梅林(富士山と梅)
 
曽我丘陵端雲寺→中河原梅林→下曽我駅→原梅林→別所梅林→法輪寺→六本松→不動山→宗我神社→中河原梅林→端雲寺
年月日2009年2月15日
地域小田原
328m (不動山)
天気

晴れのち曇り

ひとことみごとな花の雲、美しいシダレウメ
 

 

歩いたコース ▲曽我梅林めぐり▼
  


中河原の梅林(瑞雲寺のシダレウメ)


原梅林のシダレウメ


別所梅林のシダレウメ (白梅)

 

気温が25度近くまで上がり2月というのに初夏を思わせる暖かさ(暑さ)だった昨日に比べて今日は気温が少し下がった。が、それでも春の陽気。やっぱり地球がおかしくなっている...という我々の心配sをよそに、何事もなかったのように美しく咲き誇っているのが、今見頃の梅の花。
神代植物園の梅林にも通い、梅の鉢植えも買い、それでも満足せず今度は関東三大梅林の1つである曽我梅林までやってきた。

この曽我梅林は、「中河原、原、別所の各梅林からなり、約35,000本の白梅が植えられている。食用梅の生産が目的のためそのほとんどが白い花の白梅となっている。」この3ヶ所はこの時期だけ梅林の中への立ち入りが許可される。

梅まつりには臨時駐車場があちこちに設けられているのだが、どれも満車で端雲寺(ずいうんじ)の近くの駐車場にやっと駐車できた。端雲寺の境内にいきなり美しいピンク色のシダレウメが登場(写真左上マウスオーバー)。これから始まる梅林めぐりが楽しみだ。

最初にやって来たのが駐車場に一番近い中河原梅林(写真左上)。ここにはお祭り会場もあり、お琴の演奏などの催しも行われている(写真下)。ここからは梅林越しに富士山が見られるポイントがあるようだが、残念なことに空は霞んでいて富士山が全く見えない。富士山と梅林のコラボを写真に収めたかったのに残念!

駅前を通り過ぎたら今度は原梅林。川沿いの農道を少し歩くと、一面に広がる田んぼのど真ん中にいろんな色のしだれ梅がずらり(写真左中央)。どの木にも名前などは書かれていないがそんなものはいらない。これだけ目を楽しませてくれれば十分だ。片隅に腰を下ろしてお昼休憩。

さらに農道を東に歩いていくと、広大な梅林が広がる。ここは最も大きな梅林で別所梅林。梅林の中を碁盤の目のように走る道を、梅のいい香りを楽しみながら歩いていく。梅の木も多いが観光客の数もすごい。この時期だけは立ち入ることのできる梅林の中でピクニックをしている人も多い。
白梅の中にまたまたしだれ梅のオンパレードを発見(写真左下)。これまでで最高のスケール!

   
   
梅と富士山のポスター(民家のシダレウメ)中河原会場での琴と尺八の合奏ウメとツバキ(オオイヌフグリ)
   

 

▲六本松へ▼  
  

メインの3箇所の梅林見物で梅の花と香りを十分満喫したら、これからは丘陵歩き。とりあえず六本松をめざす。

車道を渡り民家の間の道を歩いていくと法蓮寺(写真右マウスオーバー)がある。この辺から上り坂になる。今日はウォーキング大会が行われているようで、梅林と六本松を組み合わせたコースを歩いている人たちが大勢いる。

ジグザグの舗装道路をゆっくり上っていくと眼下には、先ほどまで歩いていた梅林が見下ろせるようになる。すぐ下の街はほとんど梅林に占領されいる(写真右上)が、目を少し遠くに向ければそこは太平洋(相模湾)(写真下)。そうそう、ここは小田原で海の近くだったことを思い出した。ここの車のナンバープレートも「湘南」。

見晴台までやってきたが、もともと霞んでいた上に雲が広がってきたので展望は少し暗い。昨年訪ねた笛吹市の桃源郷を思い出す。そのときも丘から桃色に染まった町を見たかったが、やはり今日と同じようなお天気だったため展望は今ひとつだった。もちろんここでもすぐそこにいるはずの富士山は姿を現してくれなかった(写真下)。

しばらく上ると道はつきあたりとなり、指標に従い一本松と六本松跡へと左に曲がる。今度はゆるやかに下る。一本松(写真下)まで来ると、道は右に曲がりさらに歩く。この辺まで来ると、ミカン園が目立ちはじめる(写真右下)。曽我は梅だけでなく、みかんの産地でもあるようだ。

六本松跡は思っていたより遠く、法蓮寺から約45分後にようやく到着(写真右下マウスオーバー)。

 
梅林を見下ろす(法蓮寺)


ミカン園と梅林(六本松跡)
   
   
立派な梅の木(針葉樹と広葉樹)見晴台からの展望(富士山が見えない)向こうは太平洋(一本松)

 

 

▲不動山〜下山▼
  


すばらしい梅林(ミカン園と梅林)


山の中の梅林(ミカン園)


広葉樹(針葉樹)

 

ここからは、不動山を目指してそのまま上の道を西方向に歩く。ウォーキングコースを歩く人たちもここで引き返すため、ここからはほとんど人が通らない。

日当たりのよさそうな山の斜面は梅の木とみかんの木で覆い尽くされている。この辺の道は農家の方たちの大切な道路で収穫した梅やみかんを車で運べるように舗装されている。
しばらくすると斜面一体に梅林がずらりと並んだみごとな光景に出くわす(写真左上と一番上)。ずっと向こうは海。そして今度は梅林とみかん林のコラボ(写真左上マウスオーバー)。

そのうちT字路を右側(北方向)に曲がり、しばらく平坦な車道を歩いたら、車道とはお別れして、北方向の山の中に入っていく。やっと山歩きらしくなった。山道をどんどん上っていくと少し開けた場所に梅林がある(写真左中央)。農家の方が作業していた。山道では、真っ赤な実をつけたアオキやヤブランの黒い実も目立つ(写真下)。

周囲が広葉常緑樹林帯になったり針葉樹林帯になったり(写真左下)、それを何度か繰り返しているうちに、左側に不動山登山口の指標が現れる。急登だが、あっという間に不動山の頂上(写真下)。周囲は木々に囲まれていて何もないのですぐ下山。

六本松跡まで戻ってきたら、今度は宗我神社経由で下りる。地図どおりの道が工事中だったため、少し遠回りをして下りていった。その後、最初に訪れた中川原梅林まで戻り、夕焼け色に染まる空に富士山が現れるのをしばらく待った。やはり富士山はその輪郭をうっすらと現してくれた。富士山と梅のコラボの写真を撮るには撮ったが、すでに薄暗くなっていたため今ひとつ(写真一番上マウスオーバー)。

今回はとにかく梅の花見がメインだったため、不動山には悪いが山歩きは付録のようなものになってしまった。でもそのおかげで曽我の梅林を120%満喫することができた。また、国産の梅は決して紀州の梅だけではないことがよくわかった。

   
   
不動山山頂(不動山へ)ヤブランの実(アオキの実)シダレウメ(迂回路から)
  

曽我梅林の美しいウメの写真はまだまだたくさんあります!
こちらをご覧ください。