソウやカタクリが一番多く見られるから。そもそも今回の目的はミスミソウを見ること。

車は角田浜駐車場(トイレあり)に止めた。車道を渡って道のくねりに沿って歩くと向こうに茶色の2階建ての家が見えてくる。その向こうに登山口があった(写真左上)。確かに標識もないが、その代わりに「ここは登山道ではありません。個人所有の管理地です」とある。

青空を映す美しいビーチを背にして登山開始(13:00)。明るい林の中、くねくね道を上がっていくと、5分も経たないうちに花が現れた。ミスミソウだ。まずは白い花、ピンク、ショッキングピンク、パープルなど。花びらも6枚のものから10枚ぐらいもあるものもある(写真下)。花はもちろんのこと、葉っぱも特徴的でかわいらしい。

     
シンプルで花びら6枚 花びらの数が12枚も! 白の株にピンク色が混じっている
花びらの淵がピンク 濃いピンク色 薄いパープル
おしべの色が濃い ブルー系 濃いパープル
おしべがピンク ミスミソウの葉っぱ 斑入りの葉っぱ

 

▲角田山登山道▼   
  

この辺はすべて道の脇に植えられたそうで、急なジグザグ道の脇にしばらくミスミソウの展覧会が続く。今の時間、すでに山頂から下りてくるハイカーたちも多く、この撮影ポイントは混雑状態。しばらく写真撮影に時間をかけながらゆっくり上っていくと、花が途切れるようになったが、これで終わりではなく、この後もところどころで山頂までお伴してくれることになる。

ショウジョウバカマや黄色のナニワズなどの花もところどころに顔を出している。尾根を少し歩いてまた明るい林の中を上っていく。また尾根に出る。この辺からカタクリのつぼみ状態が目立つようになる。少しだがすでに花が咲いているものも。次の週だと、ミスミソウとカタクリの競演が見えたに違いないと思うと少し残念だ。

日当たりのいいこの尾根でカタクリを見ながら、おにぎり休憩。カタクリのそばに、よく見ると小さなエンゴサクのようなものが。名前はミチノクエンゴサクだそうだ(写真下)。花はふつうのエンゴサクの半分ぐらいの大きさ。イチゲもこの辺から見るようになる。次から次へと現れる花に心は踊る。やはり新潟はお花の種類が多いとつくづく思う。

この後、笹の草原を下っていくが。笹の中にもイチゲやミスミソウが隠れているのでそれを探しながら歩いていく。そのうち青いイチゲも登場。

 

 


この辺にもまだミスミソウが

尾根でおにぎり休憩(つるでぐるぐる巻き)


     

かわいいミスミソウの蕾

ショウジョウバカマ ナニワズ
エンレイソウ カタクリの葉っぱが出てきた(蕾) カタクリの花が咲いている
ミチノクエンゴサク イチゲ 青色のイチゲ

 

 

▲角田山登山道〜山頂〜角田浜駐車場

  


急登(尾根を歩く)

枝のくねくねアート(裸の木々)

角田浜が見える手前は雪(角田山山頂)

 

しばらく歩いて急登を上り(14:30)、さらにまた急登を上る。そろそろこの上が山頂かなと思ったがまだだった。標高は471mしかないのであまく見ていたが、出発地点が角田浜(ほぼ0m)なので標高差もほぼ同じ。ということは、そこまであまくはないということだ。ここまでくると角田浜ビーチがかなり下に見える。

さらに上って尾根に出た(写真左上マウスオーバー)。この辺一体はすべて広葉樹なので今の季節は葉っぱが全くない。白っぽく輝く木の幹たちが傾いたりねじれたり、それぞれ好きな方向に並んでいる。また山側の広大なキャンパスに裸の木々の枝が描く「くねくね」は美しく、それに太陽があたって輝いている姿は圧巻だ(写真左真ん中)。

足元にはオウレンという白い小さな花が目立つようになる。きれいな赤茶色の長丸い葉っぱがロゼット状に広がり、その真ん中にお花が出てきたばかりのショウジョウバカマもよく見る。

やがて「灯台、浦浜、五ヶ峠」の標識のある突き当りにやってくる(15]10)。ここからは、右手からやってくる「灯台、浦浜、五ヶ峠」からの正規の登山道(木道)に合流して左手へ。足元の斜面には雪が残っているところもある(写真左下)。遠く向こうは海。

5分ほどの木道歩きで角田山山頂に到着(15:15)。山頂はかなり広いが、時間も時間なので、残りのおにぎり休憩をしたらすぐ、元来た道を下山(15:30)。あとから、広い山頂をもう少し散策しておけばよかったと後悔。

下りでは、ミスミソウが夕日に照らされて、さらに美しくなっていた。帰りも写真を撮りながら時間をかけて戻ったので、角田浜に着いたときには17:00になっていた。

次の日、角田山の隣の弥彦山(634m)の山頂近くまでロープウェイで行って、そこから山頂に歩いて行こうとしたが、雪がかなり積もっていたので断念した。新潟市タウンでいただいたお寿司とのど黒は格別だった。

     

オウレン(オウレンダラケ)

マンサク(カタクリ/ミスミソウ/イチゲ)

ロゼット状の葉のショウジョウバカマ
美しい木の幹たち さまざまな木 木の舞(ダブルクリックで拡大表示)
トキがこんなところに 佐渡島が見える 萬代橋
丸伊ののど黒(燻り丼) 弥彦山山頂への道は雪 弥彦山からの展望