富士山と白馬像

 

陣馬山

陣馬のふもと駐車場→陣馬山登山口→一ノ尾根→陣馬山→奈良子峠→奈良子尾根→陣馬の湯→登山口→陣馬のふもと駐車場
年月日 2020年1月5日
地域 神奈川県
標高 855m
天気 晴れ
ひとこと こんなに富士山がくっきり見えるのは初めて
 

 

歩いたコース  ▲駐車場〜陣馬山登山口〜和田分岐▼
  


のどかな登山道



少し暗い場所の低木にウスタビガの繭



くっきり富士山(広葉樹と針葉樹)



 

今年は子年だが、馬の名のつく陣馬山へ。陣馬山登山は2012年以来になる。夕べ山で雪が降ったようなので積もっていないか少し不安だ。2009年には山頂近くにかなり雪が積もっていたのを思い出す。

今回は登山口の近くにある無料の「陣馬のふもと駐車場」に車を停めて(9:00)、登山口から一ノ尾根の道をスタート(9:10)。民家の間を歩いていくと、前回も見たが、網タイツをはいたみたいな竹が数本並んでいる(写真下)。前jはもう少しあったような。。。これはこういう種類の竹なのだろうか。

冬枯れの気持ちいい尾根を歩るくときはいつも、低木に鮮やかな緑色の袋(ウスタビガの繭)がぶら下がっていないか探してしまう。ありそうな気配がすると見つかることが多い。いつもは明るい尾根で見つかるのだが、今回は少し暗めの場所で見つかった(写真左真ん中)。

このウスタビガ、晩秋に繭から羽化して出てきた雌のところに雄が飛んで来て出会い、 雌はその場で、自分が出てきた繭に産卵するのだそうだ。ということで、この繭の中は空っぽで、そうやって産んだ卵が表面に付いている。最近の冬の陽だまりハイクでは、この緑色の袋を見つけるのはマストになっていて、とりあえず見つかって一安心。

上沢井分岐(上河原バス停からの道と合流)までやってきた(9:55)。山頂まで3.4kmの地点だが、2009年の大雪のときはすでにこの辺から道に雪があったが、今回はまだ雪がないのでそこまでひどくはないようだ。

針葉樹の中の急登を上っていくと、木の間からくっきり富士山が見えるようになった。次の分岐を通り過ぎ、道の片側が広葉樹で、もう一方は針葉樹の道を歩いていくと、また富士山が現れ、さらに大きくくっきり見えるようになった(写真左下)。

いつも思うことだが、枯葉を踏みながら一面冬枯れの陽だまりの中を歩くのは最高だ。深い青空に冬枯れの枝が美しいアートを作っている。

しばらくすると「一ノ尾テラス」というところに到着(10:30)。登山口から山頂まで5qのところをまだ3qしか歩いていないことがわかり、ちょっとがっかり。まずは陽だまりの中で大福餅休憩をしてエネルギーをチャージしてから歩きを再開。

和田への分岐(10:50)を通りすぎ、山頂まであと1.5kmの地点ぐらいから、地面に白いものが。

     

一の尾根コースへ(駐車場)

網タイツをはいた竹?(わかりにくい標識)

上沢井分岐
くっきり富士山 青空に気持いい冬枯れの木々 登山道がゼブラ模様に

一ノ尾テラス(針葉樹・広葉樹半々) 和田分岐2020年は地面に雪がパラパラ

同じ和田分岐2009年にはこんなに雪が

 

▲陣馬山山頂▼   
  

山頂近くになっても雪は地面にパラパラ状態で、登山道の上には全くなく(写真下)、これなら大丈夫そうだ。2009年にはこの辺ですでに10cmぐらいの積雪があった(写真下)。

結局、山頂直下の茶屋が見える眺めも2009年のような一面真っ白な風景ではなく、ほっとした(写真右上)。南側の斜面などは雪がほぼ溶けている。最後の少しぬかるんだ階段を上り詰めて白馬像のある山頂に到着(11:30)。

