イチリンソウと緑のニリンソウ

 
高尾山
(蛇滝コース)
薬王院の自動車祈祷殿駐車場→高尾梅郷遊歩道→蛇滝入口→蛇滝→霞台←浄心門→女坂→富士道→6号路→高尾山山頂→北まき道一丁平→もみじ台→南まき道→5号路→3号路→富士道→高尾山駅→(ケーブルカー)→清滝駅
年月日 2024年4月15日
地域 高尾
標高 599m
天気

晴れ

ひとこと

イチリンソウや緑のニリンソウに出会えた

 

 

歩いたコース  ▲駐車場〜裏高尾渓流線歩道〜蛇滝入口▼
  


裏高尾渓流線歩道を歩く

広場(高尾梅の郷まちの広場)

蛇滝入口から歩く

 

緑のニリンソウを探したかったのだが、日影沢のニリンソウ群生地は今立入制限されている。蛇滝の方で緑のニリンソウが見られると教えてもらい、今回は蛇滝コースから高尾山に向かうことにした。

2015年に小仏川に沿った高尾梅郷遊歩道を通って日影沢まで歩いていったが、途中で蛇滝方面の標識があったのを覚えている。その蛇滝コースを歩くのは今回初めてとなる。

車は高尾山口の近くの薬王院の自動車祈祷殿駐車場に駐車して、国道20号を歩き、小仏川で左に曲がり、今回も裏高尾渓流線歩道(昔の高尾梅郷遊歩道のことか?)(写真左上)を歩く。この川沿いの遊歩道はとても気持がよく、春のお花が満載なので、多くの人が花を目当てに歩いている(写真左上)。

ニリンソウの群落が見られる中、ところどころに大きな白い花が咲いているがこれがイチリンソウとのこと。自分の中では、イチリンソウはニリンソウと葉っぱの形状が少し異なり、花を一輪しか咲かせないものと思っていて、これまで意識して見たことがなかった。実際、イチリンソウの花はニリンソウに比べてかなり大きい花だということを今回初めて知った。花が開きかけのイチリンソウは花びらの外側がピンク色に染まっていてとても美しい(写真下)。

林を何度か抜けると先に圏央道が見えてきた。やがて広場に到着(写真左真ん中)。今回は寄らなかったが、車道側には「高尾梅の郷町」の広場がありここにはトイレもある(写真左真ん中マウスオーバー)。少し手前には「蛇滝水行道場入口」の標識もある。

広場から舗装道に出て左手の橋を渡り林の中へ(10:00)。ここが蛇滝入口。沢が流れる林の中、緩やかな舗装道を歩きながら緑のニリンソウを探す。たしかにニリンソウが道の両脇に少しずつ群生している。

右に左にとジグザグに歩きながら探していると上から下りてきた人が、有難いことに緑のニリンソウの場所を教えてくださった。自ら見つけたものも含め以下のとおり(写真下)。緑のニリンソウは、花が葉に退化したもので「先祖返り」とも言われるようだが、萼片が白く縁どられたものなど様々なパターンが見られた。

     

川辺を歩く

イチリンソウ

花びらが開いたイチリンソウ
圏央道が見える 千代田稲荷神社 沢沿い
緑のニリンソウ 緑のニリンソウ 緑のニリンソウ
緑のニリンソウ 緑のニリンソウ 二輪とも緑のニリンソウ

 

▲蛇滝〜霞台〜1号路〜富士道〜山頂▼   
  

緑のニリンソウが6種類も見られたので満足して登山を再会。緩やかに「高尾山修験道蛇滝水行道場」入口の石段を上がっていく(写真右上)(10:35)。「青龍堂」にお参りし、さらに石段を上るとここからは登山道になる。

針葉樹や広葉樹に覆われたこの道では、タチツボスミレ、マルバスミレ、ホソバノスミレサイシンなどのすみれや、ホウチャクソウ、キケマン、エンレイソウなどの花が見つかった。シャガもすでに咲いている。

