ガジュマルの木
 
やんばる

@比地大滝
A金剛石林山(カルスト台地)

年月日2005年2月13日
地域沖縄北部やんばるの森
N/A
天気雨のち曇り
ひとこと亜熱帯の森、奇岩とガジュマルの木
 

 

  ▲比地大滝(ひじおおたき)▼
  


豊富な緑

吊り橋から見下ろす。ハゼの葉(マウスオーバーで吊り橋)

比地大滝 (マウスオーバで急な階段)

 

青い空と青い海の暖かい沖縄でトレッキング!のはずだったが、沖縄の2月の空は気まぐれなのか、朝しばらく晴れていた空も今はどんよりと曇っている。鉛色の雲からは時折雨も落ちてくる。太陽が顔を出さないと肌寒いのでジャケットが必要だ。

恩納村のリゾートホテルから58号線を海岸線沿いに北上。今回は、沖縄北部の「やんばる」といわれる最も緑が深い森の中で初心者でも楽しめるネイチャースポットを2箇所トレッキングする。

最初の目的地は比地大滝。スダ椎に覆われたやんばるの森の中を、滝つぼをめざして約40分歩く。
ログハウスの前の駐車場に車を止め、入場料200円を払ったらトレッキング開始(12:07)。

冬でも暖かいせいか裸の木はほとんどなく、亜熱帯地方独特の草木が元気いっぱいに生い茂っている。このやんばるの森は一年中眠らないようだ。 比地川に沿って自然に溶け込むように造られた道を、草木の元気をもらいながらゆっくりと歩いていく。

小さな木の階段を上り、橋を渡り、さらに急な上り階段を登りつめると、中間地点の小屋がある(12:30)。中間地点を超えるとすぐに、大きな吊り橋が現れる。比地川がほとんど隠れるぐらいにスダ椎やさまざまな木々が茂っている。豊富な緑の中、真っ赤に紅葉している葉があった。それは漆に使われるハゼの木。紅葉して裸になる木はこれだけだそうだ(写真左中央)。

比地川のせせらぎを聞きながら、最後の急な上り階段を登ると、比地大滝が現れた(12:54)。落差25.7mの迫力満点の滝。夏には滝つぼで遊泳もできるそうだ。マイナスイオンをしっかり浴びたら、もと来た道を戻る。雨で滑りやすくなった下り階段には特に注意して...。

急な階段といい巨大なシダ類といい、昨年歩いたブルーマウンテンを思い出させてくれるトレッキングだった。さすがにガムツリーはなかったが...。

飛べない鳥「ヤンバルクイナ」には会えなかった...。

   
管理棟ヘゴの新芽イルカンダ

 

▲金剛石林山▼ 地図を見る
  

雨は止んだが空は相変わらず鉛色。国頭村観光物産センター(ゆいゆい国頭)で少し遅めの昼食をすませ、さらに北を目指して58号線を進む。

次の目的地は沖縄本島最北端の辺戸岬の少し手前にある金剛石林山。なんと2億年前の石灰岩が、雨水などで長い年月をかけて侵食されてできた日本唯一の熱帯カルスト地形だそうだ。奇岩を楽しみながらトレッキングができる。

駐車場の近くの券売場で入山料800円を払い、シャトルバスで入り口まで移動(約5分)。
まずは奇岩巨石コースを歩き始める(15:30)。一見何の変哲もなさそうな山だが、山の中を歩き出すとあちこちに奇妙な形をした石灰岩がにょきにょき現れる。

石灰岩がいたるところにあるのでまるで迷路のようだが、道に沿ってロープが張られており、しかも順番に番号がついているので、それに従うと決して迷うことはない。

石灰岩だけではなくソテツも多い。奇岩の上にソテツが生えているものもあり、この奇岩とソテツとのコラボレーションがまたおもしろい(写真右上から二番目)。

この天気でこの時間なので周囲に人はいない。こういうときにこそ「ヤンバルクイナ」に会えるかもしれない、と期待しながら歩く。
そのうち人の声が聞こえてきた。 どうやら前を歩いていた人たちに追いついてきたようだ。「ヤンバルクイナ」にはやっぱりここでも会えそうにない...。

奇岩を避けながら歩くこと25分、周りが開けて悟空広場に出る(15:55)。目の前には悟空岩がそびえている(写真右上から三番目)。

鍋池を右手に見ながら今度は大パノラマ展望台をめざして登る。あっという間に着いたパノラマ展望台(展望台の標識はない)からは、最北端の辺戸岬が見える(写真右一番下)。鉛色の空を映した海の向こうには与論島も微かに見える(16:09)。

パノラマ展望台から下り、さらに右に進むと右手に有名な烏帽子岩が現れる。さらに進むと左下には、バス乗り場が見えてくる。このままバスで戻るのも物足りないので、猪垣ステージから、森林コースに入る(16:23)。

森林コースを降りていくと、巨大なガジュマルの木が現れる(写真トップ)(16:37)。ニョキニョキと伸びた気根で大地をしっかりとつかむ、なんともユニークな木だ。そこから駐車場まではすぐだった。

 
奇石の門(マウスオーバで奇岩)

石灰岩とソテツ

悟空岩(マウスオーバで鍋池)

沖縄本島最北端辺戸岬(烏帽子岩)

 

沖縄は冬でも見るもの食べるものがいっぱい。付録ページをご覧ください。