ヒカゲスミレの一種のタカオスミレ(ヒカゲスミレ)

 
高尾山・一丁平 高尾山口駅近くの駐車場→日影沢林道→一丁平→もみじ台→高尾山→高尾駅→(ケーブルカー)→駐車場
年月日 2015年4月12日
地域 高尾
599m
天気 晴れ
ひとこと 高尾すみれ、コチャルメルソウなどお花三昧
 

 

歩いたコース  ▲駐車場〜日影沢▼
  


桜と萌黄色の山(小仏川)

圏央道と春の花たち山(小仏)

日影沢入口(新緑)



 

今年は週末の天気とスケジュールが合わなかったため、1月以来、山に行ってなかった。3カ月ぶりの山歩きということで、ウォーミングアップをかねて、今ちょうど桜が見ごろのはずの高尾山に行くことに。日影沢から歩くと、長い林道にはタカオスミレや春のお花がいっぱいのはず。タカオスミレは、過去に一号路で1輪しか見たことがないので楽しみ。

高尾山口駅の駐車場は満車だったため、近くの一般駐車場に駐車して国道20号を5分ほど歩いて(8:30)小仏川までやってくると(写真左上)、左に曲がり川に沿った高尾梅郷遊歩道を歩く。この辺はまだ桜も残っていてその向うの山は萌黄色でまさに春一色(写真左上)。足元にもカラフルな春の野草が咲き乱れている。

遊歩道を進むにつれて林の中を歩くようになる(写真下)。すぐ隣に主要道路があるとは思えないぐらい自然にあふれている。道に沿ってまるでカーテンのようにヤマブキの群落があったり、川のふもとにはニリンソウの群落が涼しげに咲いている。

ふと目を下に向けるとそこには茶色の葉っぱのスミレが!タカオスミレだ!まだ日影沢に着いていないのにこんなところにも咲いているんだ!思わずいろんな角度からシャッターを切る。

さらに進んでいくと、広場に出て蛇滝方面への標識がある(9:20)。上を見るとすぐそこに圏央道が見えている。2008年にここを歩いたときには圏央道はまだ計画中で工事反対の看板が目立っていたが、結局できてしまった。。。蛇滝には行かないのでこの辺で車道を歩くことにした。

車道はともすると退屈になりがちだが、道の両側にはしだれ桜はまだ残っているし、八重桜のウコンも見かける。ハナモモやミツバツツジも咲いていて、民家の庭先にはチューリップ、スイセンなど、とにかく色鮮やかだ。そのたびに立ち止まってはカメラに収め、なかなか前に進まない状態。この道はバスもときどき通るので、道を渡るときには注意が必要だ。

途中で「するさし」のおからドーナッツを買って食べ、小仏バス停を通り過ぎ、日影バス停までやってきた。その先を道なりにぐるりと回りこむと日影沢到着(写真左下)(10:00)。

     

遊歩道に咲くヤマブキ(ニリンソウ) タカオスミレ(横から) 桜と萌黄色と常緑樹の濃い緑(梅の里)
サクラとミツマタとヤマブキ 民家の庭先の花たち 石垣の間に咲く小さなヒメスミレ

 

▲日影沢〜一丁平▼   
  

2008年3月に来たときは、日影沢林道入口を入ってすぐ左手にある木道を歩いて川に下りたところでコチャルメルソウを見つけた。今回はその約1カ月後の4月だがまだあるだろうか。探し回って帰ろうとしたときに数輪だけだ見つけた。

満足して日影沢林道を歩き始める。ここからがトレッキング本番だが、本番までかなり道草してしまった。舗装されていないが広いこの林道の山側の斜面(陰側)を見ながら歩いていると、マルバスミレやタチツボスミレに混じって、タカオスミレが次から次へと見つかった(写真右上)。こんなに簡単に見つかっていいのかと思うぐらい。2006年4月に高尾山の1号路で1輪だけ見つけたときのことを思い出した。

