倉掛山と月夜見山

 
月夜見山/
倉掛山
風張峠駐車場→倉掛山→風張峠駐車場→月夜見山→風張峠駐車場
年月日 2020年9月21日
地域 奥多摩
標高

1147m (月夜見山)、1078m (倉掛山)

天気 曇り時々晴れ
ひとこと 東京で一番高い駐車場から標高差の少ない山へ
 

 

歩いたコース  ▲風張峠駐車場〜倉掛山山頂〜風張林道▼
  


東京で一番高い風張峠駐車場


登山口?(緑がまぶしい登山道)


展望のない倉掛山山頂


風張林道



 

コロナの長期化により、長期間外出を控えていた人たちが出かけるなら3密になりにくいということでアウトドアが人気となった今、よく知られた山は人が多くなりそうだ。都内であまり人が歩かないような比較的高い山で比較的楽に登れる山を探したら、先月登った三頭山の近くに、倉掛山と月夜見山を見つけた。

どちらも、東京で一番標高が高い駐車場、「風張峠駐車場」(標高1146m)(写真左上)からすぐに着くような場所にあるが、それぞれ反対方向にあるので、駐車場を基点に東側と北側の両方に行くことにする。

4連休の3日目の高速道路はやはり少し渋滞していたが、まだ朝早かったし、短い距離だったのでなんとか通り抜けて、風張峠駐車場には9時半前に到着。すでに道中にはサイクリストやバイクがかなりいた。駐車場には他に1台車だけ。

まずは駐車場の東側にある倉掛山方向に向かって奥多摩周遊道路を渡る(9:35)。どこから入っていくのか探していたら、向こうから歩いてきたハイカーがどこに行くかも聞かずに「そこを抜けていけばいい」と教えてくれた。

柵が少しだけ途切れているところ(写真下)から向こうの林道に抜けると、道の脇には秋のお花がいっぱい!今回は山であまり充実感は得られなさそうなので、お花の写真を撮りまくることにした。ただ、天気がまだ曇っているためなかなか小さなお花にピントが合わなくて後から見たらほとんどがぼけていた。

ひととおり花を撮り終わったら、近くの登山口らしきところから山に入る(写真左上から2番目)。昨日まで降っていた雨で湿気が充満した森の中を歩き始めた、と思ったらすぐに林道に出てきた。ここからしばらく林道を歩くことになる。

林道脇は相変わらず花でいっぱいで(お花畑をご覧ください)なかなか前に進まない。そのうち林道の反対側が開けて、景信山、大山、大室山方面の展望のいい場所に出た(写真下パノラマ)(10:05)。この近くでまた登山口を発見したので、ここから再度山に入っていく(10:15)。

じめじめした登山道にはキノコが多い(写真下マウスオーバー)。進むにつれて道にまで草木がはみ出したところもあり、この道はあまり歩かれていないことが想像できる。駐車場からは下り道だったがここで少し上り、笹やその他の草木をかき分けて現れた小さなスペースに「倉掛山」の指標を見つけた(写真下から2番目)(10:23)。あっという間だった。展望なし。

その後元来た道を戻っていたら、すぐ左側に林道(風張林道)に出る道がありそこから出てきた。振り返ると指標らしき板が落ちていた(写真下)が、古すぎて解読不可能。おそらく「倉掛山登山口」の指標だったにちがいない。

登山道を通っても、林道を通っても、これまで上った(実際は風張駐車場より低いので下ったことになるが)山で山頂まで一番短かった山であることは間違いない。

     

ここを抜けて倉掛山方面へ

ツリフネソウ

これは何?(イヌブナ虫こぶ)
草木が道を覆っている(キノコだらけ) 登山口の指標か? アキノキリンソウ
ハギ 大きなハクウンボクの葉(穴だらけの葉) オトコエシミフクレフシ?(虫こぶ)
風張林道からのすばらしい展望

 

▲風張林道〜風張峠駐車場〜月夜見山へ▼   
  

林道に出て少し歩いたところでサイクリストに出会った。風張峠は東京で標高が一番高い道路ということで自転車で登る人も多いらしい。

その風張峠へは、奥多摩周遊道路を使うのが普通らしいが、この道「風張林道」は、なんでも奥多摩地区の激坂ポイントとして有名らしく、この方は20%の上りもある激坂を自転車で上ってきたのだという。

