日の出山山頂

 
日の出山・
麻生山
日の出山登山口駐車場→クロモ岩→日の出山山頂→クロモ岩→麻生山→白岩滝→日の出山登山口駐車場
年月日 2022年3月11日
地域 奥多摩
標高 902m(日の出山)、794m(麻生山)
天気

晴れ(春霞)

ひとこと アップダウンの少ないらくらくハイキング
 

 

歩いたコース  ▲駐車場〜クロモ岩〜日の出山山頂▼
  


日の出山ハイキングコース入口(杉林の中)

クロモ岩からの麻生山(クロモ岩)

日の出山山頂

御岳山や宿坊が見える

 

2022年に入ってオミクロン株により感染者数が急に増えたのと、平年より寒い冬が続いていたのとを理由に山歩きをしばらく控えていたが、3月に入って急に暖かくなったので、「今でしょっ!」と日の出山・麻生山へ出発。9年前には御岳山から日の出山、麻生山、金比羅尾根,、武蔵五日市駅の縦走をしている。

今回は日の出山登山口のバス停にある駐車場に車を止めて(9:05)、まずは日の出山ハイキングコースで日の出山へと向かい、その後麻生山に上って白岩の滝経由で下りてくる。

蔵のある立派な家がある三叉路(三ツ沢分岐)(9:10)を指標に従って左側の狭い車道へと歩く(写真下)。しばらくすると道沿いに個性的な形をしたログハウスが5,6軒見えてくる(写真下マウスオーバー)が、これらは宿泊施設なのだろうか。

さらに歩くと陶芸家や芸術家などの小さな集落を通り、小さな橋を渡った三叉路の角にメタルのカエルのアート(写真下)。その向こうにまた蔵のある立派な家がある。日の出山ハイキングコース入口が進行方向の先に見えている(写真一番上)。

階段を上ったところにある不動尊に登山の無事をお願いして(9:30)、スギ林の登山道を歩いていく。ここが標高450m。緩やかなジグザグ道を上っていく。50mごとに標高の指標が立っているので、わかりやすい。杉林の中はこの季節、何もないので、どんどん進んでいくと、進行方向の先に青空をバックに二股に分かれた面白い形の木(写真下)が見えてくる(写真下)。一旦尾根に出た(10:10)。このあたりで標高650m。

右に曲がると岩の上に「馬頭観世音」が祀られている。その隣には「顎掛岩」の説明がある(日本武尊が蝦夷遠征の帰りにこの岩へ顎をかけて、関東平野を見渡したと伝えられている)。もう少し歩くともっと展望のいい場所に出るが春霞のせいで、はるか向こうの山は霞んで見えない。

尾根を少し歩くと再び杉林の中を通り過ぎる。その先が、麻生山からの道と合流するところで右側の小さな階段を上る。右側はクロモ岩(10:40)(写真上から2番目マウスオーバー)。南東方向には日の出山のあとに上る麻生山が姿を見せている(写真左上から2番目)。このあたりで方向800m。

クロモ岩とは反対側の丸太の階段を上る。非常に整備されていてしかもゆるやかな階段。そのあともゆるやかな道がずっと続く。小さな歩幅で歩けるように丸太が贅沢に使われた階段を上った後、日の出山直下になって、石の階段がきつくなるが、それほど長く続くことなく山頂に到着(11:00)(写真左下から2番目)。

     

三ツ沢分岐(日の出山登山口駐車場)

芸術村?(ログハウス)

芸術家の作品か
不動尊 50mごとに現れる 二股に分かれた面白い形の木
顎掛岩 整備された階段(杉林)
山頂直下の階段

 

▲日の出山山頂〜クロモ岩〜麻生山山頂〜麻生平▼   
  

山頂は開けていて東屋があり、外にもベンチがずらりと並んでいる。平日なので、それほど人も多くなくゆっくりできるなとおにぎりを食べ始めたら、小学生の団体さんがどんどん上ってきた。

その後小学生がベンチのところでお昼を食べ始めた。マスクをしていたときはにぎやかだったが、黙食状態になると急に静かになった。不気味なぐらいだ。

小学生が食事している間に日の出山を後にして(11:20)、一旦、クロモ岩のところまで下りてくると、今度はすぐそこに見えている麻生山を目指して右側の道を歩いていく。この辺の道の左側は、恐らく前回は木々が一面伐採されていたところ(写真上マウスオーバー)だったと思うが、山肌に広葉樹林と針葉樹林が植林されていてこの9年間で大きく育っている(写真右上)。