日影沢園地(キャンプ場)のところまでやってきた(10:40)。2008年はここから左側のいろはの森を上って高尾山に上っていったが、今回はもう少しお花を見たいので、いろはの森は歩かず、この林道をもう少し先までのんびり歩くことにする。この道をたどっていけば城山に着くが、今日の目的は一丁平で花見なので少し行きすぎになる。幸いなことに女性ハイカーが途中から一丁平に行く近道を教えてくれた。

タカオスミレに代わって今度は、エイザン、ナガバノスミレサイシンなどが見られるようになってきた。道の反対側の沢にはカメラを向けている人が数人いて、そこにはなんとコチャルメルソウの群落があった(写真右真ん中)。日影沢入口よりもここの方が多い。さらに進むと斜面の方にはヨゴレネコノメやヤマネコノメソウ、マムシグサなどが目立つようになる。沢側にコチャルメルソウの群落が再び現れた。まさにこの日影沢林道は花街道だ。途中で斜面の岩からゲロゲロと鳴き声が聞こえるのはタゴガエル。

道が大きく右に回り込むと左手に何かの施設があって広場のようになっている(11:20)。教えてくれたハイカーが言っていたのはおそらくここのことだろう、ここから山道を上っていく(写真右下)。この道は知る人ぞ知る道のようでハイカーはほとんどいない。花も少ないのでここは標高を上げていくことに集中することにする。確認のために、たまに下りてくる人に聞いてみると、この道はちょうどもみじ台と一丁平の間に着くらしい。どんどん標高を上げていくと、上の方で人の声がするようになりもみじ台の近くにやってきた(11:45)(写真右下マウスオーバー)。その後途中にあった地図を見ると、もう少し後から直接一丁平に着く道があったようだ。。。(写真下拡大)

 


タカオスミレ (斜面側)


コチャルメルソウ


林の中を歩く(もみじ台の近くまでやって来た)

     

かわいいまんまるマルバスミレ

紫条がきれいなタカオスミレの花ズーム ピンク色の濃いエイザン(白っぽいもの)
日影沢林道(日影沢キャンプ場) ここから山へ(お日様に輝く芽ぶき) 点線部分でショートカット(拡大)

 

 

▲一丁平〜もみじ台〜高尾山頂〜高尾山駅〜ケーブルカー▼
  


一丁平の見頃過ぎの桜の下でお花見

下りの道から見える萌黄色の木々

 

もみじ台のところには出ないで巻き道をずっと通って行く。氷の華、シモバシラで知られる道から、サクラとミツバツツジの競演がきれいな道を歩く(写真下)。ずっと続く左側の斜面にはナガバノスミレサイシンやエイザンがところどころに見られるが、以前より数が少ないように思われるのは気のせいだろうか。。。しばらくして一丁平のところに出てきた(12:20)。

この時期、この辺の山桜は満開できれいなはずなのだが。。。実際2006年4月15日の一丁平は満開だった。今年は少し前にかなり暖かい日が続いたからだろうか、見頃は過ぎているようだ。それでも多くの人がいつもの見頃の時期にやってきて変わりなくお花見をしている。

一丁平の展望台からはお昼過ぎだがまだ富士山が見える(写真下)。サクラが比較的残っている木々の下でお昼を食べて(写真左上)、歩き再開(13:15)。もみじ台への道も本当ならこの時期桜がずっと続きすばらしい光景なのだが、やはり見頃は過ぎている(写真下)。

もみじ台にも花見客がかなりいた(13:45)。高尾山山頂(14:00)には相変わらずたくさんの人がいて、日本語以外の言語も多く聞こえてくる。帰りは大好物の天狗焼を食べるために大勢の人がぞろぞろと歩く中ケーブルカー駅まで下りた(14:45)。が、天狗焼のお店には長い行列ができていたので、結局あきらめてそのままケーブルカーで下りて駐車場に戻って行った。

     

ツツジと山桜(ナガバノスミレサイシン) 一丁平からの富士山

一丁平のコブシ

もみじ台へ(もみじ台直前の階段) もみじ台 高尾山山頂(天狗焼屋さんの行列)