要害山山頂からの富士山と空(富士山のみ)

 

要害山

尾続バス停駐車場→尾続山→実成山→コヤシロ山→風の神様→要害山→山神社→鏡渡橋→尾続バス停駐車場
年月日 2020年12月26日
地域 山梨県

536m (要害山)、コヤシロ山(600m)

天気 晴れ
ひとこと 富士山ビューポイントだらけの縦走コース
 

 

朝焼けの高速道路 山頂の一本の木が目立つ要害山
   
歩いたコース  ▲尾続バス停〜尾続山山頂▼
  


要害山登山口


木々の間から富士山


尾続山からの富士山

 

尾続(おづく)バス停の横にある駐車場がいっぱいにならないようにと朝早く出発しが、お日様が差し込む前に着いた駐車場(300円)には、まだ車は一台もいなかった(7:45)。寒い!零下の寒さだ。こんなに早く出てこなくてもよかったと思ったが、駐車場がどうなっているかは着いてみないとわからないからしょうがない。

そのうち日が差してくると少し暖かくなってきた。近くの集会所にあるトイレ(道標あり)を借りてから、道路を渡った向かい側の登山口から出発(写真左上)(8:05)。

イヌマキ(?)がユニークに剪定された道を通って立派な門構えのお屋敷(?)の石垣の手前で左へ曲がり、石垣に沿って細い道を歩いていく。北側に回ると霜が降りて真っ白になった道(写真下)を歩き、すぐに植林帯に入った。ジグザグの道を緩やかに上っていくと竹林(写真下)があり、さらに進むと広葉樹林も混じり、ホウノキの葉っぱなどで覆われた道がしばらく続く。

よく見ると、キジョランの種ほど大きくはないが、ふわふわした毛が道にいっぱい落ちている。テイカカズラの種のようだが、私の中では、この花と種が結びつかない。調べてみると、暗い林のなかでつるを伸ばす、ありふれた白い花で、おそらく見たことはあるのだろう。秋には長さ20cmもの実をつけて、それが割れてこの種が出てくるらしい。秋にはこの実も意識して探してみたい。かなり道草をしてしまった。

通常のドングリよりも小さい丸いドングリがじゃらじゃらと落ちている(写真下)。小さくて丸いといえばツブラジイの実だが、ほんの少しだが殻斗も落ちているので違う。何の実だろうか。最後に急登をすると尾根に出た。

木々の間からもなんと富士山が見える(写真左真ん中)。ビューポイントがたくさんある今回のコースが楽しみだ。さらに標高を上げていくと、尾続山(おづくやま)に到着(538m)(写真左下)(9:05)。富士山方向の木が伐採されていて美しい富士山が見られる!

でも通常なら年の瀬にはしっかり雪をかぶっているはずなのに、今年の富士山の雪はとても少なく富士山が全体的に青いのが気になる。写真下は角度を変え、木と木の間から見える富士山を撮ったもの。

    

尾続バス停横の駐車場 石垣に沿って歩く 霜の降りた道

竹林

ホウノキの落ち葉の道

ミツバアケビの葉っぱが黄色から褐色へ

テイカカズラの種か 小さくて丸いどんぐり 木の間からの富士山

 

▲尾続山山頂〜コヤシロ山〜風の神様▼  
  

落ち葉あふれるフカフカ道をガサガサと音を立てながら進んでいく。針葉樹にはヒノキやスギの木以外にもみの木も目立つ。一度緩やかに下った後また上っていくと富士山が左手に見えてきた。木のないところから、富士山がバッチリ(写真右上)。右側手前の眼下には、尾続の街が見えている(写真下)。

さらに進むと、木々の間に大きな青い石があり、その後、広いところに出たがここが実成山(9:40)。 周りは木々に覆われているが、広葉樹が葉を落としているので、隙間から向こうが見える。富士山も木々の間から少し見える(写真下)。

ここから下り、しばらくするとコヤシロ山の矢印の指標が現れる。緩やかに上っていくと、真正面に富士山の頭が現れ、進むにつれて富士山の全容が現れた(写真下)。ここがコヤシロ山(600m)(写真右真ん中)(9:55)。このように真正面に頭から少しずつ現れる富士山はあまり見たことがない。

富士山の手前には中央道方面の展望があり、談合坂サービスエリアも見える。以前はここも木立に覆われていたようだが、大掛かりな伐採を行ってくれたおかげで素晴らしい展望が楽しめる。ありがたい。

