岩茸石山山頂からの展望
 
高水三山

沢井駅近くの駐車場→軍畑駅→高水山登山口→常福院→高水山→岩茸石山→惣岳山→沢井分岐→駐車場

年月日2010年1月10日
地域奥多摩
793m (岩茸石山)795m(高水山)756m(惣岳山)
天気晴れ
ひとこと充実感ある低山縦走
 

 

歩いたコース ▲駐車場〜高水山▼
  


高水山登山口入口(砂防ダム)


常福院


高水山山頂(展望)

 

かんざし美術館近くの駐車場に車を停めて御岳渓谷を渡り、澤ノ井酒造を通り過ぎて車道に出て軍畑駅方向に歩く。日影の道には霜が降りているが、日当たりのいいこの車道の縁にはこの季節には珍しくスミレが咲いている。

今日は穏やかな天気で低山歩きにはもってこいの日だ。軍畑駅の近くまでやってくると(10:10)、左の坂道をゆっくり上っていく。車道は大掛かりな工事中で人しか通れない状態になっていた。その向こうの頭上には青梅線の電車がちょうど行き過ぎたところだ(写真下)。

平溝側に沿ってしばらく車道を歩くと平溝橋にやってくる。指標どおり橋の手前で左の道に入る。道端にフクジュソウ(写真下)を発見。今度は平溝川橋を渡り、高源寺の前から高水山登山口入口の標識(写真左上)のある右へ坂道を上っていく。まだ車道が続くが里山に民家やミカン畑が点在する景色はとてものどか。ロウバイの花が満開になっている。ここにもあそこにも。。。

ようやく車道も砂防ダム(写真左上マウスオーバー)で終わり、左側の階段状の坂を上っていくといよいよ山道になる(11:00)。林の中に入り、小さな沢を渡るとジグザグの急坂になる。植林地の中は足元にほとんど緑がなく、周囲は杉の木の茶色の縦線ばかり。少し頑張ると尾根に出て、その後少し歩くと「6合目」の指標が現れる(11:20)。その向こうにベンチも(写真下)。ここでちょっと一服して、さらに植林地をジグザグ上ると尾根に出る。

常福院への平坦な道を歩きながら、雪で白く染まった北側の斜面と道路(写真下)を見下ろすと、これからの道が心配になる。やはりアイゼンを使うことになるのだろうか。メタルの日の丸が翻る山門をくぐった先の本堂の彫刻はすばらしい(11:45)(写真左中央)。

本堂の裏から急坂をひと上りすると尾根に出る(11:50)。南方向は展望がよく大岳山や御前山などがよく見える(写真左下マウスオーバー)。ここでお昼休み。この季節、晴れていても太陽が雲に隠れると冷えてくる。体をぽかぽかにしてくれる遠赤外線のありがたみがよくわかる。体が冷え切ってしまわないうちに早めに歩きを再開(12:10)。ひと登りで、三山の一つ、高水山山頂に到着(写真左下)(12:12)。ここでは展望がほとんどないので、そのまま通過。

   
この季節にスミレ?(多摩川)軍畑駅近く(工事中)フクジュソウ(ロウバイ)
6合目のベンチ(6合目の指標)常福院手前の斜面は雪で真っ白常福院の阿吽の犬(メタルの日の丸)

 

▲高水山〜岩茸石山▼  
  

高水山から最初は急降下するが、すぐに平坦な道になる。冬の雑木林の向こうに次の目的地、岩茸石山が見えてきた(写真右上)。そのうち右側の展望が開け、棒ノ折山へ上ったときに取ったルートが見える。あの辺が急に吹雪になってチキンになったところだ。。。

その後正面の尾根道を直登すると岩茸石山の山頂にあっけなく到着(12:45)(写真右下)。この山頂は広々としていて、ほぼ360度の展望がすばらしい!(写真下パノラマ)お昼の休憩は高水山よりもここにすればよかった。。。

北側に黒山、振り返ると先ほど登った高水山、そしてその右肩ずっと向こうに都心のビル群がかすかに見える。カメラのズームを使うと、都庁や東京タワーも見える(写真下)。

岩茸石山から惣岳山方向へ急降下して(12:55、)植林地の緩やかな道をしばらく歩く。高水三山ハイキングコースでは、どの辺を歩いているかを示す指標がところどころに立っている(写真下)。

 
進行方向に岩茸石山が

岩茸石山山頂
   
高水山からの急降下棒ノ折へのルートが見える(指標)岩茸石山へ
岩茸石山から高水山その向こうが都心→→都心拡大
 
▲岩茸石山山頂からの展望▼

 

 

▲岩茸石山〜惣岳山〜下山▼
  

惣岳山山頂の青渭神社(指標)


神水・井戸窪
 

そのうち東側の展望が開けて遥か向こうには再び都心が見える(写真下)。さらにしばらく歩くと、惣岳山への指標どおり、まき道を左に分けて直登する。木の根や岩(写真下)をよじ登り、丸太階段を登りきると惣岳山山頂に到着(13:30)。山頂(写真左上)は杉の木に囲まれて展望はないが、金網に囲まれた青渭神社社殿は大国主命を祭神とする立派なものだそうだ。

丸太ベンチに座って一休みした後、植林地をどんどん下っていくと、水神様の井戸窪がある(13:50)(写真左下)。井戸のほうは枯れていたが、ここに祀られている石がハート型に見えたのは気のせいだったのだろうか。。。

この後、しめつりの御神木のところで青神社の御神域を通り抜け、杉林の木漏れ日の中を歩いていくと、大きな広葉樹林が一本(写真下)、杉林の中に目立つ存在だ。落ち葉から推測してブナの木だろうか?よくわからないが杉林の中の貴重な広葉樹だ。

さらにしばらく歩いていくと、すぐ先の無数に立つ杉の木々に斜め横から日がさして植林地に幻想的な世界を作り出していた(写真下)。

沢井・丹縄分岐では沢井方面に進むと10分もしないうちに林から抜け出て(14:40)、のどかな集落の中を通って踏切を渡り、澤乃井園清流ガーデン(15:00)(写真下)で一休みしてから駐車場に戻って行った。

結局、最後まで登山道には大した雪道もなく、充実した縦走ができてよかった。

   
   
遥か向こうに都心(ズームアップ)霜が残っている道(惣岳山直下の指標)岩場(木の根をよじ登る)
スギ林の中のブナ(?)の木光が作る幻想的な世界沢井駅への分岐点(ここに出てくる)
のどかな風景アオキの実にこんな模様が澤乃井園清流ガーデン