城山山頂(春の花が咲き乱れ)

 

高尾山・城山

日影沢→城山→高尾山→高尾駅(ロープウェイ)→高尾山口駅
年月日 2018年4月8日
地域 高尾(日影沢)
標高 621m(城山)、599m(高尾山)
天気 晴れ
ひとこと 日影沢、城山などで春の花三昧
 

 

歩いたコース  ▲日影バス停〜日影沢林道▼
  


日影沢入り口


新緑


ニリンソウ



 

春といえば桜、そしてスミレ。そのどちらも楽しめ、特にスミレの種類が多いのが高尾山。今年は季節がはやく進んでいるので、いつもより早めがいい、ということで、十数回目の高尾山へ。日影沢からのコースは2015年以来3年ぶりだ。

今回は電車でJR高尾まで行き、そこから小仏行きのバスに乗って日影へ。バス停では行列ができていて、かなり待ったが10時ごろに日影に到着。目的はみな同じなのか、かなり多くのハイカーがここで降りた。少し歩いて日影沢に到着(10:10)。

ここからスミレたちの展覧会が始まる。スミレはタチツボスミレが多いが、次に多いのがマルバスミレ。そのうちお目当てのタカオスミレが登場。これも日影沢ではかなり見られるのがうれしい。

他にも名前をすっかり忘れていた小さな白い花の集まりのセントウソウ、モミジイチゴ、ヤマブキ、ムラサキケマン、テナンショウ、ニリンソウなど2015年のときと変わらない花たちが迎えてくれる。(お花畑参照)。周囲の木々は萌黄色で、ところどころに桜の薄いピンクが混じっている。気が付くとあんなに多くいたハイカーたちはほとんどいなくなっていた。

近くにニリンソウ群生地復元中の看板があり、「かつて日影沢の対岸は、春になるとニリンソウが群生し、一面が白と緑の絨毯でした。しかし、訪れる人が増えると地面が踏み固められ、群生地が縮小・分断化してしまいました。かつての風景を復元するために、2011年に保護エリアをロープで囲み、立ち入り制限をしている」とのこと。

そういえばこの辺にニリンソウ(写真左下)の群生地があると聞いたことはあるが、それほどの群生を見たことがないのは、現在回復中だからなのか。回復傾向だがまだかつての風景を取り戻すまでには至っていないそうだ。

ハート形の葉っぱをかき分けて何かを探している人がいる。近づいて見てみると、大きな葉っぱの下に隠れて地面の近くで小さな花が咲いている。これが葵の御紋のモデルとなったフタバアオイ(写真下)。地味な花が葉っぱの下に隠れているので今まで気が付かなかった。思い返せば、こうやって人に教えてもらいながら花の名前を一つひとつ覚えてきたような気がする。忘れるのも多いが。。。

     
めずらしい貝母(バイモ)の花 タカオスミレ(花の色が茶色っぽい) ちょっと変わった模様のタカオスミレ
ミヤマハコベ(トウゴクサバノオ) ヤマルリソウ フタバアオイ

 

▲日影沢林道〜城山へ▼   
  

そろそろコチャメルソウの群落の場所では、と思って先ほどから探しているのだがなかなか見つからない。これも地味な花なのでもしかしたら見過ごしたのか、あるいはコチャメルソウの群落もひょっとしてなくなってしまったのか。。。実際、そこからかなり川上に歩いたところにあった(写真下)。よかった。

ゲロゲロと鳴き声が聞こえるタゴガエルの岩を通り過ぎて(11:05)(写真下)、道が大きく右に曲がるところまでやってきた(11:15)。3年前はここから左に上る道を通ってもみじ台に行ったが、今回は一丁平の桜で花見をしたいので、もう少し歩いて一丁平に直接通じる道を行こうと思っていたが、その道が通行止めと書いてある。しょうがないのでそのままこの広い林道を道なりに歩いて城山に行くことにした。

この後の道でもこれまで以上にタカオスミレの群落が多く見られた。日向側だがヒカゲスミレも咲いている。エイザンもところどころで見られるが花の色は白い。ヤマブキや下を向いて咲いているモミジイチゴなども多い。