両側が笹に覆われた道では雪が少し残っている。杉林の尾根道を歩いていくと、麻生山への道と白岩の滝への道の分岐点にやってきた(写真下)。麻生山の方へゆるやかに上っていくこと10分、麻生山山頂に到着(写真右真ん中)(12:15)。東側の視界が開けている!確か9年前に来た時はここは樹林帯の中で展望は全くなかったはずだ。後で調べると2016年に景観皆伐されたとあった。

日の出山はゆっくりできなかったが、まさか麻生山でこんなにすばらしい展望が楽しめるとは思っていなかった。さっそくベンチに座って、コーヒー休憩。北北西から南南東の180度以上の大パノラマの展望では、新宿副都心のビル群まで見えるそうだが、今日は春霞で奥武蔵の山々などが見える(写真下パノラマ)。

ゆっくりしたら歩き再開(12:50)。このまま麻生山を向こうに下る道は前回急降下で大変だった。今回は金比羅山の方には行かないので元来た道を麻生山への分岐点まで戻り、白岩の滝方向に歩いていく。

ゆるやかに下っていくと、ちょうど麻生山の北側の道に雪が現れた。雪はしばらくの間続き、融けかかった雪と土が混ざってぬかるみ状態になった道を滑らないように慎重に下っていく。麻生平という開けた場所(写真右下)(13:15)にも雪がうっすらと残っているが雪はここまでで、ここから右側の杉林の中に入っていく。

 


植林されている(2013年伐採時)


麻生山山頂


麻生平にも雪が残っている

     
日の出山山頂で食事中の小学生たち 麻生山(2013年の麻生山)

日の出山山頂の東屋が見える

冬のコアジサイ(杉林)

麻生山と白岩の滝の分岐(2013年分岐)

雪でぬかるんだ道
麻生山からの展望:奥武蔵の山々

 

 

麻生平〜白岩の滝〜駐車場▼

  


巨岩


白岩の滝


白岩の滝入口

 

いつの間にか沢が現れ、沢(タルクボ沢)とともに歩いていく。途中で巨岩が沢を覆うように横たわっていた(写真左上)。巨岩の端が、まるで大きなハムを輪切りにしたように平らに切断されている。すぐ隣に立っている岩は平らではないので、切断された岩はどこにいったのか。。。

小さな滝が次から次へと現れ、さらに下っていくと、「道が崩落しているため右折ができず、直進するように」との張り紙がある(写真下)(13:50)。直進先には絶対に道を間違えることがないぐらいピンクのリボンがにぎやかについている。それに従って歩いていくと滝が右手に木々の間から見えてきた。

さらに迂回路を下っていくと、白岩(しらいわ)の滝が現れた(写真左真ん中)(14:00)。これがメインの滝かと思ったが、道を曲がったところにもう一つ滝があった。説明書きによると、「白岩の滝は3つの滝で構成されているが、下流から見ると1つの大きな滝に見える」とある。上位と中位の滝は見たが、もしかしたら滝の全容が見える下位からの滝を見逃してしまったのだろうか。滝壺付近では、かつて、日照りが続くと雨乞いが行われていたそうだ。

さらに小滝が続く沢に沿って下りてくると、「白岩の滝遊歩道」の入口に出てきた(写真下)(14:10)。こちら側からは観光客が来れるように車道が入ってきていて(トイレあり)、道路脇に何台か駐車も可能だ。金曜日なので滝には人はいなかったが、ちょうど下りてきたときにカップルが遊歩道を入っていった。

ここからはほぼ平らな車道をだらだらと歩いていく。「白岩の滝」バス停のあるバス通りに出て(14:35)、左側に曲がりのどかな風景を見ながらゆっくり歩く。途中でヤギが小屋から顔を出していたの(写真下))でヤギさんとちょっと遊んで少し行くと、町内放送が流れ出した。

そう、今日は3月11日、東日本地震の起こった日で、午後2時46分に黙とうのサイレンが流れたので、足を止めて黙とうをしたのち、すぐそこにある駐車場まで戻っていった(14:50)。

     
小滝 迂回路へ リボンだらけ
冬枯れの木々(小滝) ヤギ(昔の看板) 白岩の滝入口