ダイヤモンド富士
 
高尾山高尾山駅→薬王院→高尾山→もみじ台→高尾山→一号路→高尾山口駅
年月日2009年12月20日
地域奥多摩
599m
天気晴れ
ひとことこれまでで最高のダイヤモンド富士が見えた!
 

 

  ▲高尾山頂駅から歩く▼
  


2006年の富士山?(ケーブルカーに乗って)


ミシュラン三ツ星のモニュメント

 

今年もダイヤモンド富士の季節がやってきた。2005年に初めてダイヤモンド富士を見たあと、実は2006年にも見に行ったが、そのときはすっぽり雲の中にかくれたままだった(写真左上)。それ以来のご無沙汰。

今年は期待しすぎないことにする。日の入りの時間帯に間に合うように行けばいいので、だらだらしていたら麓から歩く余裕がなくなってしまい、結局ケーブルカーに乗ることになってしまった。最近ちょっと怠け癖がついている。。。でもこのコースで行くと、自然以外の楽しみも目白押だ。今回はなるべくいつもと違う視点でいろいろなものを観察してみることにする。

高尾山頂駅でケーブルカーを降りたら、早速恒例の天狗焼(写真下)をいただく。黒豆餡がたっぷり入っていて、しかも甘すぎないので私のお気に入り。霞台からの展望は今日もすばらしい。ずっと向こうに見える都心のビル群とこの自然たっぷりの山々のギャップが、東京を一層魅力的にしているような気がする。

「昔参道開さくの際、盤根がわだかまって工事の邪魔になるところから伐採しようとしたら、一夜にして根が後方に曲折した」との伝説とその根が『たこの足』に似ているところから呼ばれるようになった」蛸杉の隣には、開運「ひっぱり蛸」のモニュメントが新登場(写真下)。450歳の蛸杉さんを保護するために「ひっぱり蛸」の方に注意を向けるのはいいかもしれない。

108段の男坂の階段を上って権現茶屋のすぐそばに、高尾山がミシュラン社のガイドブックで三ツ星として世界に認められたことを示すモニュメントが新しくできていた(写真左下)。

   
霞台から都心方向のズーム
   
天狗焼は絶対欠かせない(朝の富士山)タコ杉の隣に「ひっぱり蛸」登場権現茶屋のごまだんご(ここにも天狗)

 

▲薬王院、天狗▼  
  

「高尾山に住むと伝えられる天狗様がこの大杉の高みの枝に腰掛けて登山参詣の人々を見守ってござる」とある天狗の腰掛杉(写真下)、もしかして天狗様が腰掛けていないかなと上を見上げたが天狗様はいなかった。。。

いつもは通り過ぎていた山門の四天王像を観察。にらみをきかせていて一見怖そうだが、実は我々の社会をいろんな角度から守るために、それぞれが異なる役目を担っている、とてもありがたい方達のようだ(写真下)。

山門をくぐったところにとってもかっこいい大天狗と小天狗の銅像がいるが、昔はこの前に大きな高下駄が展示されていた(写真下)が、今は見当たらない。

大本堂の手前にある仁王門の金剛力士像は一方が歯をむき出して阿形、もう一方が口を閉じて吽形をして、阿吽一対になっているが、この反対側にいる大天狗と小天狗も、それぞれ阿形、吽形で阿吽一対となっているところがおもしろい(写真下)。

極彩色の権現堂(写真右下と写真下)の彫刻を見ていると、獅子、龍、鳥などいろんな動物がいるのに気づく。左右にいるキツネも阿吽一対になっているようだ。

 
薬王院の山門

権現堂(大本堂)
 仁王門の金剛力士像 
多聞天
宝塔槍を手にもって
すなおに耳をかたむける
福徳たちまち集まって
豊かな社会を守ります
広目天
軸と筆とを手に持って
澄んだまなざしさしむける
広く見る目でしっかりと
大きな社会を守ります
増長天
剣を手にして勇ましく
無数の鬼をこらしめる
おごれる心をうちのめし
安らかな社会を守ります
持国天
よろいかぶとに身をかため
するどい独鈷を光らせる
心の悪魔をうちくだき
清らかな社会を守ります
   
天狗(昔は下駄があった)仁王門の阿吽の金剛力士象天狗様も阿吽一対
天狗の腰掛杉権現堂の美しい彫刻根っこが露出した木々

 

 

ダイヤモンド富士
  

もみじ台で待つ人々(高尾山山頂で待つ人々)

サンセット直後の富士山
 

あっという間に山頂に到着(15:30)。すでに多くの人たちが一大イベントが行われるステージ方向を向いて待っている。でもまだ少し時間があるので、おでんと甘酒をいただいた後、少しでも人が少ない方へともみじ台方向に歩いて行くが、富士山が見えるところはどこも人人人。年々人が増えているようだ。

結局もみじ台まで来てしまった。前に人がたくさんいても気にならない階段状のところでその時を待つ。富士山山頂付近に少し雲が残っていたが、4時10分ちょっと過ぎに太陽がほぼ山頂の上に乗った(写真一番上、写真下)。それもつかの間、あっという間に富士山に呑み込まれてしまった。あっけなかったが、前回よりもすばらしいダイヤモンド富士を見ることができた!

日の入り後の富士山はそのシルエットがくっきりとしていて美しい(写真左下と写真下)。美しい山の端を見ながら戻り、途中から5号路経由で元の1号路に合流。霞台に着く頃には真っ暗になっていた。そこから見える夜景はまるで宝石がちりばめられたように美しかった。都心方向にはカメラのズームで東京タワーも見えた!

復路はケーブルカーを使わないで、真っ暗な1号路を頭に付けたライトだけを頼りに歩いて下りた。

   
クリックすると日が沈む様子が見られます霞台からの夜景ズームで東京タワーが見える!
日が沈んだ後の富士山とその周囲の山々