最後はつづら折りの階段を登る(写真右真ん中)。最後の階段は段差を補うようにステップ間にブロックが置かれていて歩きやすい(写真下)。石柱に「ぢゃたき」と書かれた1号路との合流地点がある霞台に着いた(写真下)(11:10)。これまでほぼ日影を歩いてきたが、直射日光は思った以上に暑い。外国人ハイカーたちはみな半袖状態。

ケーブルカー駅の近くなので、さっそく天狗焼きを買っていただく。これがこれからの歩きのエネルギーのもとになる。約1年ぶりの天狗焼きだが、いつ食べてもとてもおいしい。

ここからは(11:35)1号路を行く。薬王院の桜門の裏側にまわったところに大きな木に巻き付いたテイカカズラがあるが花はまだのようだ(写真下)。昨年は6月10日に花を確認している。反対側の昨年ユキノシタが咲いていた箇所には今はシャガが咲いている。

薬王院への階段の手前で左に曲がり富士道を歩く。3号路と合流すると(12:10)、エイザンスミレが多く見つかる。モミジイチゴ、マムシグサ、ヘビイチゴなども。サクラが見頃を過ぎている今、早咲きスミレのエイザンがまだ咲いている。

5号路、6号路との合流地点(12:25)から5号路で山頂はすぐそこ(12:30)。山頂にもさくらはまだ少し残っているようだ。残念ながら富士山は本日はお休み(写真右下)。

モミジ平方面に下りて東屋の日陰でゆっくりお昼休憩(12:40)。

 


高尾山修験道蛇滝水行道場

つづら折り(山道)

富士山は見えない(高尾山山頂)

     
シャガ 圏央道が見える 段差を補うブロックで登りやすい
霞台の近くに合流 天狗焼き 霞台からの霞んだ景色
立ち姿の美しいタチツボスミレ

マムシグサ

木に巻き付いたテイカカズラ

 

 

5号路〜一丁平〜南まき道〜5号路〜富士道〜高尾山駅▼

  


昔さくらとツツジが競演していた場所


●一丁平から城山方面の絶景


一丁平からもみじ台への道

 

ゆっくり休んだあと(13:40)、5号路から一丁平への道に出る。タチツボスミレ、エイザン、マルバスミレ、ホソバノスミレサイシンなどのすみれが多く見つかった。

その後、もみじ台北まき道を歩く。ここは冬にはシモバシラの華が咲く場所だが、春にはスミレストリートになる。ホソバノスミレサイシンやピンク色のエイザンなどのスミレに加え、ヤマルリソウ、イカリソウ、ミツバツツジなどが咲いている。

一旦まき道が終わり、垂水峠からの合流地点で再びまき道へ。あれ、この道に入ったすぐのところは、サクラとミツバツツジの競演がきれいなところだったはずなのに。上を見るとサクラは咲いているが、その下にミツバツツジがいない。ツツジの代わりに笹がぼうぼうと生えている(写真左上)。がっかり。よく考えると自然は生き物なので20年近くも同じ状態でいるはずがないのかもしれない。

まき道の後半においても昔はもっと花があったと思うのだが気のせいだろうか。まき道の最後は少し上って一丁平のトイレのところに出た(14:20)。

ここでもさくらの見頃は過ぎているようだがまだ少し残っている。3月に寒い日が続いたのでまだ大丈夫かなと思っていたが、4月になって急に暖かくなったので長くもたなかったのかもしれない。2006年の同じ日に訪れたときはまさにちょうど見頃だったのだが。やはり温暖化のせいでさくらの見頃は早まっているようだ。

ただ、展望台から城山方面に目をやると、ヤマザクラがまだかなり残っていてそれが遠くまで続く様が美しい(写真左真ん中)。城山から下りてきた人が振り向いてその絶景に感動していた。

小休憩のあと(14:50)、今度は通常の道でもみじ台方面に下りる。この道でもところどころ大きな木のさくらが残っている(写真左下)。

その後、上りの階段を避けてもみじ台南まき道を歩き、今度は5号路から3号路、そして来た道と同様、富士道を通り、高尾山駅まで戻り、ケーブルカーで下りた(16:35)。

     
ミツバツツジ 一丁平展望台への道 一丁平展望台
一丁平からもみじ台へ 北まき道のふじみ台 キジョランの葉っぱ