ここからはどんどん下っていく。急降下の各場所にロープがあるおかげでスムーズに下りられた。最後に少し急登があり、上りついたところはかなりの崖状態。ここは指標に「風の神様」(540m)(10:25)とある。ここに立つと風が強く感じられることからこの名前が付いたのだろうか。

ここからの富士山もすばらしい(写真右下)。談合坂サービスエリアがより近く見える(写真右下マウスオーバー)。左下の方から湧いてきた雲が富士山にマフラーを巻くようにどんどん右へと伸びてきている(写真下)。

ふと崖に黄色いものが。よく見るとヤママユガの繭(写真下)。木の枝が折れて枝ごと落ちたようだ。

 


木のないところから、富士山がバッチリ

コヤシロ山からの富士山

「風の神様」からの展望(談合坂SA)

     
フカフカ落ち葉 尾根歩き(モミの木) 尾続の街

青い石

実成山からの富士山 マウスオーバーで富士山がもっと
ロープのある急降下(風の神様への急登) 「風の神様」(雲が横に伸びてきている) ヤママユガの繭

 

  ▲風の神様〜要害山山頂〜山神社〜鏡渡橋〜駐車場▼
  


登下と大倉への分岐
(灯篭)

広い要害山山頂 (秋葉大権現)


山の神社


要害山を見上げる

 

この崖から痩せ尾根が続き、またロープ付きの下りが待っていた。しばらくすると、進行方向左側には道路や民家が見える(写真下)。この山奥にも数軒民家あるようだ。あとから調べるとこれが登下(とっけ)という集落。

その後、小さな急登の手前で向こうから2人のハイカーが下りてきた。これが今日歩き始めて最初に出会った人たち。

暗い樹林帯の中に入って進むと道が凹んでいるところに道標があり、登下と大倉への分岐に出た(写真左上)(10:55)。そしてすぐそこには大きな樹とその向こうに石灯篭がある(写真左上マウスオーバー))。ここで要害山方面からやってくるハイカー1人とすれ違った。これで2組目。

緩やかな階段を上っていくと広場が何段かあり、最後に最も広い要害山山頂に到着(536m)(写真左上から2番目)(11:05)。ここは、戦国時代末期に「大倉砦」があった史跡(写真下)。また、秋葉大権現が奉られている(写真左上から2番目)。

展望が開けており、石老山から丹沢、大室山、そして富士山をはさんで三ツ峠まで見える(写真下パノラマ)。天気はいいし、広いし、展望もいいし、何より富士山が見える(写真左、写真一番上)しで、あまりにも快適なので、ここで、ゆっくり休憩をする。この間に恐らく要害山のみを目的で逆方向から上ってきた人が3人ぐらい展望を楽しんでいた。

約1時間後に歩きを再開(12:00)。緩やかなジグザグ道を下る。周囲はすべて広葉樹で、葉っぱをすべて落とした裸の木々が作る美しい景色(写真下)に癒される。山頂にいたときには特に意識しなかったが、葉っぱを落とした広葉樹の山のてっぺんに青々と葉っぱをつけた一本の大きな常緑樹の木(写真下)が目立つ。

途中で倒木にウスタビガの繭を発見(写真下)。これもどうやら枝が折れて落ちて偶然倒木に引っかかったか、地面に落ちていたところを誰かが倒木の枝に引っかけたかしたのだろう。緑色が少しあせているので、今年のではなさそうだ。

明るいのどかな道から樹林帯に入って少し歩くと「要害山秋葉大権現登山口」の指標があり(12:35)、樹林帯を抜けると階段を上がったところに山神社がある(写真左上から3番目)。もう少し下ると民家のある集落までやってきた(12:45)。民家の畑にある、すでに満開間近のロウバイの花が青空に映えて美しい(写真下)。

その後、先ほどの民家の方と道端でソーシャルディスタンスを取ってしばらくの間おしゃべりをしたあと、鏡渡橋を過ぎて、車道をだらだらと歩いて駐車場まで戻っていった(13:40)。下から見上げる要害山は、今の季節、山腹がふわふわの広葉樹で、てっぺんにあの常緑樹が1本立っているという(「オッパイ山」という別名もあるようだ)、とても印象的な山だった(写真左下)。


   

痩せ尾根のアップダウン

登下集落の民家の屋根が見える

大倉砦の図(山頂手前)

山頂の一本の常緑樹(山頂の標識)

山頂にある小さな花の種 山腹は広葉樹
ウスタビガの繭 木肌の美しい模様 青空に映えるロウバイ(メジロ)

要害山山頂からのすばらしい展望