林道脇の花を観察しながらゆっくり林道を通って、一旦風張峠駐車場まで戻ってきた(11:15)。この時間になると、なるほど、この駐車場にもサイクリストがかなり集まっていた。

今度は逆方向の月夜見山への登山口を入っていく(写真右上)。ちょっと滑りやすい急登を上ると尾根に出た。真緑色のダンコウバイが迎えてくれた(写真下)。黄葉したダンコウバイは見慣れているが、緑色は新鮮に思える。

しばらくすると左側がミズナラやクリの木、右側は針葉樹の尾根道を歩いていく(写真右真ん中)。緑色のウニ(栗)がポツンポツンと落ちている。初秋の道を楽しもうとウキウキしていたらあっという間に車道に出た(写真右上マウスオーバー)(11:40)。

5分ほど車道を歩くと、月夜見山へのまた指標が現れた。ここからまた登山道に入ったが、これまた10分も歩くことなく車道に出た(写真下)。3度目に現れた月夜見山入口の指標から再度山へ(写真下)(11:55)。

すぐに右手に大きな岩が現れた(写真右下マウスオーバー)。それに見とれていたのか、この時、すぐ前にある指標「月夜見山→」(写真右下)を見て目の前にある道をまっすぐ進むと解釈して、そのまま進んでいった。

後からわかったことだが、月夜見山へはここから右に入るとすぐだったのに、右側に道があることすら気づかずにまっすぐ進んでいったのだった。

 


月夜見山への登山口(車道に出た)


ミズナラ、クリ林の尾根を歩く


月夜見山への指標(右手に大きな岩)

     
ミヤマタニソバ ダンコウバイ クサギの実(クサギの実が開く前)
車道歩き

再び車道に出た

3度目の入口(トラバースを歩く)

 

 

月夜見山山頂〜奥多摩周遊道路〜風張駐車場▼

  


荒廃した山道


大きな大きな栗の木


月夜見山山頂

 

まっすぐ歩いていくと、上りになった。道が少し荒廃していてわかりづらい(写真左上)。簡単に行けそうな山のはずなのにおかしいとは思ったが、なんとか荒れた道を慎重に超えてさらに進んでいくと、広い尾根に出た。広すぎて一瞬どこに進めばいいのかわからなくなったが、幸いピンクのリボンを見つけたのでそちらの方向に進んでいった。

足元には緑色と茶色の栗の実が落ちている(写真下)。よく見ると栗の木が多い。月夜見山に着くのにこんなに歩くはずがないと思いながらも、この栗林の広い尾根をどんどん進んでいくと、「月夜見第一駐車場」への指標が現れた(写真下)(12:15)。

やっぱりかなり行き過ぎていることがわかり、とにかく引き戻すことに。大きな大きな栗の木が広い尾根道の真ん中にどっしりと陣取っている姿は迫力がある(写真左真ん中)。2、3週間後にくれば、この道はイガイガだらけの道になっていたに違いない。

とにかくこの尾根は平らで背の高い木々に覆われたスケールの大きい林で、とても気持ちがいい。すでに鮮やかな色をまとった、ちょっとせっかちな葉っぱがところどころに落ちている。しばらくしたら、突き当りまでやってきた。そこに「月夜見山」の標識があった(写真左下)(12:25)。どこで間違ったのか、かなり先まで歩いていたことがわかった。

山頂は広いが木々に囲まれていて展望はない。やっと着いたこの山頂でおにぎり休憩。そういえば、最初トレイルランニングをしている人に一人会ってから、誰も会っていない。おそらくこのマイナーな山には誰も来ないのだろうな、と思っていたら、恐らく正しい道と思われる方向からハイカーが一人やってきた。

帰り(12:40)はその道をいくと、尾根道の延長線を少し歩いたあと、ジグザグ道を急降下して出てきたところが、例の大きな岩のある「月夜見山→」の標識のあるところだった。ここで右に曲がる道があったのに、かなり遠回りしたことになる。なぜこの道に気づかなかったのか、反省。。。

ここからはほんの少しで車道に出て(12:50)、今度は風張峠まで車道を歩いて戻った(13:15)。

     
月夜見第一駐車場への指標 広い尾根を戻る 緑と茶色の栗
マムシグサの実がひょっこり 大きな立派なキノコ 山頂にある標識