途中、道が車止めゲートで遮断されている(写真下)。その横から通り抜けて歩く。クサイチゴやキケマン、ムラサキケマンが多くなってきた。

いつの間にか高度は上がり、周囲が開けてきた。そろそろ城山(写真下)。

 


花が開ききっているタカオスミレ(群落)


萌黄色の木々と桜(林道)

     

コチャメルソウ

タゴガエルの岩 ヒカゲスミレ
エイザン カントウミヤマカタバミ(モミジイチゴ) 車止めゲート
キケマンとムラサキケマン アカネスミレ 城山が見えてきた

 

 

▲城山山頂〜一丁平〜高尾山〜高尾駅

  


鮮やかな花たちで彩られた城山


富士山もなんとか見える


橋谷晃さん「にっぽん百名山」撮影中


ヤマザクラとミツバツツジの競演?(駅の2つの列)

 

桜で覆われた城山が見えてきた。左手少し向こうには高尾山も見える。城山に着くと(12:25)、広場はちょうど見ごろの桜に覆われ、お花見ハイカーたちで大賑わいとなっていた(写真一番上)。

桜の屋根の下のベンチでしばらくお昼休憩した後、西側に下りていくと、広場に大きな松の木が一本。昔ここに寝そべって気持ちよく富士見をしていたことを思い出した。この季節、周囲は桜以外にも、鮮やかな赤、ピンクなどのハナモモ、黄色のヤマブキなどに覆われている(写真左上と一番上マウスオーバー)。

自分の記憶ではここは富士見に最適な場所と思っていたが、春にはこんなに鮮やかな場所になることは忘れていたようだ。ユキヤナギやモクレンからミツバツツジまで、春の花がまさにここに一同に集まっている。

肝心の富士山はどうかというと、なんとか見えている(写真左真ん中)。この季節は花たちに主人公を譲って、控えめにしているようだ。

春の花たちを堪能したら、今度は一丁平へ出発(13:20)。とはいっても城山で桜が満開ということはそれより下にある一丁平は…。

桜の道の階段を下りていると、下のほうで何かをやっているようす。下りてみると、なんとNHK BSプレミアム「にっぽん百名山」の撮影中だった。人がいなくなったタイミングで橋谷晃さんが、階段の上から下りてきているところ(写真左下)を撮影していた。

この番組は5月7日に放送されたので録画して見たのだが、順番的にこの場所に出てきたというよりは番組の最初の方で映ったような気がする。表、奥、裏高尾を全部網羅するこのコースの撮影はなんと10日間に及んだみたいで、わずか30分の番組を作成するのに大変な労力と時間が費やされているようだ。

その後一丁平に着いた(13:40)が、ここでも富士山はなんとか見えている。だが桜はというと、やはり思っていたとおり見ごろは過ぎていた…。最初は一丁平でお花見の予定だったが、結果的に桜が見ごろの城山でお花見できてよかったのだが…。

2006年4月15日にはこの一丁平のあたり一帯が満開のヤマザクラに覆われていた。2015年4月12日でもまだ少しは残っていたのに今回は4月8日で桜はほとんど終わっている。最近特に季節が進むのがどんどんはやくなっている…。

この後、サクラとミツバツツジの競演の場所でもやはりサクラの方が少し見ごろが過ぎていると思うのは気のせいだろうか。これからもサクラの見頃が先に過ぎるようになるとこの競演は楽しめなくなる時がくるかもしれない。考えすぎだろうか。。。

この後、高尾山(14:25)経由で一号路を途中まで下り、お気に入りの天狗焼きを買って食べながら長い駅の列を待って(15:40)(写真左下マウスオーバー)ロープウェイで下りた。

     
高尾山が見える ハナモモとサクラとヤマブキと ハナモモとツツジ
モクレンとユキヤナギとサクラと クサボケとスミレ イカリソウ(ニオイタチツボスミレ?)

撮影の様子(撮影中)

一丁平からの富士山(ピンクのエイザン)

一丁平の桜の見頃は過ぎていた