雌阿寒岳山頂

 

雌阿寒岳

雌阿寒温泉登山口→二合目→五合目→八合目→雌阿寒岳→八合目→五合目→二合目→雌阿寒温泉登山口
年月日 2019年9月1日
地域 北海道
標高 1499m
天気 晴れのち雨
ひとこと 百名山、活火山、噴気口からの噴射音
 

 

歩いたコース  ▲雌阿寒温泉登山口〜1合目〜3合目▼
  


雌阿寒岳(登山口)

1合目(木の根っこが露出した道)
2合目(3合目)

 

この日は早朝5時から、カヌーで釧路湿原の川下りを楽しんで、9時頃塘路(とうろ)から阿寒へ車で移動。途中でこれから登る雌阿寒岳が見えた(写真左上)。雌阿寒温泉駐車場に着いたのは11時ごろ。

早速準備をして登山開始(11:15)。針葉樹林(アカエゾマツ)の林の中に入っていく(写真左上マウスオーバー)。足元にはゴゼンタチバナの実が終わったものが多いなか、まだ赤い実をつけているものもある。

しばらくすると、「旧登山道を使用してください。」という紙が木に巻き付けられていて、道にはひもが張ってあり通れなくなっている。木の根っこがむき出した歩きにくい旧登山道を上っていく。

「1合目、山頂まで2.9km、登山口まで0.4km」の標識が現れた(11:30)。ここで通行禁止の道と合流した。合目標識があるということは、自分がどの辺を歩いているのかを確認できるので歩きやすい。

さらに林の中をどんどん進んでいく。途中でご老人が周囲の写真を撮っていた。苔や緑や木の根っこが織りなす光景を庭園のようだと言っていた。相変わらず木の根っこ(写真下)の多い道を歩いていくと2合目に到着(11:45)(写真左下)。すでに下山してきている人がいる。

3合目はわずか10分後に現れた。(写真左下マウスオーバー)。3合目を過ぎるとハイマツの道になり空が見えるようになった。開けたところから振り返ると広大な原始森の絶景(写真下パノラマ)!

進行方向を見るとこれから上っていく尾根が見える。ほとんどハイマツのトンネルになっているが、ハイマツが途切れているところではハイカーの姿が見える(写真下マウスオーバー)。

2合目と3合目が短かったので4合目もすぐ現れるかなと思ったら、これがなかなか現れない。

     

ゴゼンタチバナの実 コウモリソウ 1合目で旧登山道終わり(通行禁止)
根っことはしご ●根っこのアート にょろにょろ
3合目前の道 ハイマツの道(これから上る尾根道)

これから花か?

広大な原始の森の展望

 

▲4合目〜7合目▼   
  

木が生えてない谷のように窪んだところにいったん下りて渡り(写真下)再びハイマツのトンネルの中に入る。少し上ってハイマツが途切れたところで振り返り、また広大な森を見下ろす。さらに上っていくとやっと4合目の標識が現れた(12:15)(写真右上)。あとで思うと、2号目と3合目の間が5分短かった分3合目と4合目の間が5分長かっただけのようだが、この5分がかなり長く感じられた。

4合目を過ぎると、振り返って見える原始の森にオンネトーの湖が加わり、すばらしい展望を堪能(写真下)。

広くなったハイマツの道には大きな岩がごろごろしている。5合目には12時半に着いた(写真右上マウスオーバー)。この辺まで来ると下山してくる人が多くなり、少しスペースがあるこの5合目で少し休憩。他にも軽い休憩を取っているハイカーが数人。

少しずつ鉛色の雲が現れてきているのが気になる。早朝にカヌーで川下りをしたときのガイドさんが午後に雷雨があるかもしれないので気を付けるようにと言ってくれていたのを思い出した。ネットの雌阿寒岳の天気予報は晴れなのだが。。。

