山頂手前の石垣

 
髻(もとどり)山 吉駐車場→林道歩き→若槻西条→堀切←髻山山頂→元来た道
年月日 2023年4月28日
地域 長野市
標高 744m
天気

晴れ

ひとこと

リンゴ畑に囲まれた城址はお花の山

 

 

姨捨サービスエリアの近くの山 イタヤカエデ
     
   ▲吉駐車場〜林道歩き▼
  


リンゴ畑の中を走る


ひたすら林道を歩く

 

今年はお城旅行を優先して山歩きがあまりできていなかった。季節はすでにゴールデンウィーク前。最近この季節がやってくると長野入りして、キャンプをしながら長野の山を散策するのが恒例になってきている。そこで今回は、お城つながりで、長野市の髻山(もとどりやま)城址トレッキングに決定。

今まさに満開のリンゴ畑を抜けるように走って、吉駐車場(20台)には難なく到着。ネットからダウンロードしたトレッキングコースの簡単な地図はあったが、登山入口がまさか少し道を引き返したところにあったとは知らず、目の前の林道を進行方向に進んでしまった(12:50)。

この道がどこにつながるのか不安な気持のままだらだらと林道歩きを続ける。林道沿いには、スミレ、ヤマブキ、ムラサキケマン、タンポポ、遠くに桜も咲いている(お花畑参照)。ツクシの群生地も。4月末だがここでは東京の4月最初の野草が見られる。山も萌黄色から針葉樹の濃い緑までいろんな緑色が見られるのはこの季節ならでは。

20分ほど歩いて山千寺への道を分ける分岐地点となり、初めて指標が見つかった(13:10)。髻山まで1600mと出ている。よかった。どうやら林道歩きが長いコースを選んでしまったかもしれないが、髻山につながっていることが分かり一安心。

     

駐車場から南方向の眺望

駐車場から進行方向に

林道
吉村砂防堰堤 キンポウゲの仲間?
スギナとツクシ 色のあせたウスタビガの繭 道標

 

▲林道〜登山道〜石垣▼   
  

ここから舗装されていない林道になる。向こうの山は萌黄色の木々に桜の木々が混じり、春色満載!(写真下)日のあたりのいい道の足元にはムラサキケマン、カキドオシなどの花が咲いている。

しばらくすると林道三登山山麓線は「森林作業以外の通行には許可が必要」と書かれた注意書きのある広場のような箇所にやってきた。このまま進行方向に行くには許可が必要ということなのだろう。右側には髻山まで300mの指標があるので登山道に入る(写真下)(13:35)。

ようやくここから登山道らしい道となり、杉林の間を少しずつ標高を上げていく。2、3分もしないうちに髻山の堀切が現れた(写真下)。「山頂を守るために、山腹の北から西にかけて深い横堀がめぐっている。上杉謙信はここへ軍馬を隠しておいたと言われ『馬かくし』と呼ばれている」とある。

このあとすぐ、山千寺方向との分岐の指標が現れて、髻山まであと220m。左に曲がり、針葉樹の中を上っていくと広葉樹だけの明るい道になった。つづら折れの少し急になった道になるとカタクリの花を見つけた(写真下)。この時期にまだ花が見られるとはラッキー。よく見るとその辺の斜面一体がすでに咲き終わったカタクリの葉っぱで埋め尽くされている。ということは少し前にはこの辺一体がピンク色だったということ。足元にはフデリンドウ、オドリコソウの花も。

その後、進行方向左手に主郭虎口の石垣が見えてきた(写真一番上)。右手向こうに山頂の東屋が見える。

 


●萌黄色ところどころ桜色


堀切

     
林道 ●桜色と萌黄色 ●桜色と萌黄色
登山道は右へ 日当たりのいい道 ここにも石垣が
クスサンの繭

カタクリの花

カタクリの斜面

 

 

髻山山頂〜元来た道〜吉駐車場▼

  


髻山山頂


髻山山頂から善光寺平

 

髻山山頂に到着(写真左)(13:45)。この山は、越後と信濃を結ぶ北国街道沿いにあり、武田・上杉氏の川中島の戦いの頃、武田・上杉両軍によって使用された山城。

「髻(もとどり)とは髪の毛をまとめて頭の上で束ねたところで、上杉謙信がここで頭を丸めて髻を埋めたことから名付けられたという言い伝えがある。また、山の姿が仏様の頭のような髻に似ていることに由来するとも言われている」

東屋を通り越して突き当りまで行くと、東側が開けていて長野盆地(善光寺平)を見下ろせる(写真左下)。先ほど渡ってきた千曲川の橋と菜の花畑も見える(写真下)。

山頂には、長野県で唯一の天文測量(星を観測して座標(緯度・経度)を決める測量)に使われた天測点がある(写真下)。「天測点とは、天文測量を行うための台として設置された基準点で、 昭和26年から昭和33年の5年間で全国48箇所に設置されましたが、そのうち長野県には長野市北部にある髻山山頂に一等三角点の傍に現存しています」

東屋のベンチでお昼を食べ、元来た道を戻っていった。駐車場(13:20)からの帰り、すぐ左手に本来スタートするはずだった、登山口を見つけた(写真下)。 お散歩コースだったが、春色の景色とお花たちに癒された。


     
山頂から見る千曲川と菜の花畑 長野にはここだけの天測点 一等三角点
山頂に置かれているこの石は何? 本来の髻山への登山口 須坂のキャンプ場
髻山からの戻りに千曲川の橋から見える菜の花畑とリンゴ畑と山々