多峯主山山頂

 

天覧山・
多峯主山

飯能セントラル第一パーキング→飯能市郷土館→能仁寺→元来た道
年月日 2018年3月10日
地域 埼玉県
標高 271m(多峯主山)、197m(天覧山)
天気 晴れ
ひとこと 楽ちん散歩コース、低山でも展望すばらしい
 

 

歩いたコース  ▲駐車場〜天覧山中段〜天覧山▼
  


店蔵絹甚



天覧山(天覧山への道)


 

本当は飯能市郷土館の駐車場に車をとめる予定だったが、週末ということもあってイベント開催に使用されていて駐車できない。そういえばガイドブックにもイベント開催時には閉鎖されると書いてあった。急遽別の駐車場を探して駅の近くのパーキングに駐車。街の中を歩いていく(11:25)。

商店街のどの店頭にもひな飾りが展示されている。どうやら今、飯能ひな飾り展をやっているようだ。かつては絹織物で栄えた町らしく、その財産を今、ひな飾り展として町おこしにつなげているらしい。

商店街を歩いていて目を引いたのが土蔵造りの歴史ある家。店蔵絹甚という建物(写真左上)で、中にはひな壇だけでなく、絹布を使って作った、さるぼぼなどのつるし飾りも飾っている(写真下)。

突き当りの公民館のところを右に曲がり、次の角、観音寺で左に曲がる。お寺をぐるっと回るように歩いて(境内、墓地を通り抜けることもできた)、裏側の車道を上ってい行くと右手に飯能市郷土館(先ほど駐車しに来たけどできなかった場所)。広い敷地には市民会館もある(トイレあり)。この日は広い駐車場を利用して震災復興元気市の準備をしていたようだ。

この通りをまっすぐ歩くと能仁寺に突き当たる。大通りを渡り、天覧山の指標に従ってお寺の右側の小さな公園(?)を突き抜けて、能仁寺からの車道を渡る。ここから林に覆われた舗装道路(写真下)。ゆるやかに上っていくと天覧山中段の広場に到着(トイレあり)(12:05)(写真下)。

この後、天覧山方向に山道を登っていくとあっという間に天覧山(12:10)。197mという低山にしては展望がかなりいい。手前には飯能市街、そして左方向奥には東京の高層ビルもかすかに見える(写真下パノラマ)。

     
ひな飾り展 天覧山への舗装道路 天覧山中段からの展望(広場)
天覧山からの展望

 

▲天覧山〜多峯主山▼   
  

この後、裸の広葉樹の中、整備された長くてゆるやかな階段を下りる。下りきると、こんなところに湿原(12:20)(写真右上)!?それほど広くはないが奥の方までずっと湿原が続いている。とはいってもこの湿原のほとんどに水はなく乾燥している。

道が湿原から離れて多峯主山方面に上っていくところが見返り坂。このふもとは笹に覆われているが(写真下)(12:30)、この笹が飯能笹といわれる固有種だそうだ。「一見、普通の笹のように見えるが、幹の色、枝の出方などに特色がある」らしい。素人には違いがわからない。繁殖力があまりなくこの辺に留まっているということだ。

この後ゆるやかな丸太の階段がずっ〜と続く(写真右下)。この辺は針葉樹(ヒノキが多い)に覆われているため日陰で涼しい。やがて谷側が広葉樹となりお日様を浴びながら歩く(写真右下マウスオーバー)。

再び針葉樹の中を歩く。高麗駅分岐を過ぎて少しすると、道が二股に分かれる(12:45)。ちょうど下りてきた人に聞くと右側が男坂で左側が女坂だという。これまでがあまりにもゆるやかだったので、男坂を選ぶ(写真下)。

しばらくゆるやかな道が続いた後、階段が急になり、山頂への最後の急登は鎖場になっている(12:55)(写真下)。このお散歩コースに鎖場は似合わない。。。よく見ると左側に階段が続いているので、階段の方を上っていくと明るく多峯主山に到着(写真一番上)(13:00)。あとでわかったのだが、直登コースの鎖場は子供専用のものだったようだ。

 


湿原


ゆるやかな階段を歩く(明るい道)



     

長い階段を下りる

ヒメカンスゲ 飯能笹
イヌツゲの虫こぶ(この傷は誰の仕業?) 男坂へ 山頂手前の子ども用鎖場

 

 

▲多峯主山山頂〜雨乞池〜天覧山中段〜駐車場

  


多峯主山山頂

山頂には巨木が並ぶ

陽だまりハイク(突き当りを左へ)

 

山頂(271m)は開けていて展望がすばらしい。緩やかな傾斜で奥にいくほど高くなっていて、まるで展望を楽しむための自然の劇場のようだ(写真左上)!すでに数人のハイカーが休憩している。奥の方の木陰のベンチに腰を下ろして展望を楽しみながらお昼休憩。

近くには飯能市街、そして遠く向こうまでカメラのズームで覗くと都心高層ビル群が見える(写真下パノラマ)。反対側は秩父方向の展望がすばらしく、すぐ右側には日和田山、遠く左方向には武甲山や小持山・大持山などが見える(写真下パノラマ)。

休憩後(13:25)、今度は雨乞池周りで下山。どんどん下りていくと、雨乞池が見えてきた(13:30)(写真左中央)。その少し前にトイレもある。この池は「こんな山頂にありながら水の枯れたことがない池である。...作物が枯れるような干天が続くと、ここに集まって、神に雨を乞い、池のまわりでにぎやかなお祭りをした」と、そばの説明書きに書いてあった。

ここからは林の中の平坦な道を歩く。伝説の「よしだけ」と呼ばれる竹(わずか)を通り過ぎ、しばらく歩いていると、低木の照葉樹になにやら葉っぱとは違う薄緑色のものを発見。よく見ると、なんとウスタビガの繭だった(写真下)。穴が開いていて色褪せているので、かなり前のものかもしれない。でも久しぶりにウスタビガの繭と再会できてうれしかった。

高麗駅分岐までやってくると、来た道とは別の道を行く。南側が広葉樹のため明るく、陽だまりハイキングが気持ちいい(写真左下)。しばらく歩いて突き当りの階段の手前を「飯能駅近道」の指標(写真左マウスオーバー)にしたがって左へ歩いていくと天覧山中段まで戻ってきた(14:15)。

その後、商店街でお団子を食べたり、道草をしながら駐車場に戻っていった(15:10)。今回歩いたコースはらくちんコースなのでかなり歳を取ってからでも歩けそうだ。お散歩コースとして覚えておきたい。

     
多峯主山山頂から飯能市方面とズームによる都心方向の展望
反対側の展望

よしだけ

ウスタビガの繭

ストライプとボーダーの交わり