琵琶滝

 
高尾山 @1号路→高尾山山頂→5号路→3号路←1号路→ケーブルカー→高尾山口駅
A1号路→ケーブルカー→高尾山山頂→富士道→薬王院→2号路→琵琶滝→6号路→高尾山口駅
年月日 2023年5月6日、6月10日
地域 高尾
標高 699m
天気

曇り

ひとこと

高尾山の6月の花たちに初めてご対面

 

 

   ▲5/6 1号路〜高尾山山頂▼
  


男坂を上る

四天王門

●5/6山頂からの富士山

 

高尾山には何度も行ったことがあるが、6〜8月にかけて高尾山に行くことはなかった。単に夏にこの低山は暑すぎると思っていたから。でもネットで、まだ見たことのない6月の花がいっぱいあるのを発見(今ごろ?!)。これは見に行かなくては。

その前に5月にも行ったがその時の目的は、高尾山スミカの5周年記念で発売された、あの大好きな天狗焼きに栗が入った栗入り天狗焼き(5月7日までの販売)を買うため。ケーブルカーには乗らず、1号路でスミカに到着。この日はあまり行列はできていなかったが、その前日は長い行列ができていて、1日100個限定がすぐ売り切れたらしい。

大粒の栗が真ん中にどんと入った天狗焼きをおいしくいただいたら歩き再開。このまま1号路で山頂へ。男坂を上って、境内の入口までやってくる。手前には、お蕎麦屋さんなどが軒を並べていたのにいつの間にかなくなっている。

桜門である四天王門には見慣れない「霊気満山 高尾山」の幕がかかっている。2020年に高尾山が、日本遺産に認定されてからこの言葉が使用されるようになったらしく、後から調べると、「豊かな自然に恵まれ、多くの動植物の"生命の力"に満ちた高尾山のことを、先人たちは「霊気満山」という言葉で表した」ことからきているようだ。

最近お城にはまっているので、薬王院の中心施設であるカラフルな飯綱権現堂の唐破風や釘隠し、華頭窓、彫刻など、つくづくお城に似ているなと思う。それもそのはず、お城はお寺の建築を応用させたものだから。

山頂少し手前でハンショウヅルの濃い紅紫色の小さな花(5/6写真下)を見つけた。花の形が昔火の見櫓に取り付けられていた半鐘に似ているからついた名前とのこと。

そのあと到着した山頂は、ゴールデンウィーク後半の土曜日なので人がかなりいる。富士山はかろうじて見えた。よく見ると富士山が雲の笠をかぶっている(写真下)。明日は雨のようだ(実際雨だった)。紅葉台方面に少し下りたところでお昼を食べて下山。5号路の方に下りる。


     

5/6 期間限定栗入り天狗焼き

5/ 6 薬王院(彫刻)

5/6 ハンショウヅルの花

 

▲5/6 3号路、6/10 3号路〜富士道▼   
  

5号路には白いガクが3枚のガクウツギ(写真下)が新緑の中で目立つ。3号路・6号路分岐では3号路を歩く。エネルギーあふれる新緑の森をくねくねと歩く(写真右上)。

相変わらず、キジョランの葉っぱがカーテンのように広がってすごいことになっている(写真下)。1号路に出ると帰りはケーブルカーで下りた。

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日付は変わって6月10日。行きはケーブルカーで上り、天狗焼きを食べて、1号路で山頂まで行く。途中薬王院の桜門の裏で、ユキノシタの群落を発見(写真下)。その向かい側には、大きな木に巻き付いたテイカカズラの花が!冬にはふわふわした種が落ちているのをよく見かけるが、花は初めて(写真右下)。

山頂手前でしょぼんとしたサイハイランを発見(写真下マウスオーバー)。はじめましてだが、すでに終わりかけている。帰りの道に期待する。

山頂は曇っていて富士山は全く見えない。紅葉台方面に少し下りたところでお昼を食べて、3号路を下りる。

 


5/6 新緑

6/10 テイカカズラの花(木に巻きついている)

     
5/6 イヌツゲの虫こぶ(ブナの虫こぶ) 5/6 シロダモの新芽(赤い新芽) ガクウツギ
●5/6 キジョランの葉っぱのカーテン 6/10 ユキノシタ(サイハイラン) 6/10 幼虫(キノコ)

 

 

6/10 3号路〜富士道〜1号路〜2号路〜6号路▼

  


6/10 岩屋大師


6/10 山麓駅手前から見えるケーブルカー


6/10 マルバマンネングサ

 

3号路をしばらく歩くと、植物の写真を撮っている人がいる。ウメガサソウを撮っているのだと教えてくれた。しばらく歩くと今度はウメガサソウの群落が(写真下)。どの花もこちらを見ている目のように見える。カメラを向けたが、対象が何しろ小さくてちょっと距離があるので写真は後から見るとぼけていた。

3号路の分岐のところにくると、今度はイチヤクソウがいると教えてくれた。イチヤクソウと言えば編笠山への道でマルバイチヤクソウを見たことがあるのを思い出した。こちらのイチヤクソウは茎が長く凛とした佇まいがいい。

ここからは富士道の方へ。とうとうサイハイランを見つけた。やはり終わりごろだからだろうか。山頂手前で見たのと同様、雨にびっしょり濡れた感じでしょぼんとした感じ。周囲には完全に枯れてしまったものも。通りかかったハイカーが、サイハイランはもう終わりだね、と言っていた。植物手帳などを見ると6月上旬から7月上旬の花だというのに、もう終わりとは。。。温暖化のせいで、やはり季節が以前より早く進んでいるのだろうか。

ムヨウランはもう終わっていると聞いたが、もしかしたらこれはムヨウランではなかったのかなと思われる花を発見。まだ見えたのはラッキーなことではあるが、やはり一番見頃を見たいものだ。6月に入ってからでは遅いようなのでは来年は5月末に最盛期のものを見てみたい。

富士道から薬王院に戻り、1号路を浄心門まで戻ってくると、今回初めて2号路から下りる。琵琶滝(写真一番上)まで下りたら6号路に合流する。途中で葉っぱに何かがついているのを発見。カタツムリのようだが毛が生えている。おそらく今まで見たことがない。後からあまり見かけないオオケマイマイであることが分かった(写真下)。

山麓駅のちょっと手前に、小さな黄色い星のような花が数個かたまって咲いている(写真左下)。なんとなく撮った花だったが、その後朝ドラで、牧野博士が新種として認められ、その学名に自分の名前が使われたマルバマンネングサ(学名:Sedum makinoi)だということがわかった。どこにでもある花のようだが、ちょうどタイミングよく見つかったのでうれしい。

高尾山はいつ来ても、生物、植物が満載で本当にワクワクする場所だ。

     
6/10 アワフキムシのしわざ 6/10 ウメガサソウ 6/10 幼虫
6/10 イチヤクソウ 6/10 サイハイラン 6/10 これはムヨウラン!?
6/10 オオケマイマイ 6/10 琵琶滝 6/10 ハムシの種類?