下山している人が多いのに、まだ半分しか登れていない。しかも雲行きがあやしくなってきた。この時間、ほかに上っている人は恐らく1人か2人ぐらいしか見ていない。どうしよう。勇気ある撤退にしようか、と一度心が折れそうになった。でも、せっかく北海道の百名山を5合目まで上ってきたのだから、やっぱり頑張って山頂まで上ってみることにした。

それからは焦りもあり、とにかくさくさくと上っていった。この日は珍しく体調がよく、いつもだと歩き始めるとどっと出る乳酸も控えめで、体も足も軽い!大きな岩や石で歩きにくい道もなんのその、飛ぶように歩いていった。

北側の道に回り込むとフップシ岳と原始の森のすばらしい景色を見下ろせる(写真下)。すぐに6合目到着(12:50)(写真右真ん中)、そして7合目(13:00)に着いた(写真右真ん中マウスオーバー)。

7合目からは展望が開け、しばらくすると遠く火口壁の稜線までのぞめるようになった。ゆるやかな道が終わり急登が始まるころに(写真下)、3合目か4合目でトレイルランニングをしながら追い越していった女性がすでに山頂に上って下りてきていた。速い!

 


4合目(5合目)

6合目(7合目)


7合目へ

    ●はクリックして拡大
4 合目へ ●オンネトーが見える  5合目へ
フップシ岳と雲行きのあやしい空 火口壁の稜線まで見える 開けたゆるやかな道を歩き急登へ

 

 

8合目〜雌阿寒岳頂上〜下山▼

  


8合目(9合目)

8合目で振り返る(下山9合目から)

阿寒富士

 

急登になってすぐに8合目に到着(13:08)(写真左上)。振り返ると今歩いてきた緩やかな道とその向こうに原始の森が見える(写真左真ん中)。この辺までくると下りてくる人も上ってくる人もあまりいない。このまま頂上に行っても誰もいなかったら、と思うと寂しくなってくる。

緑がなくなり火山礫だけになった道に、メアカンフスマという可憐な白い花が咲いていた(写真下)。さらに上って9合目到着(13:20)(写真左上マウスオーバー)。

火口壁の外輪を歩くようになると「シューッ」という大きな噴射音が聞こえてくる。2006年3月21日に小噴火のあった生々しい新噴気口が見えてきた(写真下パノラマ)。

風の強い火口の縁を少し歩いていくと山頂に到着(13:30)(写真一番上)。8合目ぐらいから前を歩いている人はほとんど見なかったので頂上には誰もいないかと思っていたら、7、8人ぐらいはいる。ちょっとほっとした。

山頂からは北東側の展望がすばらしく、火口の外輪の延長の向こうにフレベツ岳、阿寒湖、その向こうに雄阿寒岳が見える(写真下パノラマ)。後ろ(南西)を向けば丸いおわん型の阿寒富士が見える(写真左下)。

山頂は風がかなり強いので長くはいられず、すぐに下山開始(13:35)。9合目前後のガレ地で今回もまたずるっと滑ってころんでしまった。。。

その後日が差したりもしていたのだが、見下ろす原始の森が次第に鉛色の雲に覆われてきた(写真下)。6合目ぐらいでとうとうぽつぽつと雨が降ってきた。いったん止んでこれで終わりかと思ったら、4合目ぐらいからまた降り出した。今度はしばらくまとまった雨が降って、2合目ぐらいまで下りてきたころで止んだ。1合目に戻ってきたころには日が差していた(16:05)。

雷雨ではなかったが雨になったのは、早朝のカヌー体験のときのガイドさんの予報どおりだった。

     
メアカンフスマ 下山途中の鉛雲(ハンノキ) 道中で出会ったキツネ
2006年3月21日に小噴火のあった新噴気口

雌阿寒岳頂上からの阿寒湖、雄阿寒岳方面の展望

雨が降り出す前の下り(8〜7合目)から見るフップシ岳と原始の森
   
 
カヌーの川下りと
ネイチャー ガイドツアー