白馬は相変わらず青空に突き刺すように上を向いている。おまけに今日の富士山は最高だ。個人的には陣馬山からの富士山は少し遠いし、今までくっきり見えたことがなかったのであまり期待はしていなかったのだが、今日のはくっきりで、しかもいつもより大きく見えているような気がする(写真下パノラマ)。

茶屋のご主人が前日雪が降って塵や埃がとれ、空気が澄んでいるからだと言っていた。おかげで白馬像と富士山のコラボの写真もくっきり写った(写真一番上)。

360度すべての山がくっきりと見える。富士山の右方向には南アルプス(写真右下マウスオーバー)が、そして左側には丹沢方面の山々(写真下)。反対側に行くと、都心の高層ビルの中にスカイツリーが( 写真下)、関東平野の向こうには筑波山が見える(写真右下)。

茶店のベンチでなめこ汁やおにぎりなどをいただき。穏やかな陽だまりの中、富士山をはじめとする山々を見ながらゆっくり休憩。陣馬山は山頂も広いし、富士山も見えるし、白馬像もあるし、茶店も何軒かあるし、素晴らしいところなのだが、トイレだけが残念。トイレがあるだけでもありがたいことではあるのだが。

 


2020年の山頂直下(雪の多い2009年)

白馬像と北方向

筑波山(南アルプス)

     
今年の雪 2009年の雪 スカイツリーも見える
富士山、南アルプス方面の山々
丹沢方面の山々
雲取山方面

 

 

山頂〜奈良子峠〜奈良子尾根〜登山口〜駐車場▼

  


冬枯れの道


落ち葉ふかふか(木々のアート)


すみれ

 

明王峠・景信山方面に下山(12:35)。雪解けでぬかるんだ階段を下りていく。栃谷尾根コースとの分岐では指標どおり左側(奈良子尾根方面)に進む。

半分針葉樹の道、冬枯れの木々の枝が美しい道、明るい針葉樹の道、どれもアップダウンの少ない気持ちのいい尾根。しばらくすると、奈良子峠にやってきた(写真下)(13:10)。道標はあるが、「奈良子峠」の名前が小さいのと曲がる道が目立たないので見逃してしまいそうだ。これをまっすぐ明王峠に進む道は2012年に景信山から高尾山まで縦走した道だ。

今日は縦走はしないので、ここから大きく右に曲がって陣馬山登山口バス停への道(奈良子尾根)に下りていく。すぐ平坦になり、明るい針葉樹の中を歩いていると、根こそぎ倒れている木々が頻繁に現れた(写真左上と下)。昨年の何度もやってきた台風のせいだろうか。

落ち葉がふかふかの道(写真左真ん中)を気持よく歩いていくとしばらくして車道に下りた。が、右手すぐの向かい側に「陣場の湯 陣渓園」への道標があって(写真下)、そこからまた登山道が始まる(13:55)。再びふかふかの落ち葉を踏みながらしばらく歩くと陣馬の湯が見えてきた(写真下)(14:15)。ここには3軒の温泉宿があるらしい。登山道歩きは終わり。

ここからは車道歩きで最後まで続く。栃谷尾根方面への分岐を超え、だらだらと歩いていると、ゆずがたわわになっている木が目立ち始め、「ゆずの里」の小さな看板が出ていた。こういう場所には道端にゆずが売られていることが多いので、期待して歩いていたら、やはりその先にゆずの無人販売の小屋があったのでゆず5個入り袋を2袋買わせていただいた(1袋100円)(家に帰ってからおいしいゆずジャムを作った)。

相変わらず車道をだらだらと歩いてたら、お日様が当たる暖かい斜面に、「小さい春」、すみれを見つけた(写真左下)。ウキウキするもののまだお正月。これは今年がかなりの暖冬になることを意味しているのかもしれない。

一ノ尾根への分岐まで戻り、バス停のある陣馬街道に出た。右に少し歩いて駐車場に戻ってきた(15:10)。

     
明るい針葉樹の道 奈良子峠 根こそぎ倒れている木(キジョラン)
一旦車道に出る(道標から登山道) 陣馬の湯 冬枯れの木々(テイカズラの種)